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まさに”白人版チャイルディッシュ・ガンビーノ”、ボー・バーナム。 ネットフリックスのコロナ時代内省コメディで注目度急上昇中のコメディアン&俳優&監督、そしてシンガー。

どうも。

ここのところ、マネスキンに本当に夢中だったりするんですけど(笑)、その話も多分今週するんですけど、注目してるのは彼らだけではありません。

 今日紹介するひとは、どっちかといえば映画やテレビの畑のひと。でも、すごく複合的な魅力に溢れたひとです。

その人の名は

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ボー・バーナム!

といっても、この名前だけを聞いて盛り上がるひと、まだ日本だと少ないでしょうね。ただ、

この人、今、アメリカのエンタメ界、最高に時の人です!

本当に今、知っておいたほうがいい名前です。

彼ですが、何で注目されたのかというと

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ネットフリックスで5月の下旬から配信がはじまってます、コメディ・ショー「INSIDE」、これが批評的な大絶賛を受けているからです。

これ、日本でも配信されて、注目する人はしているんですけど、これねえ、邦題がですね

ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり


・・・う〜ん、なぜ、ゲンダイの4倍くらい長い邦題をつけるのでしょうか。ちょっと僕には意図がわからないんですけど、こうつけたほうが目立って気になる人はいるかもしれません。

これなんですが

出演するのはボー、たったひとり。しかも舞台は家の中です。

そこで彼はひたすら閉じこもって、30歳になる自分の身の上について考えます。ここでの職業はリアルに彼自身の本職のコメディアンです。

そこで彼は、うだつのあがらない自分の人生をぼやき、若いリベラルな白人男性らしく遠慮がちに肩身狭そうで、ネット長者になった成功したビジネス・アイコンをうらやましながらも距離感も感じ、「結局はコメディで生きるのみだな」という「苦悩しながらの意思表示」を、自作のシンセ・ポップの数々をユーモアと皮肉たっぷりのリリックで笑わせながら展開していく、というものです。

 これがねえ〜、絶妙だなあ〜と思いましてねえ。

だって、このシチュエーション、コロナ下の今にぴったりじゃないですか。コロナのクアランタイン(外出自粛)の期間中、うちの中にじっとして、自分の将来のことを考えたひと、何億人もいると思うんですよね。

 しかも、この世代感覚が絶妙なんですよね。ボーは実際、1990年生まれの30歳なんですけど、世代でいうとティーンの時代に思い切りエモが流行ったジェネレーションです。この感覚がすごく濃く出ているというかですね。

 そしてこれ、彼、音楽の才能も豊かでして

いい歌声、してるでしょ?彼、しゃべり声もすごくよくて、発音もすごくはっきりしてるから英語のリスニングにもすごくいいですよ。

あと、劇中で彼が歌う曲の大半がシンセポップなんですけど、これのできがすこぶるいいんですよ!彼、いいサウンドのセンス、してますよ。ぶっちゃけ、ストーリー無視して音楽聴くだけでもかなり楽しめるので。

これですね、実は

音楽部分だけを抜き取ったサントラが、つい先週末に出たばかりです。

このサントラもすごく好評でして、全英チャートの中間発表でなんと10位に入っているという。コメディのサントラ、しかもアメリカ人のですよ。こんなことは本当に異例です。それくらい、この「INSIDE」、大好評なわけです。

 で、そもそもなんで僕がこの「INSIDE」を見ようかと思ったかというとですね

僕が5月にこのブログでレビューしました映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」でのヒロイン、キャシーの相手役を彼がやったんですが、

これが本当に名演だったんです!

  このシーンなんてすごく愛らしくて、かなり有名になったんですよ。すみません、日本公開7月なのに。でも、どうしても知って欲しくて。

心に傷を背負っていきるキャシーの、心を和ませることのできる唯一の人物、それがボー扮するライアンだったんですが、「これはまた、こんな隠れたいいハートスロブ俳優がいたんだなあ」と思って、そこで名前を調べて彼の名を知ったところ

えっ、これってもしかして?!


と思ったんですね。

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これ、日本でも結構話題になったと聞いています。青春コメディ「エイス・グレード」、これ、監督したのが彼だったんです。

・・すごいでしょ(笑)?こんな才能に溢れたひと、なかなかいないですよ。

 彼を見て思い出すのは

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やっぱり、”チャイルディッシュ・ガンビーノ”こと、ドナルド・グローヴァーですよね。

 彼ももともとはコメディアン、映画俳優、そこから自身の脚本のドラマ「アトランタ」で当てて、さらにチャイルディッシュ・ガンビーノ名義でラッパー、シンガーとして人気になってグラミー賞にまでノミネートされてね。彼の2010s後半の活躍も、ブラック・カルチャーの原動力には欠かせないものでした。

 ボーはいわば、ドナルドのインディ白人版、といったところでしょうか。

 ボー、もともとは10代のときにユーチューバーだったんですってね。

これ、14年前の投稿っていうから、高校生のときの映像ですよね。やってること、基本的に一緒です(笑)。でも、その芯がありながら、いろいろ発展させ、今日に至るわけですよね。

 いやあ、すごい才能ですよ。今後、テレビ、映画でしょっちゅう見る顔になっていくと思いますよ。もしかしたら音楽でも。







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