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「フレンズのチャンドラー」ことマシュー・ペリー急死に全米映画興行成績

どうも。

今日の全米映画興行成績、手短に行きます。

1(-)Five Nights At Freddys
2(1)Taylor Swift The Eras Tour
3(2)Killers Of The Flower Moon
4(-)After Death
5(3)The Exorcist Believer
6(4)PAW Patrol The Mighty Movie
7(-)Freelance
8(5)The Nightmare Before Christmas
9(6)SAW X
10(7)The Creator

https://www.youtube.com/watch?v=0VH9WCFV6XQ

ハロウィン直前週の1位は「Five Nights At Freddys」。これ、子供達に大人気のホラー・ゲームの映画化です。そういうこともあり、1週目で7800万ドルを稼ぐ大ヒットとなっています。

主演はジョシュ・ハッチャーソン。彼の名前、久々に聞きましたね。「ハンガーゲーム」のペータですよ。ただ、これ、評判はすこぶる最悪です。Metacriticで33点、RottenTomatoesで25点。大ヒットもしていることからラジーの有力候補になりそうな予感大です。

でも、今週はそんなことより

マシュー・ペリーが亡くなったことの方が圧倒的にでかい!!

もっとも彼のことを役者名で言う人は僕の知っている限り、あまりいません。

なぜなら

多くの人にとって、彼は大ヒット・ドラマ「フレンズ」のキャスト、チャンドラー・ビングなのだから!

こうやってオープニングで、おなじみの字体で役者名が出ても、ファンであればあるほど役名で呼ぶんです。レイチェル、モニカ、フィービー、ジョーイ、ロス、そしてチャンドラー。アメリカのテレビ界でもっとも名前を覚えられた不動の6人ですよ!

フレンズはアメリカのNBCで1994年9月22日から放送をスタートし、2004年5月6日に放送を終えるまで10シーズン続く大人気シリーズとなりました。これ本当に90sからミレニアムにまたぐ、アメリカの一つの時代を象徴する大きなカルチャーになりました!言うなれば、失われたX世代の若者6人が楽しいこと求めて集まり、ちょっと塞いで暗めだった90sからクリントン政権で毛景気良くなって徐々に明るく楽天的になって行った時代を丸々抱えた感じですよね。この間にその後のカルチャーの中心になって行ったものが多い時期でもあるのでなおさら脳裏に刻まれやすいですね。

 フレンズがすごかったのは、放送時だけにことではないですね。本放送が終了しても、どこの世界のケーブルテレビも休むことなく絶えず再放送が繰り返された。今だってどこのサブスクも放映権、血眼で欲しがってますね。実際、権利もある時期はNetflix、またある時期はHBO Maxと権利が動いてますけど、もう、「ながら見コンテンツ」の定番中の定番でもありますからね。

 そして、間もなく放送終了20年経つというのに、その間もずっとリユニオンが求められていた

一昨年にはそれが叶って、短い番組ではありましたけど、同窓会、やりました。これはまだHBO Maxで見れますが、この時に精細にはだいぶ欠けてはいましたけど、チャンドラー、しっかり参加してました。

で、そのチャンドラーというのは

3人の男性陣の中ではもっとも爽やかな好青年風です。あくまで「風」であることが大事です。イタリア移民っぽい遊び人っぽさとテキトーさが売りの昼ドラ俳優のジョーイに、ナードな研究者のロスに対し、彼はデータ解析の仕事だったり広告業なりをやってる堅気の感じの仕事をしていました。もっとも、それがわかったのシーズン4でその前まで職業、謎だったんですけどね。

そんな彼は

ロスの親友で、フロック・オブ・シーガルズの髪型してニュー・ウェイヴのバンドをやってた過去があるんですけど、その時にあまり覚えていない形でロスの妹のモニカと出会い

シリーズの終わりの方でゴールインもしたものでした。

本来、話の中心はジェニファー・アニストン演じるレイチェルの親友モニカと、本当は最初から好きでたまんなかったロスとのロマンスで進みがちだったので、ギャグ担当のジョーイとフィービーもいて、見ようによってはチャンドラーってやりようによっては地味にもできたはずなんですけど、やっぱこの6人の組み合わせ、ちゃんとうまくできてて、チャンドラーにもすっごく見せ場があって面白かったんですよね。

会うと必ず第一声で「オー・マイ・ゴッド!」とゆっくり叫ぶ、彼を追いかける女性ジャニスの存在があったり

サンクスギヴィングの日に両親が離婚を切り出す最悪な思い出があったり

その生き別れの父親が限りなくキャスリーン・ターナーに似た女装のシンガーになってたとか、なかなかに興味深い裏話がありました(笑)。

あと、チャンドラーでいちばん有名なミームは、このレコード・ジャケットを抱えて居眠りするやつですね。このジャケ写をいろんな、自分の好きなものと入れ替えて遊ぶのが欧米の音楽ファンの間では流行ってましたね。

 ただ、こうした楽しいエピソード満載のフレンズでも、裏ではダークな事も起こってて。それがマシュー・ペリーのドラッグ中毒、アルコール中毒の問題で、それが影を落としていました。彼曰く、シーズンによっては、自分が何を演じたか覚えていないものもある、ということをよく語ってました。

もともとお父さんが俳優で、子役俳優として仕事始めて、10代には

エディ・ヴァン・ヘイレンの奥さんとして有名だったテレビ女優のヴァレリー・バーティネリの弟役で注目浴びたり

フレンズ前にはビバリーヒルズ高校白書にも出て一部で注目を集めていたりもしていました。

フレンズが始まる前、将来を最も嘱望されていたのが彼だったという話も聞いたことがありまして、それを思わせるエピソードとして

1995年から96年にかけてジュリア・ロバーツと交際してました。

彼は結果的に生涯独身だったんですけど、フレンズ終わった後にリジー・カプラン、「ミーン・ガールズ」でゴス少女を演じたのを始め、演技派の助演のすごくいい女優さんなんですけど、彼女と6年ほど付き合ってたみたいですね。

ただ、家庭を持つこともできず孤独で、ドラッグやめられないうちに巨額の金も使い込んで破綻したり、かなり辛い晩年だったようですね。すごく残念です。僕、彼と学年、一緒なだけになおさらです。

これでフレンズ、6人が揃うことがなくなり、そのこともすごく悲しいところなんですが、でも僕としては残った5人でまた揃って、チャンドラーの思い出話語ってほしいなと思っています。RIP

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