『羽原俊秀の最終章』前編
「愛」をテーマとした複合施設『DESTINO(ディスティーノ)』を20万人に一つの割合で世界のあらゆる都市につくること。
※この構想は2007年に、弊社社長の羽原がある大手企業に向けたプレゼンテーションで公表したものです。
10年以上の時を経て、改めて、今、考えたいテーマとして述べさせて頂きます。
「そんなバカげた夢」と、思わないでくださいね。
世の中の多くの常識人は、
変人が創ったものを使って、
幸せに暮らしているのですから。
ディズニーランドしかり、電球しかり、美術館しかりです。
今から57(2007年当時)年前、スペイン絵画の巨匠であり、美術界の奇才サルバドール・ダリと、アニメーションの代名詞ともなったウォルト・ディズニーによって企画され、製作が開始されながらも、戦後の資金難によって中止を余儀なくされていた"幻のコラボレーション"。
それがたった7分間のアニメーション『ディスティーノ』です。
▼ 幻の7分間 / アートペディア『ディスティーノ(運命)』より
ダリが当時描いたコンセプト・アートやストーリー・スケッチをベースに、2001年5月から、パリのディズニー・スタジオで制作が再開され、着想から60年近くを経た、2003年に完成したものでした。
スペイン民謡から誕生した『ディスティーノ』ですが、それには"運命"という意味があります。
以前、東京都現代美術館で「ディズニーアート展」で『ディスティーノ』を見てきました。
それを見ながら、この構想は自然とまとまっていきました。
子供の心がいつまでもあれば、その人は幸せです。
社会が発展すればするほど、人は自分らしさを失い、心は破壊されていく。私はそう感じています。
ウォルト・ディズニーは「6才の子供にも60才の大人にも、子供の心がある」と言っています。
何に幸せを感じるのか?
ペンシルバニア大学の教授であり、「ポジティブ心理学」運動の創始者である、マーティン・E・P・セリグマン博士は、研究で以下内容が結果として出ていると言います。
▼ (幸福の要因について)大して重要でないと思われること
①お金を得ること
②高い教育を受けること
③快適な気候で暮らすこと
▼ それに対して、幸福の要因と思われること
①満足のいく仕事に従事すること
②ネガティブな出来事や気分を避けること
③結婚、豊かな社会的ネットワークを築くこと
また、感謝の気持ち、許すこと、楽観的主義なども同様に重要だと話しています。
これをみるとどうやら、人間が幸福を感じるのは、人と接するという行為の中に存在しているように思えます。
世界には約77憶の人間が存在しています。
しかし、1人の人間が一生のうちで本当に深く付き合う人は50人もいないのではないかと思うのです。
1人の人生をドラマにした時、主要な登場人物は50人いたら多い方です。
だから、毎日の生活で深く付き合う人たちは、運命的に巡りあったとしか思えないのです。
結局その人たちとさえうまくいけば、人生は本当にバラ色なのです。
人がたくさん集まると、どうしても摩擦が生じる。
そして、その連続的に起こる摩擦が、
人々の心を乾かしてしまう。
人間関係から生まれるストレスは、人間関係を修復しない限り、本当の意味で解決されない問題だと思うのです。
エステも、マッサージも、ヨガも、セミナーも、カウンセリングも、
その根本を治すのではなく、ストレスの溜まった体と心を一時的に楽にさせるもののように思います。
これは本当の解決にはならないのではないか、というのが、私の考えです。
ほぼ間違いなく、現代人が抱えているストレスは、
『コミュニケーション力(これは単なる個人個人のスキルだけの問題ではありません)』の欠如と、
『情報を捨てる力』の欠如
この2つからくるものが99%ではないかと思うのです。
つづく。
▼ 以下後編 ▼
株式会社マグリット
代表取締役 羽原俊秀
THE MAGRITTE @partylabo.
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