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劇場 vol.4 ジョルジェット・マリー/ニューノーマル対応ホール

『風の時代』にふさわしい上質なデザインでありながら、高機能で高性能な空間を実現しました。まるでオープンキッチンのレストランであるかのようなホール。

大人数のパーティーでは絶対に実現することができない、本格的なおもてなしと究極のお料理をご用意しました。

アイランドキッチンで出来上がるお料理と、バーカウンターでサーブされるドリンクがゲストの五感を刺激します。
”ゲスト満足”を徹底して追及した空間です。

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あらゆる設備を搭載した、ハイテクでハイスペックなホール。だからこそ、ゲスト同士の弾む会話を誘い、楽しいパーティーになります。

毎時7.77回ホール内の空気が完全に入れ替わる換気システムを搭載。安心してパーティーをお楽しみいただけます。

明るさの調整だけでなく、光の色(2,700ケルビン~6,500ケルビン/暖色系ライトのキャンドルライトは1,800ケルビン、寒色系ライトの蛍光灯は5,200ケルビン)が調整できる最新のライティングシステムを導入。シーンに応じたホール内の雰囲気を変えることが可能です。

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一般的なレストランにはない、あらゆる付帯設備が充実しており、すべてに対応できることもこのホールの強みです。

リビングなスペースをホール内にご用意。おうちでくつろぐティータイムのような優雅な時間がパーティーの余韻を感じさせてくれます。

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ジョルジェットとは?
ベルギーの画家、ルネ・マグリットの最愛の妻の名前です。

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妻ジョルジェットとルネ・マグリット
結婚10日前の写真

1913年、ジョルジェット(当時12歳)とルネ・マグリット(当時15歳)は、シャルルロアの見本市の回転木馬で出会います。7年後の1920年1月、ジョルジェットとルネ・マグリットは、ブリュッセルで偶然再会するのです。そして、1922年6月28日、ブリュッセルのサン・ジョス・テン・ノードの教会で結婚しました。

ジョルジェットは、度々マグリットの絵のモデルとなり、生涯にわたり彼にインスピレーションを与え続けました。

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『帰還』 1940年 キャンバスに油彩 50×65cm
Bruxelles, Musee Magritte Museum

星の光る夜空に真昼間の青空をくり抜いたような、翼を広げたハトが三つの卵がある巣に戻ってきます。夜と昼間の組み合わせという点では後の『光の帝国』を彷彿とさせますが、ここでより肝心な点は、この絵が制作されたいきさつです。

1940年5月10日に、ドイツ軍はベルギーに宣戦布告なしに進入してきました。そして5日後の5月15日にはドイツ軍はパリに向けて進軍を始めていました。

マグリットは親友のスキュトネール夫妻と汽車でフランスへの脱出を図ります。しかし、妻のジョルジェットは盲腸炎に苦しみ、一緒に連れて行くことができませんでした。

そしてマグリット自身も、ブリュッセル発のパリ行きの汽車がなくなっていたために往生してしまいました。ようやくフランスの国境を越えてフランスのリールまでたどり着き、そこからパリ行きの列車に乗ることができました。パリに着くと、今度はパリ郊外の友人クロード・スパークの家に行って、そこに預けてあった自分の作品を取り戻して金に換え、フランス南西のカルカッソンヌへ逃げていきました。

このクロード・スパークという人物は戦前・戦後ベルギーの外務大臣を務めたオリン・スパークの弟です。大変興味深いのは、当時クロード・スパークは画家ポール・デルヴォーの親友でもあって、マグリットが訪ねていったスパークの家は、1948年の暮れにデルヴォーが恋人タムと駆け落ちしていった家でもあります。

親友スキュトネール夫妻はジロンド地方でピカソと出会い、マグリットはたった一人でカルカッソンヌにたどり着き、そこで耐乏生活を余儀なくされます。一カ月後にスキュートネール夫妻がカルカッソンヌに来てくれたものの、彼の頭のなかにはベルギーに残したジョルジェットのことしかありませんでした。何とかしてベルギーの妻の元に戻りたい。

そう願えども、占領下で簡単にはベルギーに戻れない。おまけに、列車で旅行するには自由通行証が必要でしたが、それが取れる見込もない。とうとう彼は自転車でベルギーに戻る決意を固めました。ところが、あっという間に力尽きて、カルカッソンヌに舞い戻ってしまいました。

そして、8月4日にとうとう自由通行証を入手したのですが、戦争中のことです、何が起こるかわかりません。しかも彼はナチスから退去芸術と見なされていたシュルレアリスムの画家でした。

そこで彼は、ニースまで避難していたスキュトネール夫妻宛て、「ベルギーに着く前に、もし死んでしまったなら、ジョルジェットに最期の瞬間までお前を愛していたと伝えてくれ!」と書いた遺書を郵送して出発しました。


この絵は命がけでベルギーにたどり着いた後、愛する妻のそばで描いた作品です。だから『帰還』なのです。

森耕冶著『マグリット 光と闇に隠された素顔』より

HALL DATA
◎席数:着席26名/最大30名 立食40名 85㎡
◎常設バーカウンター、アイランドキッチン、ワインセラー、75インチモニター2台、色温度調整可能なライティングシステム、安心の換気システム(毎時約1,990㎥の換気。1時間に7.77回完全に空気が入れ替わります。)

ジョルジェット・マリーで、大切な人たちと一緒に、素敵なひとときをお過ごしください。

株式会社マグリット
専務取締役 羽原正人

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