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空間に命を注ぎ込む、フローリスト 松成晴美

「夢に見た風景を現実にする」そこにコーディネートの醍醐味がある。

松成晴美 Profile
1967年に設立された公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)の講師、審査員、公認スクールを担う。永年の功績が認められ、2020年1月15日に同協会より、公認校20周年表彰者として「公認校永年表彰」を受賞。
花が本来持っている個性を最大限に生かすことをコンセプトに、倉敷市新田にフラワーショップを立ち上げ、大胆かつ繊細なフラワーデザインに、全国に多くのファンを持つ。NFDの公認スクールを担う傍ら、岡山市丸の内にフラワーショップを経営。

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フローリストというより「花師」という方がふさわしい。お二人のこだわりや想いを直接お伺いしながら、コーディネートを模索し、スケッチを描いていく。ナチュラルな感じにしたい、大人っぽいイメージにしたい、海のイメージを出したい、などなど新郎新婦によって想いは様々。無数の引き出しの中から、色あい、花材、花器をご提案。花材の仕入れには細心の注意を払うという。新郎新婦のご要望、コストパフォーマンス、花の状態、季節感など、ベストなお花を仕入れ、仕入れたお花を当日まで最高の状態に保つ。そのための時間と情熱と愛情は惜しまない。そして、いよいよ挙式当日。空間に花の命を宿す。

「一生に一度の記憶に残る素晴らしい日にするために、新郎新婦様とゲストの皆様全員にワクワクしていただけるよう、お花をデザインすることによって、空間に命を注ぎ込みます。
是非、お二人の想いを私にぶつけてください!」(松成氏)

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天性の色彩感覚で空間に命を注ぎ込む

「とにかくお花が好きすぎて・・・」と熱く語る松成(通称PePe)先生。お花にふれていると時間がたつことも忘れてしまうほど。物心ついたときからお花に囲まれた環境で育ってきた。お母様がお花好きで、そのDNAが宿っている。公益社団法人日本フラワーデザインナー協会(通称NFD)講師、審査員、公認スクールを担う。彼女が装花のコーディネートを施すことによって、単なる無機質な空間から華やかな生命体に変貌する。

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Q&A to 松成 晴美 -


Q.1 >>> お花に興味をもったきっかけは?
A. 私の母親がとてもお花が好きで、いつもまわりにお花がある環境で育ったことから、物心ついたときからお花がとても好きでした。今から30年ほど前、NFDの先生にめぐり会ったことをきっかけに花屋をスタートしました。そしてひろせみつこ先生の元で毎週神戸に通いお花の勉強を一から始め、その後、資格を得るため広島のNFDへ通いノウハウを習得。現在、NFD講師、審査員、公認スクールを取得しています。

Q.2 >>> 影響を受けたフローリストはいらっしゃいますか?
A. 私が最も影響を受けたフローリストは、世界的に有名なドイツのフラワーデザイナー“グレゴール・レリッシュ”です。彼はドイツのフラワーテクニックと理論を世界に知らしめた第一人者。この人の影響を受けたフローリストは、世界に星の数ほど存在するでしょう。彼のデザインは、大胆かつ、その風貌からは考えられないほどの繊細なテクニックがあり、それを裏付けするしっかりとした理論があります。そして何よりお花への愛情が凄いのです

Q.3 >>> コーディネートをする上での基本的な考え方などございますか?
A. ただカタチをつくるだけでなく、それぞれの花が本来持っている、存在の自己主張を考えて、お花の正面だけでなく、あらゆる角度をしっかり見て、最も美しい向きを探しながら、お花をより魅力的に見せることです。

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Q.4 >>> 好きなコーディネートは?
A. コーディネートはすべて好きです。強いて言うなら、ナチュラルで繊細なコーディネートが好きですね。

Q.5 >>> 基本となっている流派はありますか?
A. 日本では、生け花。欧米で言うと、フラワーデザイン。国内では、1967年に設立された公益社団法人日本フラワーデザイナー協会 (NFD) 。

Q.6 >>> 何をしているときが、一番幸せを感じますか?
A. お花に触れているときですね。お花に触れていると、時間を忘れ、あっと言う間に5時間もたっていることもあるくらいです。

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Q.7 >>> お仕事で一番大切にしていることは何ですか?
A. 作ったお花で見ていただく方々がワクワクするほど喜んでもらえるよう、最高の状態を保つために、お花に愛情を注ぎ、仕入れから完成までを徹底してこだわっています。

Q.8 >>> お花以外でご興味を持たれているものはございますか?
A. 音楽が好きで、その時の感情によっていろんなジャンルの音楽を聴きます。学生時代はクラリネットを演奏していました。音楽を聞きながら仕事ができることもお花の仕事を選んだ理由の一つです。あとは、海や山などの自然に触れることが好きです。

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Q.9 >>> ウェディングの世界に入ろうとしたきっかけは?
A. 元々、店売りでスタートし、お花の指導を長年行っていましたが、マグリットから誘われたことがきっかけで、ウェディングにも携わるようになりました。

Q.10 >>> 今もなお勉強はされていますか?どこで、どのように学ばれていますか?
A. NFDより2カ月に1回、国内外のトレンドのデザインカラーの情報誌によって、常に世界のトレンドを入手しています。定期的な勉強会のほかに、NFD会員向けの勉強会があれば積極的に参加し、新しいアイデアや技術を習得しています。

[PePe Marunouchi Terrace]
松成晴美が運営する城下筋に面したフラワーショップ。こだわりのあるお花を仕入れ、お花に愛情を注ぎ込むため、お客様からはお花が長持ちするとよく言われている。是非一度訪れてみてほしい。


株式会社マグリット
専務取締役 羽原正人
THE MAGRITTE @partylabo.

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