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プレゼンで好印象を与えるコツ


学校や会社で、人前で発表するとき。緊張しますよね?誰もが一度は味わうであろうドキドキの時間。私も若いころは苦手でした。胸が締め付けられるような感覚、額や脇に汗がにじんできて、なんとなく呼吸の仕方を忘れるくらい。事前に用意した口述文が記憶から飛んでしまうともうパニックです。

真面目な表情。難しい表現や単語を使う。相手の話に対して冷静に対応する。このときの私の表情、行動、雰囲気はおおよそこんな感じです。「賢そうに思われたい」「好印象を与えたい」 打算的な思惑は聞く人にもおそらくバレていたことでしょう。そして結果も推して知るべし。

話し手の特に目立つひとつの特徴によって、聞き手が相手の印象を決めてしまう心の動きを「ハロー効果」といいます。「賢そう」と最初に印象づけることができれば、その後の発表やプレゼンも好意的に受け止められます。

どんなに親しくて長い付き合いの友人であっても、相手のすべてを完全に理解することはできません。初対面な人だったらなおさらです。だから人間は、相手の特徴のなかでもっとも目立った部分に着目して、それを基準に人を判断するわけです。

もし「なんで自分の話は誰にも理解されないのだろう」という悩みを持っているとしたらそれは、納得してもらえるのに適した印象を相手に与えられていない可能性が高い。

そして、上に挙げた私の、「真面目な表情」「専門用語を駆使する」「リアクションが薄い」といったふるまいは、相手に好印象を残しません。人が相手に好印象を持てるかどうかは、「コミュニケーション能力」次第。楽しそうに向き合う。理解しやすい言葉で話す。聞き取りやすい話し方。リスペクトを感じる相づちなどが、ハロー効果を操って、相手にポジティブな印象を与えます。

楽しそうな表情であいさつ
聞き取りやすい声で話す
ゆっくりとはっきりと話す
相手の目を見て話す
姿勢を正している
相手の話に相づちする
身振り手振りで説明する
メガネをかけている

私のような内向的でコミュ障気味な人であっても、これらの振る舞いを押さえていれば、高いコミュニケーション能力を演出することができます。「賢そう」「仕事ができそう」「リーダーシップがありそう」といった第一印象を与え、その後のコミュニケーションもうまく回っていくはずです。

説得力を高めたい。プレゼンを通したい。受注をとりたい。私も苦節十数年?試行錯誤してこれらのテクニックを身につけるべく努力してきました。聞き手の目を見て、挨拶をして、楽しくわかりやすくゆっくりと語りかける。ちょっとした心がけが大事で、賢さを取り繕うのはナンセンス。「自分は大丈夫」という人も、さらに営業力がついてより大きな成果を得られるかもしれません。

久保大輔




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