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消耗が激しい脳は使い方次第

やることがたくさんある状態。何から手をつけていいかも分からない混乱状態ではなかなかいい仕事はできません。マルチタスクの弊害はいたるところで語られている。前頭葉には「やる」「やらない」「何かを望む」という選択や決断を担う領域がそれぞれありますが、多すぎる選択肢は、脳の消耗を加速させて、結局何も決断できなくなります。

また、「やりかけ」のタスクがあると、それが脳内に居座り続けます。つまり脳の消費がじわじわと進行し、考えたり行動したりする意欲を削いでいきます。これを「決定疲れ」といいます。ですがこれを逆手に取って集中力を持続させることができます。「焦らし効果」は、仕事の「区切り」を短く設定して、あえて「やりかけ」を作る方法。「まだやれたのに」と、やりかけたタスクを考え続けてしまうので、集中力が高まります。

私は朝のルーチンに全力を傾けています。脳が一番クリアな朝。運動をして神経細胞を活性化、同時に前頭前野や海馬のスイッチが入り、最高に集中できる状態を作り上げることができます。いかに難しいタスクであっても、このタイミングだとあっさり乗り越えられる。そして脳の消費が進んでいる午後は、優しめのタスクや打ち合わせに充てます。脳の使用を分配するコツを覚えるとタスクがたまりません。「やることが多い」人はぜひ学ぶべきだと思います。

皆さんは、「なぜか集中できた」という経験ありますでしょうか?そしてその時間や場所を記録しているでしょうか?「プライミング効果」という一種の暗示。自分が何時間くらい、どこにいると集中できるのか、その候補がたくさんあれば仕事がはかどります。脳にプライミング効果がかかって、その環境に行けば、長時間であっても楽に集中できるようになります。

今日は久しぶりに、「やることがたくさん」の状態でした。なんとかやり遂げたものの反省しきり。先送りが続いて決定疲れが起き、前頭葉が適切に機能していませんでした。やりかけのタスクをうまく活用して、前倒しでサクサク動いて、終わりが見えた時はほっとしました。と同時に「自分を操る超集中力」を開いて復習と猛省。いかに脳の認知能力を配分し、負荷の高いタスクと低いタスクを処理していくか。あらためて勉強になりました。

と安心できない状態はまだ続きそう。今日の振り返りを明日以降に生かしたいと思います。

久保大輔




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