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The movie "Jeux interdits" (1952)

Here's the translation by ChatGPT. In a movie I watched a long time ago, the basic plot is as follows: At the beginning, in a scene where people are fleeing from an air raid, the parents of a 5-year-old girl named Polette are shot and kill

    • Fundamentals for Constructive Debates

      Here's the English translation by ChatGPT. The following text was written approximately two years ago. The division in America seems to remain profound. On NHK's online news, there's an interview article featuring the American entertainer

      • The movie 'The Father' (produced in 2020, starring Anthony Hopkins and Olivia Colman)

        Here's the translation by ChatGPT. To start with, if I had to sum up my honest impression of this movie in one sentence, it would be that it's an incredibly messy film that makes one dread the coming year when viewed so early on. The story

        • 映画「ファーザー」(2020年製作、アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン)

          先に、この映画の率直な感想を一言でいうと、これまた滅茶苦茶にひどい映画で、新年早々こんなのを見ると先が思いやられる、というものである。物語は認知症の老人を中心に、他の登場人物を滅茶苦茶に使いまわして、わけがわからなくさせてしまい、それが収拾されることなく続いて、最後まで、文字通り滅茶苦茶のまま意味不明で終わるという、そういう映画である。 例えば、娘のアンは最初はオリヴィア・コールマンで登場し、次のシーンではいきなりオリヴィア・ウィリアムズに変わる。認知症の老父(アンソニー・

        The movie "Jeux interdits" (1952)

          The movie 'Who's Afraid of Virginia Woolf?'(produced in 1966, starring Elizabeth Taylor and Richard Burton)

          Here's the English translation by ChatGPT. I watched the movie 'Who's Afraid of Virginia Woolf?' at the beginning of the new year, and it was quite a strange film. The back of the DVD said it was a 'controversial film depicting the love an

          The movie 'Who's Afraid of Virginia Woolf?'(produced in 1966, starring Elizabeth Taylor and Richard Burton)

          映画「バージニア・ウルフなんかこわくない」(1966年製作。エリザベス・テーラー、リチャード・バートン)

          新年早々、奇妙な映画を見てしまった。DVDの裏には、「結婚23年目の夫婦の愛と憎悪を描いた問題作」と書かれていたが、要するに、夫婦が酒を飲みながら延々と罵り合う映画である。彼らの口論が続き、実際のセリフには「おまえは化け物だ」とか「全面戦争か?」「そうよ」といった凄い言葉が出てくる。映画は、まるでシェイクスピア劇を現代に移し、そのレベルを下げて安っぽく下品にしたような印象を与える。最初は衝撃的なセリフだらけでどぎついが、慣れると不思議なことに、リアリティーをあまり感じなくなり

          映画「バージニア・ウルフなんかこわくない」(1966年製作。エリザベス・テーラー、リチャード・バートン)

          映画「禁じられた遊び」(1952年)

          昔見た映画で、粗筋は以下の通りである。 冒頭、空襲で人々が逃げ惑うシーンで、5歳の少女ポレットの両親が銃撃を受けて即死し、彼女は孤児になる。そして可愛がっていた犬もすぐに死ぬ。その喪失を悼む中、11歳の少年ミシェルと出会う。二人はすぐに仲良くなり、ポレットはミシェルの家族に温かく迎えられ、共に生活するようになる。 ミシェルはポレットのために犬の弔いに必要な十字架を作ろうとするが、うまくいかず、やむなく近くの教会から十字架を盗もうとするも、これは牧師に見つかり失敗。しかし、事

          映画「禁じられた遊び」(1952年)

          映画「ゴジラ」(1954年)

           これは私の生まれる前の作品。今回DVDで初めて見た。“初代ゴジラ”の登場からその死までの物語である。そして製作年から考えて当然だが、全体的に素朴なつくりで特撮技術なども今と比べれば非常に稚拙なことは言うまでもない。しかし、その代わりというわけではないが、良いところももちろんある。それは第一に、製作スタッフだけでなく、数多くのエキストラも含めて全員が力を合わせて一生懸命に作ったという、その真剣で熱い思いが、見ているこちらにもひしひしとそれが伝わってくるところ。第二には、登場人

          映画「ゴジラ」(1954年)

          N響の「第九」を聴く

          先日NHKホールで行われた、井上道義指揮によるN響の「第九」を聴いた。4回の連続演奏会のうちの初回である。長年クラシック音楽を聴いているが、実は今回、生で「第九」を聴くのも初めてなら、N響を聴くのも初めてなのだ。以前から一度は聴いておかねばと思っていたので、今回、指揮者にやや不満があるが、あえて行ってみることにした。 NHKホールは、昔と場所が変わったのだろうか、原宿駅からほど近い絶好の場所にあった。青い洞窟とかいうクリスマス用の真っ青なイルミネーションの通りがその真ん前に

          N響の「第九」を聴く

          映画「クルエラ」(エマ・ストーン主演)

          この映画は2021年製作だそうだから、私が見る映画としては極めて新しい部類に入る。そもそも映画館で見るという習慣がなくなって10年以上経つので。ところで、この映画、話の筋もさることながら、とにもかくにも主演のエマ・ストーンのクルエラ役に魅了される映画である。彼女はエステラというファッションの凄い才能を持つ野暮ったい女とクルエラという妖艶な悪女の一人二役を演じているが、その演技と厚化粧による変身ぶりが非常に光っている。彼女が最初にクルエラになって登場するシーンで、彼女の二人の“

          映画「クルエラ」(エマ・ストーン主演)

          神尾真由子の「四季四季」コンサート

          先日、紀尾井ホールで開かれた彼女のコンサートを聞きに行った。クラシックコンサートに行くのは実に久しぶり。演奏プログラムは二つに分かれていて、一つはジャパン・ジェネラル・オーケストラとかいう団体の旗揚げ公演と称するもの。もう一つは、それに神尾真由子がソロで参加したものである。 最初の略してジェネオケの演奏はコレルリの作品二つ。どちらも伸びやかで優雅を絵にかいたような作品。特に「クリスマス協奏曲」は素晴らしい。そこで彼らの演奏だが、特に可もなく不可もない標準レベルという感じ。そ

          神尾真由子の「四季四季」コンサート

          法哲学ノート⑤

          正義の諸問題 正義に果たして自然的基礎ありや  正義に関する自然主義 社会科学が、社会における正義の実現を、単に手段の面にとどまらず、究極目標の設定についても、嚮導しうるようになるか。 直観主義 プラトン 事物のイデアの認識こそが「真知」である イデアの認識は「心眼」によってのみ可能である 直観的認識手続きのみが事物の本質を我々に示してくれる 自然主義ファラシーの問題 事実から価値を論理的に導出することが果たして可能か。否である。 価値情緒説(価値相対主義) 命題に倫

          法哲学ノート⑤

          法哲学ノート④

          近代法の最大の機能は「統制の統制」にあり (現代でも当てはまるか? 近代の環境と現代の環境は同じか?) (法律とはルールのことであり、ルールを国民の代表者が集まって決めた以上は、そのルールの解釈権は究極的に国民にある。裁判所は立法や行政から独立した態度で解釈することは許されるが、国民から離れて解釈することは許されない。) 概念法学 法の解釈においては、もっぱら厳格な論理的方法が要求される。三権分立の原理は、裁判官による法の創造を厳禁し、ゆえに、かれの任務は立法者によって与

          法哲学ノート④

          法哲学ノート③

          「法哲学概論」(碧海純一著)より 法哲学の祖は古代ギリシャのソフィストたち 法と正義の問題を論じた ウィトゲンシュタイン「哲学の唯一の任務は言語分析にある。哲学は、思想の明晰化のための活動にすぎず、固有の問題を持つところの学問ではない。」 ラッセル「わかっているものが科学であり、わからないものが哲学である。」「哲学は科学のいわば前衛として、未知の領域に問題を求め、その解決の方向を示唆する任務を持つ。」「諸科学と協力して「世界を理解する」ことが基本的任務」 (哲学は本来

          法哲学ノート③

          法哲学ノート②

          「法はあらゆる徳行を命じあらゆる悪徳を禁止する」(アリストテレス)  「法の核心は強制規範たる点であり、いかなる任意の内容でも法たり得る。正義価値は決して法概念の要素ではない」(ケルゼン) 法は社会の秩序を支えるものである(社会規範) 社会生活が平和に営まれるめたには秩序が必要である 秩序は制度によって支えられており、制度は法によって形成維持される 法は人間の外面的な結果に主たる関心を向ける 法の一般性、類型化性 個性を無視した画一的取り扱いをせざるを得ない 法の成

          法哲学ノート②

          法哲学ノート①

          「法哲学概論」(加藤新平著)より 明治14年頃から「法理学」 昭和10年代から「法哲学」 法哲学的考察自体は古代ギリシャに遡る。 19世紀になると法についての哲学的考察の重心は自然法から実定法へ徐々に移っていく。 「一般法学」という形での法哲学の再建 法に関する一般的理論的考察 哲学的考察というもの そもそも哲学に対象領域の限定はない かつては「万学の女王」と言われた 哲学的考察の特徴 1 究極性、根源性 2 全体性 人間的経験の全体に向かう傾向がある 3 世界観

          法哲学ノート①