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損しない意思決定 2つのコツ


FROM ボブ・バーグ

私は音声講座などで、フレームというものについて触れたことがあったかと思う。このフレームとは、関連するすべてのもののとらえ方、というような意味合いだ。適切なフレームでものごとをとらえるようにしたり、また誰かに対するネガティブなフレームを取り除くようしたりすれば、win-winの結果をもたらすことができる。フレームとは、そういうものだ。

フレームを考える時の2つのポイント

そして、このフレームについて考えるときに大事なポイントが2つある。1つは、自分が相手を正しいフレームで見ているかどうか。また同時に、相手が自分を間違ったフレームで見てはいないか、と考えることだ。

相手がこちらに対して設定しているフレームについて、それが意識的なものであるかどうかを確認することは重要である。また、そのフレームが「こちらのためを思って」設定されているものであっても、結果として相手にばかり利があるようなフレーミングになっていないかについても確認しよう。

例えばあなたにも経験があるかもしれないが、相手に「AとBのどちらがよろしいですか?」というように選択を迫られたことがあるだろう。これはセールステクニックとしてはよくあることだ。しかし、本来であれば「選ばない」という選択肢もあっていいはずだ。

AとBのいずれかを選ぶよりも、選ばないことがあなたの利になるのなら、ぜひ選ばないようにしてみてほしい。このように、AとBだけしか存在しない間違った枠組みに縛られないようにすることが大切なのだ。

相手に誘導されずに熟考しよう

では、こういったトラップに陥らないようにするには、どうすればいいのだろうか?

それにはまず落ち着いて、事実についてみずからよく考えてみるべきだろう。目の前に用意された選択肢は本当に合理的なものだろうか。隠されている第3の選択肢はないのだろうか。そして第3の選択肢がないなら、示されたその選択肢を選ぶことじたいを断ることはできないだろうか…といった具合に。

また、こういう場面では、「並べられたこれらの選択肢のなかから1つを自分に選ばせることについて、相手には何か理由があるのではないか」と考えてみるといいだろう。

さらに、相手の示す枠組みの中だけで考えるのではなく、自分で熟考することが大切だ。もちろん、相手から提示された選択肢の中で自分にとってベストなものがあるのなら、熟慮の末それを選ぶことは間違った判断ではないだろう。とにかく、相手に思考を誘導されるのではなく、自分で考えることだ。これが大切である。人生とは、選択の連続なのだから。

さあ、このように枠組み…つまりフレーミングについて私たちが意識することは非常に重要だということはお分かりいただけただろう。あなたも今日から、自分にとって最善の選択をできるように注意してみてはいかがだろうか?

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