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SNS写真でバレるTAKERの特徴

From 安永周平

動物界では、オスは自己アピールをしてメスに求愛行動をします。繁殖期になると、オスは同じ場所に集まり縄張りを決めます。さらには派手なパフォーマンスでメスを誘い始めます。求愛ダンスを踊るものもいれば、うっとりと歌うもの…中には曲芸をやってのけるものまでいます。

有名なのはクジャクのオス。美しい羽をひけらかし、羽を大きく広げ、これ見よがしに気取った足取りで歩きます。くるっと回って羽をヒラヒラとひるがえし、自分をよく見せようとするんです。

人間のマウンティングも似たようなもの


こうした行動は、人間界…特にビジネスの世界でもよく見られます。たとえば、自分の利益のことばかり考えている「TAKER(奪う人)」は、自分を儲けさせてくれそうな人に向けて自己アピールをします。彼ら彼女らは、自分を優れた人間だと思い、多くの報酬をもらうのが当然だと思っています。

だから、聞かれてもいないのに自分の仕事や実績を語りたがるんです(※よく言われる「マウンティング」もこれですね) そして、取引相手から、できるだけ多くのお金や労働力を搾取しようとします。

TAKER の人間性は、携帯電話がなく移動距離も短かった時代はすぐにバレました。少人数の仲間内で、対面でコミュニケーションを取っていれば人間性は分かるし、そうした情報はすぐに広まります。しかし、メールで気軽に連絡を取ったり、交通網が発達して移動がカンタンになったりすると、人との交流は分散し、匿名性も高くなりました。

結果、こうした「悪評」は初対面の人にはバレにくくなりました。あるコミュニティで悪評が立っても、別のコミュニティでは、その TAKER の情報を手に入れることが難しかったからです。しかし…

SNSの登場で、再び事情が変わった


現在、FacebookなどのSNSユーザーが急増し、人々は親密に結びつくようになりました。その結果、TAKER が他人を騙し続けるのはとても難しくなっています。なぜなら、今やスマホからSNSでその人の情報を見るのは簡単だし、友達を見れば”付き合っている人”もわかるからです。

そして、ペンシルベニア大学ウォートン校・組織心理学の教授であるアダム・グラント氏は、著書の中で「SNSのプロフィールを見れば、その人が TAKER かどうかわかる」と言っています。

というのも、SNSのプロフィールや投稿には、TAKER 特有の「自己アピール」が溢れかえっているからです。ある実験で、心理学者が被験者にアンケートを記入してもらい、その人が TAKER かどうかを判別しました。

そして、その人たちと面識のない人々に「SNSで TAKER が取る行動の特徴」を伝えた後、彼ら彼女らのFacebookページを訪れてもらいました。すると、驚くほどの正確さで TAKER かどうかを見抜いたのです。たとえば…

TAKER が使うプロフィール写真


TAKER の多くが、ナルシスティックで「実物以上によく見える写真」を投稿していました。面識のない人々は、彼ら彼女らのプロフィール写真を”ややきわどい”と評価しました。露出度が高く、慎み深さが欠けていたからです。また、投稿内容は押し付けがましく、自己中心的で、もったいぶっていると見なされました。

引用している名言も「傲慢な印象を受ける」と評価されました。また、Facebook上の友達がやたらと多かったです。自分をよく見せるために、上辺だけの人脈コレクションを作っていたんですね。

こうしたSNSの情報は、今や企業の採用プロセスでも使われています。企業の採用担当も「1時間話しただけじゃ、分かることはほんのわずか。他の人からの評判だって、本人が選んでいたらアテにならない」というのが実情です。

となると、それまでのSNSの情報を見た方が、よほど人間性を知ることができます。自分のことばかり考えている TAKER の特徴は、本人も意識していない投稿や写真に現れるので、本当の人間性が分かるんです。こうしたSNSが当たり前の社会では、もはや TAKER として継続的な成功を手にするのは難しいでしょう。

TAKER からの自己防衛は必須


これは、TAKER の対極にある「GIVER(与える人)」からすればありがたい話です。GIVER が活躍する&生産性を上げるための必須条件は「TAKER と付き合わないこと」だからです。

新しく知り合った人について、たとえばSNSのプロフィール写真を見るだけでも、一緒に仕事をしていいかどうかの判断材料になるでしょう。投稿内容を遡れば、その判断の精度をさらに高めることができます。繰返しますが、GIVER として生きるには、TAKER を避けることが大切です。

そのうえで、人に惜しみなく与える GIVER として成功する人の行動を真似てみましょう。考え方・マインドセットを学んでみましょう。そして、GIVER 同士のネットワークを広げていくこと…それが自分を不幸にしない生き方であり、人に恵まれて幸せに生きるための土台になっていくはずです。でも、何から始めていいのか分からない…という方は、今日から1ヶ月『月刊GO-GIVERS』を無料で利用してみてください。5月号がリリースしたのでキャンペーン中です。

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