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音楽メモ

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年賀状の返事はいつか

とあるバンドの話。

ようやくメンバー各々が活動していたバンドの音源を「楽しんで」聴けるようになった。

聴くことは出来た、見ることもできた。
でも本当の意味ではいつも胸の奥底に、望む景色があった。

あの頃は「活動再開するまで聴くことはできない」と考えていた。

それがリスナーとして失格なことは重々承知している。それでも、本当に大切だったから気軽に触れられなかった。

あの日から、やっと進めた気

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ニムロッド

ニムロッド

あの曲が好きな身として読まねばと思った作品。

虚無の価値を欲望で担保する仮想通貨、それを軸にして繋げていく人間の<虚無>。焦点を当てた時に感じる「続ける」事の意味。色々連想させる匂いが散りばめられた文章で難しいけど少し心地よい。

バベルの塔に喩えるシーンとラストが美しかった。

これをきっかけに「Citizen Soul」を購入した人がアルバム順通りに"沈黙"から聴いたときの感想を想

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17年

愛するミュージシャンの報道と新譜リリースの延期(で済むのか分からない)で落ち込む中、世間は17年ぶりの再結成に賑わっている。

その声に少し救われる。

わかる、分かるぞと肩を叩きたい。

「音楽が好きでよかった」ってその気持ちを、湧き上がる衝動を、私たちは知ってる。

ナンバーガール再結成おめでとう。

「ライブハウスは常識をぶち壊してくれる場所。いつか来てみて。」

https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/1/29/45124

その苦しみや悲しみは少なからず経験してきたから、「分かるよ」なんて言葉すらいいたくないし、愛なく簡単に名前を出すことすらしたくない。

ただ、どうかファンの人たちにとって、少しでも悔いなく光ある未来になるといいな。活動休止ほどつらいものはないもの。一番やさしくて残酷。

「悲しいという感情がビートからくるものなのか、メロディラインからくるものなのか。それは感覚的なものだけど、生きていく上で切実な問題だったりする。でもお芝居のセリフは日常の中で伝えていくものだから置き換えが効かない。音に置き換えることができたらどんなに楽だろう。」

響いた作品2018( 21選)

響いた作品2018( 21選)

1.「チカシツノハナ」Teenager Kick Ass

2.「ロックブッダ」国府達矢

3.「WAKE UP」エレファントカシマシ

4.「タイム・ラプス」きのこ帝国

5.「SMOKY & THE SUGAR GLIDER」SMOKY & THE SUGAR GLIDER

6.「最後の恋e.p.」The Cheserasera

7.「素晴らしい時間」スーパーノア

8.「アダムとイヴの林

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焰と、渡さない手紙

焰と、渡さない手紙

馬鹿にすらなれない。
だけど愛する愚かさを知ってる。

敬意を込めて素直に云えば、滑稽な人だと思う。

少しだけ自分に近い匂いがする。
でも味方だとは思わない。
それが嬉しいなんて可笑しいのは分かってるけど、音源だけでライブを観たような熱を帯びること。こんな捻くれた心だとめったに無いんだ。

どうかその毒と愛を持ったまま、肩書きに囚われず自分の音楽を守り続けてほしい。生きる限り、その牙は死ぬ迄

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paparazzi →i razz papa ね。

おもうこと

おもうこと

コヨーテバンドのクリスマスライブ。

セットリストを見て口元が緩んだ。

「サムデイ」も「約束の橋」も「アンジェリーナ」もやらないってそれだけでもう痺れるのに…このセトリはほんとに羨ましい。そして佐野さんは相変わらず素敵…

https://m.facebook.com/228847883861865/posts/2013932308686738/

「コンサートは有名な曲を沢山やればいいんだよ

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割り切っていけない

今までの人生で、きっと一番聴いてきた曲。
このライブも行ったけど、あの時の景色もはっきり覚えてる。

玄さんの声には母性のようなものを感じる。
間違いを正す鋭さも、愛しさを包み込む柔らかさも。自分では言葉にできない靄がかった心の痛みを、いつも浄化してくれる。

肌や景色に染み込むほど聴いているのに、未だにイヤホンから流れるたびに涙腺がゆるむし、ライブをみて泣かなかったことがない。

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音の色と光と

音の色と光と

曲を「書く」 ではなくて「描く」って
きっとこういうことでしょうって。

そう心から思わせてもらえるのが彼の作る音楽。

本当に自分に必要だと思ったものは
一度聴いたら、一度見たら
肌に焼きつくように残っているから

絶対に見つけようって思った。

彼の音楽に初めて触れたとき、わたしは彼の声を知らなかった。カバーで聞いたたった一曲のメロディが、まるで短編小説のように感じて。頭を金槌

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懐かしいメロディを ねえ歌って

懐かしいメロディを ねえ歌って

「燃え尽きた」「何もない」って言葉が、ずっと忘れられなかった。明かりが消えたあの1年半。ずっと答えを探してた。

形あるものはいつかなくなる。
忘却の繰り返し

それが人のもつ正解だけど

燃えつきても灰は残るんだよ。
人の心に残すって、そういう事だと思う。
言葉も 人も 芸術も すべて一緒だ。

また灯火をあげたこの熱が、温度が。
沢山の人に届くといいな。

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