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シャムレッフェルさんとの出会い

「医師が知らない余命を伸ばすがん養生生活」

薬膳学校の事務所の方からお借りしたこの本をお返しするにあたり、果たしてこの本の著者は、今もご健在なのか気になり、彼がオープンしたという健康ホテルに行ってみようと思った。彼は2011年に腎臓、リンパ節、肺など全身に癌が転移したステージ4のがん患者で、医者からは余命6ヶ月の宣告を受けている。この本が書かれたのは2014年で、本の執筆からは5年、余命宣告からは8年経過していた。


健康ホテルに電話をかけて、宿泊の予約をした後、最後にシャムレッフェルさんにお会いできるか聞いてみた。すると「うーん、会えると思いますよ。私がシャムレッフェルですから…」となんと受付の電話で話していた方がご本人だった。私は本を読んだ経緯を伝え、自分が乳ガンであることも伝えた。すると一気に親近感が深まり、癌のステージについて聞かれ、今は、お祈りと薬膳、養生で治そうとしていることなどを彼に話した。私がステージ0と聞いて、彼はとても驚いた。なぜなら、彼の元を訪れるのは、ほとんどが医者に見放された末期がん患者だったからだ。彼は、ステージ0で癌というのもおこがましいという感じで、それならぜんぜん治るでしょうと言った。私達はいろいろな話をし、電話を切る頃には友人のようになっていた。実際にお会いできるのが楽しみになった。


そして、母と一緒に伊東にある健康ホテルに行った。シャムレッフェルさんご本人が私達を迎えてくれた。まずは、庭に建てられている、小さな個室の岩盤浴ルームで岩盤浴を受けた。岩盤浴ルームは、檜木で造られており、その香りにも癒された。岩盤浴の後は温泉にゆっくり浸かった。ここの温泉は、北投石という貴重な鉱石のラジウム、ラドンを放射する自然放射線温泉、ゲルマニウム鉱石温泉があり、さらに水素生成器まで入っていた。その週の宿泊客は、私達のみだったため温泉は貸し切り状態だった。夕食は、元料亭に勤めていたシェフの健康的で、とても美味しい食事だった。


夕食後は、シャムレッフェルさんの体験談を聞くことになった。彼は、余命6ヶ月宣告を受け、一度はそれを受け入れ、死ぬまでにしたいことリストを作成し、最後の家族旅行までしたが、息子の励ましによって、癌と徹底的に戦う決断をした。彼は、手術はできないほど身体中に癌が転移していたが、放射線治療、抗がん剤などの現代医療の治療を受けながら、あらゆる自然療法を実戦していた。しかし、医者の言うことを100%鵜呑みにするのではなく、抗がん剤については、分量を減らすことによって、通常4~5ヶ月で効かなくなる抗がん剤が、2年も効果を出した。また、自然療法では、ケトン食療法、中医学、気功、断食、リンパマッサージ、びわ葉温圧灸、温熱療法、温泉療法など様々な療法を実践した。結果、2011年に余命6ヶ月宣告を受けたが、寿命を更新し、2014年には彼の癌の癒し体験を学び、様々なトリートメントが受けられる、温泉付き健康ホテルまでオープンしてしまった。


今回、びわ葉温灸師の奥様が旅行中で、びわ葉温灸とよもぎ蒸しは体験できなかったが、癌に効くとされる超音波温熱機、マイクロ派、ケイ素浴などの治療機器を体験させていただいた。それから私は、毎月1回はシャムレッフェルさんの健康ホテルに行くようになった。毎回、いろんな友人が共に旅行に来てくれること、偶然とは思えないシャムレッフェルさんとの出会いに感謝した。

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