見出し画像

5ヶ月後

2020年1月

2019年8月に非浸潤乳ガンの宣告をされてから、ひたすらイエス・キリストの癒しを信じ、お祈りと癌に効く薬膳、睡眠と休息に励み、月の1回は癌の癒し温泉ホテルに通ってきた。また、姉の勧めによりスポーツクラブに入会し、運動も始めた。体調は、風邪ひとつ引かず、すこぶる良かった。沢山の友人が今日の検査のためにお祈りをしてくれていた。


私は癒やされていると思い、神に感謝した。


数日後、この検査結果を聞きに病院の受付に行くと、特別診療に行くよう指示された。今まで、ブレストセンター内での診察なのになぜか分からず、ドキドキしながら、示された場所に行くと診察室が3つあった。しかし、ここも乳腺科の一部のようであった。


担当の医師から、癌の範囲は3㎝四方から、3.2㎝×3.5㎝と広がっているので、良くなっているわけではないと言われた。そして、医師は、私の体調を尋ねた。私は、薬膳とお祈りでとても良く、手術するつもりもないことを伝えた。医師から、「では、また3ヶ月に検査しましょう」と言われ診察室を出た。


看護師から、次のエコー検査の予約は、ベテラン医師から担当医師による診察室での検査に変更になると言われ、私はベテラン医師による高精細エコー検査をお願いした。しかし、その検査は、手術をする方向けということで断られた。


病院を出て、今回のエコーレポートを改めて読んでいると、依然、非浸潤であり浸潤の所見はないとありほっとした。ただし、全体に豹紋状パターンが強くとあるとあり、意味が分からず調べてみた。豹紋状エコーは、乳腺症の可能性が高いとのことだった。


セカンドオピニオンの近藤先生の本にはこのように書かれている。

「僕は乳管内の『がん』が縮小、消失したケースを数多く見てきました。そして、世間で乳管内がんとされている病変は、がんではなく、女性ホルモンに対する反応がある人に強気出た『乳腺症』という結論に至っています。」

私は自分もきっとこの部類だと確信して喜んだ。


ほとんどの友人は、私の結果を聞いて喜んでくれた。中には、涙ぐんで喜んでくれた友人、癒しが確定したかのように喜んで花束をくれた友人もいて、励まされた。しかし、同じ友人でも最近乳ガン手術をした別の友人を支えていた方からは、「彼女も最初はそうだったけど、後から転移したのよ。」と言って、共に喜んではくれなかった。同じように癒しを信じて祈ってきたはずなのに、今までの祈りは何だったのだろうかと悲しくなった。私は、人に頼るのではなく、神のみに寄り頼んで癒しを祈ろうと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?