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デザイニウム TECHブログ

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デザイニウムのテックブログをまとめたマガジンです。
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記事一覧

Lens Studio開発で注意すべきポイント

こんにちは、MIZUTANIKIRIN (@mizutanikirin)です!XR開発を手がけるデザイニウムでエンジニアをしています。 普段は主にUnityでアプリ開発を行っていますが、今回は初めてSnap社のLens Studioでの開発に挑戦して、Lens(アプリ)を作成・公開まで行いました。この記事はUnityエンジニアの視点からみたLens Studioの使用感と、初心者が開発時に注意すべきポイントを中心にまとめました。 「Camera Kit Web開発で注意す

Camera Kit Web開発で注意すべきポイント

こんにちは、MIZUTANIKIRIN (@mizutanikirin)です!XR開発を手がけるデザイニウムでエンジニアをしています。普段は主にUnityを用いてアプリ開発を行っていますが、今回はLens Studioに初挑戦しました。 Camera Kit Webを使用してWebAR※アプリを作成した経験をもとに、本記事をまとめました。Camera Kit Web初心者目線で、開発時に注意すべきポイントを中心に紹介します。 ※スマートフォンやタブレットなどのブラウザを通し

【第3回】動画生成AI×LensStudioでSnapChatのARフィルターをつくる(全3回)

第1回では制作に使用したツールの解説、第2回ではAI画像生成と修正について解説してきました。第3回では、動画生成からLensStudioでのセットアップまでの流れを記載します。 動画生成の手順ここからはRunwayでの作業をご説明したいと思います。 Runwayでは「Text/image To Video」と「Frame Interpole」の2つの機能を用います。 映像構成について 今回のフィルターの映像時間について事前に説明します。 フィルターの演出時間は5秒間(=

【第2回】動画生成AI×LensStudioでSnapChatのARフィルターをつくる(全3回)

前回の記事では、使用したツールの解説を行いました。 第2回ではイラスト作成と、修正の方法について記載します。 イラスト画像生成の手順まずはDALL-E3で、イラスト作成に取り掛かりました。画像生成のプロンプト(指示文)は主に「目的」「必要条件」「制限事項」の3点を重視しました。詳しく解説します。 指示文についてChatGPTの一機能なので、画像生成でもツールの使い方が大きく相違するところはありません。検索すると、良い指示文の作り方が多数出てきますので、それをコピペして使う

【第1回】動画生成AI×LensStudioでSnapChatのARフィルターをつくる(全3回)

デザイニウムはAIを駆使して、SnapChatのARフィルターを制作しました。この記事では、動画生成AIとLensStudioを融合させることで、新たな表現を探求したプロジェクトの舞台裏をご紹介します。 第1回では主に使用した3つのツールをご紹介します。 はじめにこんにちは、デザイニウムのCGクリエイター・秋山です。日々、生成AI技術の進歩が加速していますね。社内でもR&Dとして生成AIを様々な形でARに応用する試みを行っています。 例えば「Magical Forest

【Lightship ARDK3.0を使ってみた】エンジニアが語る!実践デモで見るARDK3.0の新機能と活用術

こんにちは!デザイニウムの佐久間(@ppengotsu) です。 Niantic Lightship ARDKの最新バージョン”3”に追加された機能や変更点を紹介する連載記事(全3回)の最終回です。 過去記事 本記事では、弊社の2人が実際にARDK3を使ってデモを作成した経験を共有します。それぞれが使用した技術や工夫点について詳しく聞いてみました。 デモ1: 「AR Fishing」 こちらのデモは、デザイニウムのMao(@rainage)が作成しました。 ARD

【Lightship ARDK3.0を使ってみた】エンジニアが解説!最新バージョンの魅力とは?

こんにちは!デザイニウムの佐久間(@ppengotsu) です。 Niantic Lightship ARDKの最新バージョン”3”が正式リリースされました。 追加された機能や変更点を紹介する連載記事(全3回)の第1回目です。 開発者(クリエイター)の視点で、気になる変更点をさらっと見ていこうと思います。 気になる変更点 サポートするUnityバージョンの変更 ARDK 2までは、Unity2020LTS , 2021LTSを公式サポートしていました。 ARDK 3は、U

【Lightship ARDK3.0を使ってみた】ARDK2利用者必見!ARDK3.0への移行手順とアドバイス

こんにちは!デザイニウムの佐久間(@ppengotsu) です。 Niantic Lightship ARDKの最新バージョン”3”に追加された機能や変更点を紹介する連載記事(全3回)の第2回目です。 本記事は、ARDK2からアップデートする際に知っておいたほうが良い情報を弊社メンバーに聞いてみたものをまとめたものです。 第1回の記事はこちら 【Lightship ARDK3.0を使ってみた】エンジニアが解説!最新バージョンの魅力とは? できるなら、新規Unityプロジ

生成AIをwebARコンテンツ開発に活用してみたーMagical Forest制作裏話

はじめにNiantic Innovation Labs Programの一員に選ばれました✨ Designiumが、Niantic社をメンターとしてNiantic Innovation Labs Programの一社として選出されました。モバイルとヘッドセットに対応したwebARコンテンツを約10週間で8th wallで開発、制作することに! そのプログラムで誕生したのが、現実とファンタジーの世界が混じった世界観を体験できる「Magical Forest」です。モバイル端

【技術解説】ChatGPTで制作したARアプリ(プロトタイプ)の開発フロー

インタラクションデザイナーのMIZUTANIKIRIN (@mizutanikirin)です。 今回、ほぼChatGPTのみで作成したARアプリの作成フローを紹介します。このARアプリは企画の段階からChatGPTに考えてもらい、コードの作成までをしてもらっています。開発したアプリは以下をご参照ください。 アイディア出し まずは以下のプロンプトでアイディアを出してもらいました。 納得がいくまで繰り返し何度もアイディアを出してもらい、最終的に以下の出力を採用しました。

【技術解説】浅草の歴史散策アプリ「NHK AR タイムワープ」(Android/iOS)の紹介と解説

こんにちは!デザイニウムのエンジニアの佐久間(@ppengotsu) です。今回の記事は、当社がシステム開発、デザインを担当したNHKさんのアプリ「NHK AR タイムワープ」の紹介と技術面の解説をしていこうと思います。 「NHK AR タイムワープ」は、現在の浅草のまち並みと昔の映像を同じ場所に重ね合わせて、過去と現在を往来して浅草を散策できるアプリです。NHKで7月17日(月・祝)に放送された街ブラ番組「時空を超えて記念撮影 まちかどタイムワープ」で使用されました。

Sonyのモーションキャプチャー「mocopi」をつかってみた(後編)〜徹底検証!mocopiで出来ること

こんにちは、デザイニウムのCGクリエイターの秋山です。 Sonyのモーションキャプチャーmocopiを使用しておおよそ1ヶ月と少し経ちました。この間に、様々なモデルにmocopiを適用して動かしてみました。 はじめにどんなキャラでも、頭と手と足があるキャラクターであれば簡単にセットアップし動かす事が可能なので、苦労せずにすぐに試せるのがmocopiの面白い点の1つですね。 こうして動かしていると、段々と出来ることと苦手なことも分かってきました。この記事では、mocopiを

Sonyのモーションキャプチャー「mocopi」をつかってみた(前編)〜Unityで動かすまで

はじめにこんにちは、デザイニウムのCGクリエイターの秋山です。 早速ながら、弊社にもモーションキャプチャー「mocopi」がやってきました。 mocopiとは 「mocopi」は、ソニーの独自アルゴリズムを用いた小型&軽量なセンサーとスマートフォン(専用アプリ)のみをつかって、どこでもリアルタイムにモーションキャプチャーやVRへモーションを取り込むことができるデバイスです。 いろいろ試している最中ですが、すぐ試せてどこでも持ち運べるので、様々なモーション、環境で試すこと

【技術解説】 Niantic Lightship VPS新機能 『Remote Authoring』を試してみた

1. Article summary - 記事概要Hello, this is Matt from the Designium. Through this article, I will explain the Remote Authoring, one of the new features of Niantic's Lightship VPS, which was announced in 2022. Previously, when creating AR conte