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コミュラボ 第24回オフ会 濱松誠さんと語る「オンライン時代とコミュニティ」ー人をつなぐ行動ー

そもそもコミュラボ と「オフ会」とは?

ーコミュラボとその仕組み
コミュラボ とは「コミュニティのインキュベーションの場」

コミュニティを作ったり、動かしたりする人の集まりです。

熱量と関心に応じた三層構造になっています。
①最も熱量高く、自らコミュニティを作る人の場「コミュゼミ」
②コミュニティを動かしたり、参加したりする人の場「コミュラボのラボ」
③①と②を温かく見守る「チア」

ー「オフ会」とは
②の「ラボのラボ」(以下「ラボ」)の活動の一つ。
ちなみに「ラボ」は、クローズドなFbグループで意見交換したり、参考図書からコミュニティ運営のコツまでいろんなことを共有したりしています。
コミュラボの幹事長である辻貴之が仕事以外で培ったツテでお呼びするゲストと、「その方とコミュニティ」をテーマにディスカッションします。

今回は、その第24回(オンラインでは6回目)。
ゲストはONE JAPAN共同発起人・共同代表濱松誠さんことマックさん。
「『オンライン時代とコミュニティ』ー人をつなぐ行動ー」について、お話ししました。

濱松誠(マック)さんとは

1982年京都府生まれ。2006年パナソニックに入社
北米向け薄型テレビのマーケティング、インドの事業推進に従事後、2012年に本社人事へ異動し、パナソニックグループの採用戦略や人材開発領域に従事。パナソニック初となる資本関係の無いベンチャー出向を経て、家電部門にて新規事業を担当後、2018年に退職

2019年2月から日本一周、6月から夫婦で世界一周したことが話題に

パナソニック勤務時の2012年に、組織活性化をねらいとした有志の会「One Panasonic」を立ち上げ

2016年に、NTTグループやトヨタ自動車など、大企業の同世代で同じ課題意識を持つ人たちと一緒に「ONE JAPAN」を設立、代表に就任。現時点で50社・1700名の有志が参画し、共創や新しい働き方の実現に向けて取り組んでいます。

ONE JAPANとして書籍『仕事はもっと楽しくできる – 大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリー』(プレジデント社)を上梓されました。

マックさんにお声かけした2つの理由

そんなマックさんにコミュラボ へお声かけした2つの理由があります。

①マックさんを変える行動に駆り立てる原動力を聞いてみたかったから

マックさんは「行動」の人です。
まずは「One Panasonic」。そして「ONE JAPAN」。さらに、奥様の鈴木美穂さんのご病気を受けての「Cancer X」。そして、世界一周。

問題に直面し 「辞めるか、染まるか、変えるか」の選択肢があれば、「変え」たい世界を示して仲間を集い、行動してこられました。
しかし、行動は簡単には出来ません。さらに、動いたからといって、常に「変える」ことができるわけでもありません。だからこそ、その行動がコンテンツになるとも言えます(ちなみにコミュラボ 主宰の辻は、コンテンツからコミュニティ、さらにコマースへの流れを「7Cモデル」と呼んでいます)。

こうしたマックさんの生き様を踏まえ、コミュニティの「旗」とも言える「変える」ことに動く原動力、をお伺いしたいと思いました。

②リアルな行動をとりにくい中での「今後」について話してみたいから

しかし、時代は「コロナ」です。
「変える」ための「動き」に、制約が生じています。
でもこの制約下でも、マックさんだからこそ「変え」たいと思うことがあるはず。また、今までの経験から、人の動きの作り方を共有したい!という思いもあるはず。こうした状況だからこそ、マックさんの「今後」の動き方について、お話しできればと思いました。

テーマ

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【第1話】まずマックさんの強みである「変える行動」によって人を巻き込む生き方について、取り組まれてきた「One Panasonic」や「ONE JAPAN」の活動などを例にお伺いします。

【第2話】その上で、最近まで行かれていたご夫婦での「世界一周」からの今後について伺います。なぜなら、ご出発前のインタビューで「今後はオンオフ問わず居場所となるコミュニティを作りたい」と仰っていたから。

【第3話】そして最後に、この時節ゆえ「オフライン」での「行動」が取りにくい中で、変えてみたいことや制約を超えた動き方について、語ります。

このnoteでは、ひとまずコミュニティ作りに特に直結する【第1話】自分から自分「たち」へについて、まとめます(【第2話】【第3話】も、いずれお届けします!)

なぜマックさんは「気づいて、動ける」のですか?

お尋ねしたところ、「うーん、原体験、性格、とかなんだよな…」と紡ぐように語られた後に3つの理由を話し始めました。

1つ目は「使命感」。2005年の内定者時代に感じた面白い先輩に会いたくても会えない「悔しさ」。この思いを、来年の内定者も再来年の内定者も、感じるはず。そんな「ミニ濱松」を2度と生み出したくない!と思ったから
以前から「批判より提言を」「文句を言うより動こうよ」と思っていたので「使命感」で「内定者懇親会」を始めました
2つ目は「元々の性格」人を集めるのが昔から得意だったし、好きだった。言い出しっぺ好きで目立ちたがり、と言う元々の性格も活かせた。
得意じゃなかったら「わかるわかる」「でも、大企業とはそういうもの」と言って、済ませていたと思う。そんなこと、意味ない。

なるほど!「使命感」×「性格」=「One Panasonic」だったのですね!
「使命感」=「ミニ濱松」を2度と生み出したくない!は、僕も常々「悲劇の再生産はしない」と思っているので、大共感でした。

「モヤモヤの解消方法」は?

マックさんのように「モヤモヤを解消」できるようになるには???
マックさんの「使命感」のように、その時の自分の気持ちがスッキリわかり、さらにそれを「内定者懇親会」という具体的な行動に落とし込め、かつ、それをやり遂げられる人は…なかなか、いませんって!

動く!今までとは逆のものを、今までと同じくらい取り入れる!コミュニティに入るでも、聞いた話の感想をツイートするでも、なんでもいい。「お金がない」「時間がない」とか言ってないで、とにかく「旗」を立てて、動き出すこと!

「続く人」の巻き込み方は?

わかる!動いているうちにmできない理由を挙げるなら、その逆のできるようにする方法に取り組もう!って、僕も思います。でも、どんなことでも一人ではできないですよね。立てた「旗」に向かって一緒に続いてくれる「2人目」は、どのように見つけましたか?

「OnePanasonic」を始める前に「内定者懇親会」という6年間のインターンやっていた。ワンパナはそれをちょっと真面目にアップデートしたものとも言えた。起業前にサークル、ではないが、下積みをやっていた。まずは種まき、地ならし。その間に志を同じくする「参謀」や「右腕」を探した。
なので、ONE JAPANに関心を持ってくださる方に、いうことがあります。それは、社内で半年動いて、仲間を作ろう、と。社外は意外と簡単。でも、社内は難しい。例えば、仲のいい同期が、同期としては好き、でも一緒にはやらない、と言うことなど、よくあること。会社を変えるための30人とか50人を集めて、まず、半年。当初思った状態にならなくても失敗ではない。面白かったら「手段」として入ったらいい。

タイミングは?

2012年1月にパナソニック・パナソニック電工・三洋電機の3社が合併。
その直後の3月に「One Panasonic」設立に踏み切ったのは、このタイミングだって、思ったからですか?

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その通り!コミュニティは、マンネリになりがち。入口・出口問題が生じる。理想と現実とは違う。コロナのような外圧とか、会社であれば社長が変わるとか。ちょうど、そこから抜け出すいいタイミングでした。自己満じゃないという思いとともに、内定者懇親会をアップデートしました。

大坪社長をキックオフイベントへ呼んだのは?

「設立当時は大変だった」とお話される時のエピソードの一つが「One Panasonic」キックオフイベントに、パナソニックの大坪社長(当時)をお招きするまでのプロセス。

まずは、社長への直談判メールです。フィルタリングが掛かるかも、なども考えましたが、ダメ元で送信しました。広報の方に電話してかなり熱くOne Panasonicへの思いを伝えました。また、イントラネットの目安箱コーナーにもポストしましたが、返事はきませんでした。会社というのはこういうものなのかと途方に暮れていたところ、合併後の意見を募るメーリングリストが公開になり、そこに思いの丈をぶつけました。
この時は「人生の確変」が起きていました。とにかく「One Panasonic」を立ち上げたい!そのためには、社長がその先頭に立っている様子を共有したい。そう思って、やれることはやりました。
同時に「志」もありました。経営幹部の皆さんが掲げておられる『One Panasonic』について、若手の自分たちもこの会社を良くするために何とかしたい、とか、他人事ではなく自分たちでもできることから始めたい、と言ったことです。

その結果、なんと!「当日、10分でお願いしたところが、3~4時間ほぼずっと立ちっぱなしで、プログラムの最後まで参加」していただけたそうです。「確変」×「志」で、パナソニッククラスの会社も動く!ということです。

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最後は

こんな感じで記念撮影!
聴けば思わず動きたくなるお話、ありがとうございました!!!

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【The Community Lab. #コミュラボ】 コミュラボは、コミュニティが生まれる・動く「きっかけ」の場所です。関心の度合いに応じて①ゼミ、②ラボのラボ、③チアの三層構造となっています。その活動をおすそわけします。