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「タイミー」を追え!

結局まだ俺はタイミーライフを送っている。
実は4月頭から物流系大手企業のIT部門に就職しているので、まもなく日払いバイトとはひと区切りになりそうだが、経済感覚がアホな俺は結局月末には金がなくなり、引き続きタイミーライフも並行しそうだ。

ところで、最近は積極的に他のタイミーメンバーとも会話を交わす中で「アルバイトの現場と意識」が数年前から様変わりしている事がよくわかった。

──まず長期アルバイトは避けられるようになった。「アルバイト」といえども、自動的にそこの人間関係(コミュニティ)に不可抗力に参加する事になり、それを「リスク」と考えているのだ。

その点、日払いバイトなら「ハズレ現場」でも一日我慢したら人間関係ともどもオサラバだ。
また、女性向けのバイトは男性向けに比べて平均2000円〜3000円の差があるためか、事務所移転作業のように、まともに重量物を持たない(台車を使用するため)仕事は女性が混じるようになった。どこかでそれを知ったのだろう。
そんな彼女たちは真面目でよく働く。「やっぱり女は無理だな」と言わせないためなのだろうか、女性の地位向上目的の最前線にいるのかも知れない。

ちなみに現在一番避けられる業種は一般家庭の引越しだ。そもそも日払いバイトの魅力は、頑張れば早く上がれるようなところにあるが、民家の引越しは1件目が終わっても他の現場の応援に投入されてしまい、定時か残業が普通にある。だからあまりモチベーションが持てない。
また、どうしても現場作業なので、厳しい注意もされるし、階段のある現場なら体力的にも厳しい。同じような日当ならイベント運営や、スーパーの品出しの方がマシだろう。
では日当を上げれば良いかと良いのかといえば、この業種は料金競争も厳しくなかなかままならない。しかし大手のアート引越しセンターは少し前から移動交通費全額負担+手渡し現金払いで日当10000円以上に思い切って変更している。事務所拠点に戻って金をもらうのでやや面倒なのだが、事務所に向かう交通費も負担してくれる。方法はSUICAやモバイルスイカのSF履歴を読み取って計上してくれるので思いのほか迅速だ。

ところでタイミーは2018年に創業し早6年目だがグロスで350億円の売り上げに達しているという話もある。
スキマバイトの「タイミー」、既にグロス売上高は350億円を突破か。グッドウィル、T2D3を上回る勢いで成長中。 | Suan | スタートアップメディア

この記事はなぜかグッドウィルの名など出しているので眉唾なのだが、
そもそも人材派遣ではなく「アプリというプラットフォームを提供しているだけ、契約は業者とワーカーが直接交わす」というロジックでリスクを回避しているビジネスのために、それを確認したのか今年早速「メルカリ・ハロ」がUIも完全にデッドコピーでサービスをスタートし、「LINEバイト」を先行していたLINEも「LINEスキマニ」をスタート。

こちらはLINEバイトを引きずりながらのために、LINEでの通知は有利だが、UIと仕組みが煩雑で洗練されていない印象。いづれにせよ「えげつのなさ」が炸裂しているが、TVCMを打つ強さで仕事のバリエーションはタイミーがずば抜けている。ハロもスキマニもまるで仕事が少ない。その点古参の「シェアフル」は「即払い」を導入し仕事のバリエーションもタイミーに次ぐ多さになっている。この界隈はますます活況だ。

──結局、日払いのタイミーでも月間キッチリ働けば20万円近くにはなる。まあまあ生活が出来る。漫才で本気になるにはやはり会社勤めでは自由度が低い。また「タイミー生活」に戻ろうかとも思ってる。


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