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どん底にいた自分が描く、色とりどりの夢。THE COACH Meet登録コーチ 橋本 暢資さん

今回のnoteはTHE COACH Meetの登録コーチ、橋本 暢資(はしもと まさより)さん。大手印刷会社に所属し自社の働き方改革、また自身の活動として当事者でもある「ADHD」の情報発信、学生時代に始めたダンス、そしてコーチとして活躍されているなど、まさに彩り豊かな人生を歩いています。そんな橋本さんのこれまでのあゆみ、そして未来についてお話を聞きました。


橋本 暢資(はしもと まさより)
2015年大手印刷会社の法人営業部に配属。主に印刷、製本、ノベルティ、配送など本に関わる法人営業を行う。
自分自身のパワハラ経験による病休をきっかけに、「強い言葉を使う管理職も外に出れば良い人間であり、問題は組織内のコミュニケーションにある」という気づきを経てコーチングの学びを開始。同年営業部から経営企画部署への異動を希望し、現在は社内コーチング制度の設計・運営、キャリア研修の実施、ダイバーシティ&インクルージョン経営の可視化、1on1ミーティングの推進などに従事している。
プライベートでは自身も特性として持っている発達障害「ADHD」に悩む人向けの情報発信を行いながら「ありのままの自分でありのままの人生を」というモットーでコーチングを提供。

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人生詰んだ、その時見つけた希望

26歳の時、転機が訪れました。職場のコミュニケーション不全が原因で、メンタルダウン。会社を休むことになりました。しばらく休むと体調は戻りましたが、その過程で自分がADHDであることがわかったのです。できないことがたくさんあることを受け入れ、安心はしましたが職場復帰が怖いし、これは人生詰んだなと思いました。
この時期、宗教的な考えに耳を傾けたり、家族や友人からいただいた励ましを受け取ることが難しく、カウンセリングも効果がありませんでした。母は悪気なく「ADHDなわけないでしょ」と言ってきたりで、悲しい気持ちになりました。
そんな中、救いとなったのが2階層上の上司のコーチングでした。もともと大学生の時に少しコーチングを学んだことがありましたが、実際に受けるのは初めてでした。当時、私は精神的に不安定な時期でしたが、その上司は私の恩師のように思っていたので、彼のコーチングを受けようと思えるようになりました。彼は部長という多忙な立場でしたが、それでも「調子はどう?」と2週間に一度私に会いに来てくれました。自分の話を真剣に聞いてくれる人がこんなにもいるのかと驚きました。
彼は私を決して決めつけず、評価もせず、自分以上に私の人生を真剣に考え、言葉だけでなく全身で私の価値を伝えてくれました。今まで、自分は社会的に価値のない人間だと思っていました。彼との対話を通じて私は変われると感じ、生きていく意味を見出すことができました。彼のおかげで、私は26歳でようやく人生が楽しいと感じるようになったのです。


メンタル不調だったころ...

恩人が体現し、贈ってくれたギフトの恩返しを

職場に復帰すると、メンタルダウンをしている社員が多かった。根本は社内でのコミュニケーションの不和にあると気づきました。社員が上司にやられ、上司はその上の上司にやられているという、負のループが起こっていました。会社のことは好きだしやりがいもあった。けれどこのままじゃこの会社はダメになる、何とかしたいと思いました。いたたまれない思いというか、怒りがわいていました。僕は元々まじめで、人が大好きなんです。縁を、そして相手を大切にしたいと思っています。かつて部長が体現し、自分に贈ってくれたギフトを誰かに返したいという思いがわきました。何もしないではいられない、何とかして管理職を変えて、辛い人を救いたかった。

そして会社にも、自分にも訪れた変化

トップラインへのアプローチを始め、彼らのスタンスや願いを聞いてみました。同時に、役員に直接「コーチング研修を実施してください」と直談判しました。心を壊していた人が、復帰半年で。我ながらすごいですよね。彼らが「そんなに言うなら」と応じ、当時所属していた営業部から働き方改革の部署に異動することになりました。
その後、長時間労働の削減から始まり、社内コーチ制度の構築まで実現することができました。役員にコーチングの必要性をプレゼンするも、「コーチングって何?」という反応からスタートしました。しかし、その後、コロナ禍による若手のメンタル不調が浮き彫りになり、長期的かつ持続的な体制の構築に向けてさまざまな課題に立ち向かいました。何度も挑戦し続けた理由は、みんなが輝く未来を願ったから。その結果、このプロジェクトで外部の賞を受賞し、役員とともに表彰の盾を受けることができました。この瞬間は本当に嬉しかったです。
この出来事を通じて、勇気や可能性、そしてあきらめないことの大切さに気づかされました。怖さに立ち向かい、役員に直談判するなど、前に進む勇気を持つことができたのは、相手を信じ、信じてもらった結果だと思います。怖さがあるけれども、勇気を持って一歩進むことで実現できることがあるという自信につながりました。挑戦してみることで、人生がより楽しくなることを感じました。昔は「他人の評価」が人生のハンドルを握っていましたが、自分で進んでいいと気づくことができ、世界が広がったように感じます。

これから。人生のハンドルは色とりどり

現在、副業でコーチとして活動しています。コーチングは大好きで、楽しさが尽きません。新しく出会った人々が、なりたい自分になっていく。そんな感動する場面に立ち会えるのがいいなと思います。また、かの部長からもらったギフトを返せていると感じています。それは、人のために全力で尽くす利他的な精神。部長には返すことは難しいけれど、他の人たちに同じ気持ちを返せているという満足感があります。
僕にはたくさんの夢があります。テーマは彩り豊かな人生を送ること。プロダンサーやアーティストのメンタルトレーナーとして活動したいです。彼らが表の活動だけでなく、裏の努力も共に支えられる存在になりたいと思っています。自分もダンスの経験があるため、その苦労や数百人の前でのプレッシャーを理解しています。ダンスのメンタルトレーナーとしてオリンピックに帯同したいという妄想を膨らませています。他にも、大学のダンスサークル時代の同期とアイドルユニットを作ってみたり、ダンスも本気で再開しました。
私がクライアントさんに伝えたいことは、1歩を踏み出す怖さを感じながらも、それを受け入れて前進してみることです。不安は気持ちは、決してないがしろにしてはいけないと思うんです。怖いことは怖いけれど、そのプロセスを乗り越えれば、きっと鮮やかな道が待っています。一緒に歩んでいきませんか。


サークルの同期と組んだアイドルユニット。何でも本気です!

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