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「Just for Funの体現」——議論から対話へ。コーチングで変容する、heyのコミュニケーション。

こんにちは、THE COACHです。

THE COACHは、2021年1月からの3ヶ月間、ヘイ株式会社に「THE COACH ICP」の企業向け特別プログラムを提供し、パートナーとして伴走を行ってきました。

このnoteでは、プログラムの内容ではなく、プログラムを通しての思いの変容に焦点をあてていきます。今回は、アフタートークとして、参加者の卜部さんと亀山さんに「今この瞬間」感じていることから話を広げていただきました。

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左・亀山大樹(かめやま たいき)さん。ヘイ株式会社のネットショップ作成サービス「STORES(ストアーズ)」にて事業開発を行う。個人でもパーソナルコーチングや法人向けグループコーチングを提供している。今回のプロジェクトでは事務局も担当。

右・卜部宏樹(うらべ ひろき)さん。コイニー代表取締役社長→会社統合に伴い、ヘイ株式会社・カスタマーズ部門にてセールス・マーケティング戦略を担当。

「同じ方向に向かっている」ことの再確認。抜け落ちていた「対話」への気づき。

——THE COACH ICP、お疲れ様でした!今日はぜひ、クラスを振り返りながら、思い浮かんだことを率直に言葉にしていただきたいと思います。

亀山:パッと思い浮かんできたのは、普段そんなに接点のないメンバーに交じって対話をする中で実感したことがあったなぁ、ということです。私たちと同じ思い……と言ったらいいのかな。

——うんうん。たとえばどんなことですか?

亀山:たとえば、やりたくてもできていないこととか、理想と現実のギャップとか……当たり前ですけど、そういう苦労を誰しもが持っているということを知れました。今思うと、ここ最近は「当たり前」のことすら、わかり合う機会がなかった。

急成長・急拡大・M&A・組織体制の移行を短期間で走り抜けてきて、その在るべき姿にまだ正解はなくて、ならばどうしたら正解になるのだろうと模索している。それは私のいるチームもそうですし、向いている方向は同じなのだな、という実感を得られました。

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——対話を通して、共通の課題感をもって同じ方向に向かっていることを実感できたんですね。卜部さんはいかがでしょう。

卜部:今回「対話」という言葉がキーワードになってきます。日常業務におけるコミュニケーションの場として「会議」がありますが、会議で行われることって「議論」なんですよね。

——議論?

卜部:会議という意思決定の場に集まって、事実があって、仮説があって、目的があって、素早く意思決定をする。いかに早くそれをやるか、ということが連続する。

——うんうん。

卜部:会議の目的は意思決定であるということに違和感はありません。ですが、コミュニケーションの100%が「議論」になりつつあるのではないかと気づいたんです。組織の急成長の真っ只中である今、対面のコミュニケーションが減り、「議論」に圧迫されて「対話」が抜け落ちていたのではないか、と考えるきっかけになりました。

——コミュニケーションにおいて「議論」が「対話」の比率を大きく超えている感覚があったんですね。

卜部:意思決定は「議論」のもとに下されるという前提は確かにあります。論理が正しいか、仮説が確からしいかの検討プロセスをひとつずつクリアしていく。でも、それだけではないんじゃないかと。議論をしている人々がどんなビジョンをもって発言しているかを理解することは、実は中長期的にはすごく大きな影響があるのではないかと改めて感じたんです。THE COACH ICPでコーチングを学ぶ中で、対話というプロセスを存分に経験し、確信しました。そして、このプロセスを経たことがあるという経験が残ったことにも大きな価値を感じています。

対話による関係性が生み出す力。その追求のために、THE COACH ICPへ。

——議論の裏付けとしての、自分や他者のビジョンを共有することが重要だと感じられていたのですね。THE COACH ICPのクラスの中でも「関係性が生み出す力」を重要視されていることを感じました。元々、コーチングを取り入れたい、という話もそこからでしたよね。

卜部:今回THE COACH ICPをお願いしたのは、元々はTHE COACHのこばかなさんをコーチに迎えてグループコーチングを実施して、効果を実感したのがはじまりでした。heyの新体制で結成された「カスタマーズボードメンバー」というチームが、短時間のグループコーチングの中で格段に関係性が良くなった、ということがあって。

——懐かしいです。皆でキャンプに行ったんですよね。

卜部:そう、グループコーチングの中で、腹を割って話す関係性の中で出したアクションが「キャンプにいく」だったんですよね。キャンプにいって、火を見て語り合って。思えば、対話の原体験がそこにありましたね。火を前にして、役職も、専門性も、何もないじゃないですか(笑)。

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——コーチとして関わる中でも、あのキャンプを経てすごくブレイクスルーしたのだな、と感じ取りました。

卜部:ただ、カスタマーズボードメンバーで良い関係性を構築できたからといって、自分の関わる組織すべてで同じ質・同じスピードで関係作りができたかというと、そうではありませんでした。

この体験はカスタマーズボードメンバーだけで共有されて、閉じていくのだろうかと思うと、ちょっとした恐れもありました。

——うんうん。

卜部:そんな思いがあって、どうすれば継続的に、組織全体に良い関係性を展開していけるのだろう、と考えました。その結論が、グループコーチングという場の中で何が起こっていたのかを追求するということだと思い、皆でTHE COACH ICPに参加しよう、という意思決定にいたりました。

——実際にTHE COACH ICPを通して追究していく中で、得たものはなんでしたか?

卜部:まず、グループコーチングの場で起こった一連の出来事についての腹落ちです。キャンプの中に「対話」というビジョンを共有するプロセスがあったこと、その機会は腹を割って話せる関係性が作り出したこと。これに気づけたことは収穫ですね。そして、その関係性を再現性を持って作るために必要な他者との関わりと、自身の理解といったことについて、THE COACH ICPのなかで深めていくことができました。

——まさに私たちが伝えたい、「コーチングの技術を学ぶ」という範囲を超えた「人の奥深さ」について実感していただけていると感じます。私たちもすごく嬉しいです。

コーチングをきっかけにメンバーの創造性を引き出し、Just for Funの体現へ。


——おふたりには、今回得られた「対話」というキーワードをはじめとした気づきを、社内に広げていきたいという思いがあるのではないでしょうか。実際に、どのように動いていきたいですか?

亀山:突き詰めると、対話の中で「heyはなぜこれをやるのか?」「わたしたちはどうありたいのか?」というところを共有することに立ち返るのではないかと思います。

個人のビジョンを共有する機会は、これまではオフィスでの関わりや、飲み会といった場で偶然担保されてきていたんです。でも、これからは積極的に「場を作る」というアクションをとっていく必要があるなと思っていて。

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——場を作るという行動にまで落とし込まれているんですね!

亀山:はい、ちょうどクオーターという区切りもあり、すでにその場を企画しています。参加メンバーみんなで、ビジョナリーな話も、なんでもない感情も歓迎して場に出し合って、普段の「議論」の裏にどういう感情があったのだろうと共有しあう場になればいいなと考えています。継続的な対話をする組織を生むには、それが必要なはずです。

——議論はこれからも生まれるからこそ、一人ひとりの思いを共有することもセットにしていこうとしているんですね。卜部さんはいかがでしょう?

卜部:補足すると、対話が目的になるわけではなくて、対話をすることの先には、Just for Funというheyのビジョンにつながっていて。

——ビジョンに繋がっている話、もっと聞きたいです!

卜部:私たちは「オーナーさん(heyのサービスブランドSTORESを利用する人々)に学ぶ」というカルチャーがあります。オーナーさんはもとから創造性に溢れた存在で……本当に学ぶことが多いんです。私たちがプロダクトを提供することをきっかけに、元々あった創造性がさらに発揮されていき、すぐに想像を超えていくということをこれまで何度も目にしてきました。

この学びを、THE COACH ICPでの学びと統合すると、オーナーさんと同様にheyのメンバーも元々は素晴らしい創造性をもっている、ということに気付けました。ただ、それがコロナ禍の今、対話機会が失われていくことで発揮できていない。heyのメンバーはオーナーさんが大好きで、敬意をもっていて……思えば、メンバー同士がオフラインで関わる機会が多かったとき、すごく語ってくれたりしていたんですよね。対話の中で創造性が膨らんでいくことが、今まではもっとあった。

——メンバーの創造性を発揮する機会が、対話という場なんですね。

卜部:はい、そして、heyのメンバーが創造性をより発揮したとき、サービスを介してオーナーさんへよいサービスが提供でき、社会全体がまた少しJust for Funに近づく、というビジョンが体現されていくと考えています。そういう意味で、THE COACH ICPで学んだコーチングと対話の本質は、これからも社内に浸透させていきたいですね。

——THE COACH ICPをきっかけに、メンバーの皆さんにも、heyのユーザー様へも価値を還元していけることがすごく嬉しいです。ありがとうございます。これからも、応援しています!

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