セイコーマートのビジネスモデルが面白い
北海道の地元に愛され続けるコンビニ「セイコーマート」についてお話しします。僕たちがよく知るセブンイレブンやファミリーマートとは異なり、セイコーマートは北海道に特化した運営を行っており、地元密着型のサービスで顧客満足度では2016年と2017年に全国1位を獲得しています。
まず、セイコーマートの最大の特徴は、自前主義に徹している点です。大手コンビニがフランチャイズ方式をとる中、セイコーマートは直営店が約8割を占めており、商品の製造から配送までを自社で行っています。これにより、一つ一つの店舗が売上を競う必要がなく、部門全体での収益をカバーできる経営構造を築いています。
店内で調理される弁当や、地元北海道産の食材を使用したプライベートブランド商品が豊富に揃えられているのも、直接調達によるコスト削減と品質管理が可能だからこそ。価格帯にバラつきが出ることなく、多様な商品を提供することができ、それがまた顧客からの高評価につながっています。
さらに、セイコーマートは24時間営業ではない店舗が多いのも特徴的です。例えば、人口900人で65歳以上が4割を占める高齢者の多い地域では、13時間営業とし、人件費や光熱費を抑えつつ、必要とされるサービスを提供しています。このような地域に根差した運営が、住民からの支持を集め、継続的な黒字経営を実現しているのです。
僕たちが見ている大手コンビニとは一線を画す、地域に根ざした経営。それがセイコーマートが北海道で愛され続ける理由であり、大手には真似できない独自の強みを築き上げています。地元に寄り添うことで、その土地ならではのニーズに応えることができるのですね。このセイコーマートから、僕たちは一つの業種における多様な経営手法の可能性を見出すことができるのです。
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