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1/15金スタート! 「じねんのいのち by FINCH ARTS」ー有楽町でアートを嗜もう

■概要

京都の新星ギャラリーがキュレーションする
若⼿注⽬作家を中⼼とした7 名のグループ展
テーマはあるがままの“じねん”の⽣命

CADAN有楽町は、京都の浄⼟寺を拠点とするFINCH ARTSによる「じねんのいのち」展を開催いたします。
あるがままの”じねん”な⽣命の状態をテーマに、関⻄の若⼿注⽬作家を中⼼とした7名の作家のグループ展となります。

「⼈新世(じんしんせ)」という地質学的な⾔葉が表すように、⼈類のここ200年の活動は地球の⽣態系全体に影響を与えている。この影響はあまりにも⼤きく、次の100年の地球環境の予測が不可能なほどで、現代の喫緊の課題として⾃然との永続的な共⽣関係への努⼒が認識されている。「⼈間」と対になる「⾃然」という概念は19世紀末に”nature”の訳語として⽇本に輸⼊された。それに対し⽇本には「⾃然」を表す⾔葉として仏教思想由来の”じねん”という概念がある。 ”じねん”とは「おのずからそうであること。あるがままの状態」を意味し、そこには⼈間と⾃然の2項対⽴ではなく、すべての⽣命を等しく状態としてみる思想がある。「モノ」としての⽣命ではなく、ある循環する流れの中の⼀つの状態のような「コト」として。本展では、現代の芸術作品の中に宿る、形を変え存在するあるがままの “じねん”ないのちの状態を鑑賞する。それは花であり⽊であり⼈間でも動物でもあり、あるいは抽象的な線としても表象されるだろう。⼤きなガラス窓に囲まれたギャラリー空間に差す、移ろう光とともに作品がそこにある。彼ら/私たちが美術の中におのずから培ってきた美の感性が何かの役にたてば幸いではないだろうか。

■アーティスト

<淺井裕介|Yusuke Asai>
淺井裕介(1981年、東京⽣まれ)は、⼟、⽔、ペン、マスキングテープなどの⾝近な素材を⽤い、あらゆる場所に奔放に絵を描き続けます。変化を受け⼊れながら、成⻑を楽しむように、尽きることなく⽣み出される、植物、動物、⼈間、また動植物と⼈間のハイブリッドを思わせる根源的なモチーフは、画⾯に隙間なく併置され、⼤きな⽣き物の中に⼊れ⼦状に⼩さな動植物が現れるなど、有機的に⽣成する⽣態系の構造を表すかのようです。近年の主な個展に「淺井裕介―絵の種 ⼟の旅」(2015-2016年 彫刻の森美術館)、「yamatane」(2014年Rice University Art Gallery、ヒューストン)など。主なグループ展やプロジェクトに、「⽣命の庭」(2020年 東京都庭園美術館)、「Shanghai Urban Space Art Season 2019」(中国)、「Reborn-Art Festival 2019」(⽯巻)、「武隆ランバ国際 ⼤地芸術祭 2019」(中国)、「横浜美術館30周年記念 アートと⼈と、美術館」(2019年)、「⽣きとし⽣けるもの」(2016年 ヴァンジ彫刻庭園美術館)、「瀬⼾内国際芸術祭」(2013-2019年 ⽝島)、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」など。

淺井_AY-19-055-P

画像:《新しい眼を⼿に⼊れる》2019, H30.0 x W19.7 cm, ⽊板に⿅の⾎

<岡本秀|Shu Okamoto>
1995年奈良県⽣まれ。京都市⽴芸術⼤学⼤学院修⼠課程絵画専攻⽇本画修了。マンガや絵画など主に平⾯イメージを扱う。近年では特に「模倣すること」への関⼼をもとに、画中画、既存の制作物、おばけ、ゾンビなどのモチーフを使い、作品にメタ視点を持ち込むことで、写⽣主義と粉本主義、表⾯と中⾝、実在とイメージといった⼆項対⽴化しうるものの複数化した関係を主題にした絵画作品を発表する。主な個展に2019年「位置につく死体、幽霊の⽀度」(清須市はるひ美術館/愛知)、「次元のえんそく」(京都市⽴芸術⼤学ギャラリー@KCUA/京都)。グループ展に2020年「梅津庸⼀キュレーション展「フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」」(⽇本橋三越本店/東京)がある。またグループでの活動に、アーティストによるアーティストリサーチプログラム「MIMIC」、マンガ冊⼦「おばけの連判状」、バンドユニットの「棒⽴ち」などがある

岡本_墓起こし

画像:《垂直プリント E-1〈墓起こし〉》
2020, H50.5 x W147.0 x D50.5 cm, ⽊、岩絵具、⽔⼲、ベンガラ、油

<⿊宮菜菜|Nana Kuromiya>
1980年東京都⽣まれ、2015年京都市⽴芸術⼤学博⼠(芸術学)学位取得。⼈体を主なモチーフとした物語性の豊かな油彩画、また近年は画仙紙や⽔墨画⽤紙といった和紙素材に着⽬し、染料を描画材に独特なマチエールを有する作品も⼿がけている。2017年に京都市芸術新⼈賞を受賞、18年に第21回岡本太郎現代芸術賞に⼊選。これまでの個展に「カタストロフの器」(ギャラリーノマル, ⼤阪,2020)、「Boys」(FINCH ARTS、京都、2019)など、グループ展に 「VOCA展2020 現代美術の展望ー新しい平⾯の作家たちー」(上野の森美術館, 東京)など。

黒宮_崖の上2

画像:《橋の上#2》2020, H145.5 x W112.0 cm, キャンバス、油絵具、アクリル絵具、蜜蝋

<品川亮|Ryo Shinagawa>
1987年⽣まれ、⼤阪府出⾝。個展「Natureʼs first green is gold,(2020/銀座 蔦屋書店 / 東京)」個展「深海 (2020/un petit garage /東京)」アートフェア「VOLTA New York (2020/Metropolitan West /ニューヨーク)」「ARTISTSʼ FAIR KYOTO (2020/京都⽂化博物館 /京都)」など⽇本、ソウル、台北等アジアを中⼼にバーゼル、ニューヨークなどで作品を発表。アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成⽴し、存続してきた「⽇本画」。それによって中断された本来我々⽇本⼈が問うべき「⽇本の絵画」とは何か。あるべき流れを担い再考を続ける。

品川_牡丹図

画像:《牡丹図》2020, H50.0 x W37.5 x D4.0 cm, 和紙に岩絵具、墨、アクリル、膠、⾦箔、パネル

<⾕川美⾳|Mine Tanigawa>
1988年京都府⽣まれ。2013年 京都市⽴芸術⼤学 ⼤学院美術研究科修 ⼠課程 漆⼯ 修了。作家⾃⾝が描くドローイングをモチーフに、刹那的な時間と漆が持つ⻑い時間が同居する漆芸作品を制作する。主な個展に「彼は⽉を撫でてみる」(FINCH ARTS/京都, 2020)、「Brush」(The Gallery by SOIL/⾹港, 2018) など。近年ではザ・リッツ・カールトン・南京、⽻⽥空港 JALファーストクラスラウンジにおける⼤型のコミッションワークの制作を⼿がける。京都市⽴芸術⼤学作品展 平館賞/同窓会賞/⼤学院市⻑賞(ʼ10/ʼ11/ʼ13)。

谷川_広報用1

画像:《輪郭の表⾯_01》2020, H 96.0 x W89.0 x D9.5 cm, 漆、FRP

<松平莉奈|Rina Matsudaira>
兵庫県⽣まれ。2014年京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程絵画専攻⽇本画修了。「他者について想像すること」をテーマに、⼈物画を主とした絵画を制作。主な個展に、「うつしのならひ 絵描きとデジタルアーカイブ」ロームシアター京都/京都(2020)、「悪報をみる―⽇本霊異記を絵画化する―」KAHO GALLERY/京都(2018)、「insiderout」第⼀⽣命ギャラリー/東京(2017)など。主なグループ展に、「景聴園×今昔館 描きひらく上⽅⽂化」⼤阪市⽴住まいのミュージアム(⼤阪くらしの今昔館)/⼤阪(2020)、「隣⼈をあなた⾃⾝のように愛せ」TALION GALLERY/東京(2019)など。「京都府⽂化賞奨励賞」(2020)、「京都市芸術新⼈賞」(2017)、「VOCA展」佳作賞(2015)受賞。2018年より国⽂学研究資料館ないじぇる芸術共創ラボAIRに参加。

松平_虚栄、嫉妬、怠惰P20

画像:《虚栄、嫉妬、怠惰》2020, H72.7 x W53.0 cm, 紙本着⾊

<⽮野洋輔|Yosuke Yano>
1989年京都府⽣まれ 。2016年京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科⼯芸専攻漆⼯修了。⽊彫を通して、"⾃分の表現したいもの"と"⽊そのものが表現するもの"との付かず離れずの関係を作品にしている。主な個展に「寝ている⽊ 踊っている⽊」(板室温泉⼤⿊屋/ʼ19)、「かたち廻る⽊」(FINCH ARTS/ʻ19)、「出てきた根」(ギャラリーモーニング/ʻ18)、主なグループ展に「京芸transmit program 2017 」( 京都芸⼤ギャラリー@KCUA/ʻ17)、「⻄太志 + ⽮野洋輔展『居⼼地の良さの棘』」( 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery/ʻ17)がある。2018年には第13回⼤⿊屋現代アート公募展にて、⼤賞を受賞。

矢野_炎と実

画像:《炎と実》2020, H21.0 x W32.0 x D27.0 cm, クスノキ、各種⽊、漆

■ART TALK supported by CVJ

会期中に、アーティストトークを開催します。同時代を生きるアーティストの話を聞くことができるのは現代美術の楽しみのひとつです。インスタタライブにてお楽しみください。

アートトーク #05
⽇時:1⽉15⽇(⾦)18:30-19:00
出演:未定
司会:櫻岡聡(FINCH ARTS代表)
参加費:無料

アートトーク #06
⽇時:1⽉22⽇(⾦)18:30-19:00
出演:未定
司会:櫻岡聡(FINCH ARTS代表)
参加費:無料

■企画ギャラリー

<FINCH ARTS>
代表の櫻岡聡が2016年京都・先⽃町に開廊。2019年より京都・浄⼟寺のArt Complex「浄⼟複合」に移転。ギャラリーでの個展や各所での企画展を⾏い関⻄の同世代のアーティストを積極的に紹介する。取扱作家は、⿊宮菜菜、⻄ 太志、飯⽥美穂、⽔⾕昌⼈、⾕本真理、⾕川美⾳、⽮野洋輔、NAZE、前⾕開、岡本秀など。直近のアートフェアとして「Art Collaboration Kyoto」(2021)、「アートフェア東京」(2021)に出展予定。

■CADAN有楽町 produced with the support of Culture Vision Japan

⼀般社団法⼈⽇本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)は、若⼿から⽼舗まで国内 47 軒のコンテンポラリーアートギャラリーが加盟する⾮営利の業界団体です。2015 年 7 ⽉の発⾜以来、広く現代美術の普及を⽬指し、講演会や展覧会といったパブリックイベントや、会員向けの勉強会などを⾏ってきました。
2020年7⽉、三菱地所株式会社のご協⼒のもと、産官学×⽂化のプラットフォームを⽬指す⼀般財団法⼈カルチャー・ヴィジョン・ジャパン*と協働で、丸の内仲通りに⾯した有楽町ビル1階に「CADAN 有楽町」をオープン。メンバーギャラリーが 2〜3週間ごとに交代で展覧会を展開していきます。

*⼀般財団法⼈カルチャー・ヴィジョン・ジャパン:http://cvj.or.jp/

住所:東京都千代⽥区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F
電話番号:070-6464-1438
営業時間:⽕〜⾦11時-19時/⼟、⽇、祝11時-17時
定休⽇:⽉(祝⽇の場合は翌平⽇)
URL: https://cadan.org/cadan-yurakucho/


<作品・アーティストに関するお問い合わせ>
FINCH ARTS
担当:櫻岡
E-mail:info@finch.link
TEL:+81(0)80 1351 9467
URL:finch.link
〒606-8412京都府京都市左京区浄⼟寺⾺場町1-3
<展覧会、会場に関するお問い合わせ>
CADAN事務局
担当:⾼村
E-mail: info@cadan.org
TEL: 090-1112-7678

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TCMは「世の中の体温をあげる」という想いをかかげ、「Soup Stock Tokyo」等を手がけてきた遠山が構想する「新たなアート体験」に、PARTYが得意とする「デジタルでの体験設計」を融合させ、アートと個人の関係をテクノロジーで変革させ、新たな価値の提示を目指しています。