エマニュエル・トッド著『西洋の敗北』を読む
エマニュエル・トッドの新著『西洋の敗北』がフランスで出版されたと知った。なんでもウクライナでの戦争を中心に世界情勢の混乱について書いた本だとのことで、今年1月にフランスで発売されると評判となり、フランスのベストセラーリストにも入ったらしい。
アナール学派に連なる歴史家トッドは、この本でいまの世界秩序の混乱の原因がロシアよりもアメリカ合衆国にあると指摘している。ロシアでもこの本は、フランスでの発売と同時に大いに話題になったと聞く。
『帝国以後』を読んだのは、もうかれこれ二十