Old School Brawl 93/94 統率者案内

 Old School Brawlを始めるにあたって、どんな伝説のクリーチャーがいて、統率者にするのにお勧めか、というのは気になるところでしょう。
 今回は各色の組み合わせから特筆すべきものを選んで紹介したいと思います。

 Old School Bralに関してはこちらの記事を参照してください。


【単色】

 Old School Brawlで単色の統率者をプレイしたい場合、選択肢はほぼありません。ルールの特例により10体のクリーチャーが統率者として選択することを許可されているのみだからです。

(白)

《King Suleiman》
《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》《Juzam Djinn》《Old Man of the Sea》といったこの環境最良のクリーチャーたちをタップだけで除去することができます。

(黒)

《イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvan》
 
優秀な壁となるため黒単を選択する場合の候補となるでしょう。

(赤)

《アラジン/Aladdin》
 4マナとタップでアーティファクトのコントロールを奪うことが出来ます。

《Ali from Cairo》
 彼はあなたのライフを保護してくれます。とどめに巨大な《地震/Earthquake》をプレイすると対戦相手(とAli)は焼け死にますが、あなたは生き延び勝利することができます。

(青)&(緑)

 どれも正直お勧めできる能力ではありません。しかし統率者の能力に関係なく、単色のデッキを組むことには利点もあります。シングルトンの制限から多色デッキのマナベースは貧弱で土地事故の可能性が付きまといます。単色デッキであれば色事故を気にせず、シンボルの濃いカードも安定して展開できるでしょう。


【2色】

 2色の統率者の内、バニラのものを選択する場合はP/Tが4/5以上の中から選択するのをお勧めします。これは《Su-Chi》《セラの天使/Serra Angel》《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》といったこの環境の優良クリーチャーに一方的に勝てるP/Tです。あなたが《闘技場/Arena》を使用する場合、この点はさらに重要となるでしょう。

(白青)

《Rasputin Dreamweaver》
 その無色マナを加える能力は通常の統率者戦でも悪用されています。Old School Brawlでは《Tawno's Coffin》と組み合わせることで毎ターン、マナを生み出せます。Coffinは彼が供給する無色マナでプレイできる《トリスケリオン/Triskelion》などとも相性が良いです。

《アーイシャ・タナカ/Ayesha Tanaka》
 バンドとアーティファクトの起動型能力をカウンターする(相手が(W)を支払わなければ)能力を持っています。

《Gosta Dirk》
 先制攻撃と《セゴビアの大怪魚/Segovian Leviathan》をブロックできるようになる能力を持っていますが、それが意味を持つことは無いように思えます。

(青黒)

《Ramses Overdark》
 エンチャントされているクリーチャーを破壊できます。 《オームの頭蓋骨/Skull of Orm》で《麻痺/Paralyze》や《魚の肝の油/Fishliver Oil》を使いまわして対戦相手のクリーチャーを破壊し続けましょう。

《ネブカドネザル/Nebuchadnezzar》
 使いづらいものの手札破壊能力を持っています。これを有効利用するのであれば《送還/Unsummon》《ブーメラン/Boomerang》《時の精霊/Time Elemental》などのバウンスと組み合わせたいところです。

(黒赤)

《Boris Devilboon》
 4マナとタップで1/1トークンを生成します。

《トー・ウォーキ/Tor Wauki》
 2点のレンジストライク能力を持ち、戦闘をサポートします。

《アクセルロッド・グナーソン/Axelrod Gunnarson》
 スタッツは悪くありませんが、エルダー・ドラゴンと同じ総コストは重過ぎるように思えます。

(赤緑)

《スタング/Stangg》
 6マナで3/4を2体戦場に送り込めます。双子は一方が死ぬと共倒れになるとはいえ十分な能力です。

《Livonya Silone》
 このフォーマットでしばしば見られる伝説の土地を渡ることができ、6マナ4/4先制攻撃と悪くないスタッツです。

《Sunastian Falconer》
 5マナ4/4に《太陽の指輪/Sol Ring》が付いてきます。5マナを出せるときにさらに2マナが必要なデッキなら。

《Tuknir Deathlock》
 4マナ2/2飛行、2マナとタップでクリーチャーに+2/+2を与えます。4マナはこの色では最も軽く、能力も悪くありません。

(緑白)

《ケイ・タカハシ/Kei Takahashi》
 クリーチャーに対する2点の軽減能力を持ち、この色で最も軽い統率者です。

《Lady Caleria》
《トー・ウォーキ/Tor Wauki》を超える3点のレンジストライクを持ち、ブロック時に能力を使用すれば6/6相当となります。

《Lord Magnus》
 6マナ4/3先制攻撃というスタッツに加えて《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》のデメリットを無効化できます。

《天使の炎ガブリエル/Gabriel Angelfire》
 毎ターン柔軟に能力を選択できます…が実際のところ大体は7マナの重い《大気の精霊/Air Elemental》です。


【3色】

 各組み合わせに居るエルダー・ドラゴンはどれもコストが重く、その能力に見合っているとは言いがたいものが多いです。おそらく一番使いやすいのは赤緑白の《Palladia-Mors》でしょう(格好良いんですけどねw)

(白青黒)

《Lady Evangela》
《鼓膜破りの角笛/Horn of Deafening》の能力を持ちます。クリーチャー1体を無力化し、戦闘を有利に運びます。

《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》
 あなたがコントロールする土地の枚数と同じP/Tを持ちます。トランプルを持たないため、ダメージを通すためのカードを用意するのが良いでしょう。

《Halfdane》
 毎ターン、ファッティのP/Tを真似します。先の《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》は良い相方となるでしょう。

(青黒赤)

《沼地の王ソルカナー/Sol'kanar the Swamp King》
 5マナ5/5のスタッツに加え、2つのメリット能力というのはこの環境のクリーチャーでは破格です。

《Gwendlyn Di Corci》
 4マナ3/5という優れたスタッツに加えて、タップだけでランダムディスカードをさせることができます。ただし能力を使用するときにはそのタフネスをブロックに活かせないことには注意が必要です。

《Tetsuo Umezawa》
 3マナ3/3の優れたスタッツとマナのかかる《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》能力を持ちます。さらにオーラの対象とならず、Old Schoolでよく使われる《支配魔法/Control Magic》《Demonic Torment》等の除去を受け付けません。

《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》
 ダメージが通れば手札をすべて捨てさせることができます…しかし、この老竜の攻撃を通せているなら他のクリーチャーでも勝利できているでしょう。

(黒赤緑)

《Bartel Runeaxe》
 6マナ6/5警戒に加えてオーラの対象になりません。その有用性はすでに《Tetsuo Umezawa》の項で述べた通りです。

《ジラ・エリアン/Xira Arien》
 3マナと軽く、継続的にアドバンテージを得るドロー能力は非常に有用です。

《Adun Oakenshield》
 こちらも3マナと軽く《死者再生/Raise Dead》能力でアドバンテージを得ます。

(赤緑白)

《パラディア=モルス/Palladia-Mors》
 維持コストは必要ですが、7/7飛行、トランプルという能力は強力なフィニッシャーとなります。

《ヨハン/Johan》
 自身が攻撃しないことで自軍クリーチャーに警戒を与えます。

《Hazezon Tamar》
 あなたがコントロールする土地と同数の砂漠の民・戦士トークンを生成します。生成のタイミングとトークンが追放される条件に注意してください。《オークの軍旗/Orcish Oriflamme》等クリーチャー強化するカードとと共に。

《Jacques le Vert》
 4マナと軽く、あなたがコントロールする緑のクリーチャー(彼自身も)のタフネスを+2という有用な能力を持ちます。彼がいると《Ifh-Biff Efreet》は自殺することなく《セラの天使/Serra Angel》を吹き飛ばすことが出来ます。

(緑白青)

《Angus Mackenzie》
 毎ターンの《濃霧/Fog》は彼を除去できない限り、戦闘であなたを打ち負かすことはできないことを意味します。

《魂の歌姫ルビニア/Rubinia Soulsinger》
 タップで(そしてタップしているままでいる限り)クリーチャーのコントロールを奪います。《City of Shadows》《Diamond Valley》のようなカードと組み合わせることで対戦相手のクリーチャーをシャットアウトできます。そしてこの色には他にも《Preacher》《Old Man of the Sea》《Willow Satyr》などクリーチャーのコントロールを奪うカードが存在します。

《アルカデス・サボス/Arcades Sabboth》
 自身のタフネスをパンプする能力と《城壁/Castle》能力を持ちます。

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