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Old School EDH & Old School Brawl紹介

※この記事は古いものです。Old School EDHに関しては新しく書き直した紹介記事がありますので、そちらをお読みください。

先のエントリでOld School Magicについて紹介してきましたが、今回はそのOld Schoolのカードプールでの別の(そして個人的お勧めの)遊び方について紹介します。

1.Old School EDH
Old School EDH(以下OS EDH)とはOld School Magic(オールドスクール)のカードプールでEDH(統率者戦)をプレイしよう、というものです。

オールドスクールについては以前のエントリでも紹介しましたが、M:tG初期のエキスパンション収録カードのみを使用して構築するルールで、その代表的なレギュレーション「Old School 93/94」については以下で確認することができます。
https://my.cfbevents.com/reference/oldschool

統率者戦は今年WotCが推していることもありご存知の方が多いと思われます。伝説のクリーチャー1枚を統率者として選び、その色に対応したカードでシングルトンのデッキを構築してプレイするフォーマットです。基本的には多人数戦を想定しています。統率者のレギュレーションについては以下を参照してください。
https://mtg-jp.com/gameplay/format/commander.html

この二つを組み合わせたOS EDHのルールはBeast of the Bay内の下記urlで確認できます。
https://beastsofthebay.com/old-school-edh-deck-rules

OS EDHで使用可能なカードセットは
・Alpha
・Beta
・Unlimited
・Revised
・Arabian Night
・Antiquities
・Legends
・The Dark
・Fallen Empire
・Collector’s Edition
・International Edition
同じイラストで旧枠の再版カードも全て使用可能です。(Foilの使用可否は不明です)

※再録カードの扱いに関して補足(2021/02/23追記)
 国内においては参入を少しでも容易にするために前述したChannelfireballのOld School 93/94ルールに準拠して「foilやプロモを含む、これらのセットからの再録カードを使用可能」としているコミュニティばかりです。入手しやすい再録カードを使ってぜひオールドスクールEDHを体験してみてください。

・デッキは統率者を含む100枚のカードで構築されていなければなりません。
・統率者は伝説のクリーチャーでなければなりません。
・残り99枚のカードは基本土地を除いて統率者の色指標と一致し、それぞれ1枚だけでなければなりません。

以下のカードはOS EDHでは禁止されています。
・Ancestral Recall
・Balance
・Black Lotus
・Divine Intervention
・Karakas
・Library of Alexandria
・Mox Emerald
・Mox Jet
・Mox Pearl
・Mox Ruby
・Mox Sapphire
・Shahrazad
・Time Walk
・全てのアンティに関するカード

以下のカードはOS EDHにおいて伝説のクリーチャーであると扱われ統率者として使用することができます。
・Abu Ja’far
・Ali Baba
・Ali from Cairo
・Aladdin
・King Suleiman
・Niall Silvain
・Sindbad
・Uncle Istvan

《Ring of Ma’ruf》は使用可能で、あなたはそれによって上記のルールに沿ってあなたのデッキにまだそれと同じものが含まれていないカードを得ることができます。

パワー9は《Timetwister》を除き禁止、《Library of Alexandria》 、《Balance》といった強力なカード、統率者をタップだけでバウンスできる《Karakas》もEDHと同じく禁止です。

統率者に選べる伝説のクリーチャーはLegends収録の多色クリーチャーになってしまうため例外規定として「伝説っぽい」単色のクリーチャーを伝説のクリーチャーとして扱い統率者として使用するルールが採用されています。

OS EDHの統率者は先に述べたようにLegends収録の伝説のクリーチャーになることが多く、時としてストーリー上で関係のあったキャラクター同士の戦いとなることもあります。実プレイでも《Dakkon Blackblade》vs《Sol'kanar the Swamp King》というのがありましたし、私の夢はいつかLegendsのElder Dragon5体で「古龍戦争」をやることですw こういうのって燃えませんか?

シカゴのオールドスクールプレイグループ「Lord of the Pit」では「Old School 95 EDH」というレギュレーションでプレイされているようです。
https://lordsofthepit.com/os-edh/
Old School 95 EDHではOld School 95と同じくOS 93/94のカードプールに加えて1995年に発売されたIce Age、Homelandsのカードも使用可能です。

禁止カードは
・Ancestral Recall
・Black Lotus
・Karakas
・Library of Alexandria
・統率者の固有色でないMoxen
・Time Walk

また、下記のカードが監視リストに入れられています。
・Armageddon
・City in the Bottle
・Shahrazad
・Jhokulhaups

上記のリストは単なる提案であり、あなた方のグループでリストの任意のカードを禁止にするか、すべてを禁止にするかを決めることを勧められています。

彼らはまたロマンチックなことに独自に伝説の楔3色エルダー・ドラゴン5体を創造し、それらを統率者として使用できるようにもしています!

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(Lord of the Pitより引用)


2.Old School Brawl
Old School BrawlはOld School 93/94のカードプールで構築されるBrawl準拠のフォーマットです。そのルールはThe Sentinel内の下記urlで確認できます。
https://sentineloldschoolmtg.com/old-school-brawl-a-93-94-commander-variant/

Old School Brawlはほぼ公式で解説されているBrawlのルール(https://mtg-jp.com/gameplay/format/brawl.html)に準拠していますが1対1の対戦では初期ライフ20点で始める点が異なります。

・統率者として選んだ伝説のクリーチャーカード1枚とその他のカード59枚、合わせて60枚でデッキを構築します。
・基本土地を除き、各カード1枚ずつのシングルトンでデッキを構築します。
・最初のマリガンはカードを7枚引きます、2回目以降は1枚ずつ引くカードが減っていきます。
・全ての統率者を統率領域に置いた状態でゲームを始めます。
・統率者を唱えるためのコストは、それが統率領域に戻るたびに2マナずつ増えていきます。
・デッキに入れられるカードは、あなたの統率者の固有色に含まれる色のカードだけです。
・Swedish 93/94と同様にOS Brawlは標準的な《Chaos Orb》のエラッタを始め、現在のM:tGのルールに従います。デフォルトではマナ・バーンはありませんが、もちろん対戦相手が同意すればマナ・バーンありでプレイすることもできます。
・OS Brawlはサイドボードなしでプレイされます。《Ring of Ma’ruf》は使用可能ですが、上記のルールに沿っていてあなたのデッキにまだ含まれていないカードのみを手札に加えるために使用できます。

OS BrawlはOS 93/94のカードプールをベースとしてプレイされます。Fallen EmpireのカードはOS Brawlでも使用可能ですが、対戦相手と互いに同意できれば使用できないようにすることもできます。

OS Brawlでは以下のカードは禁止されています。
・全てのアンティに関するカード
・City in a Bottle
・Karakas
・Library of Alexandria

これらに加えて以下のカードは禁止を推奨します。
・Ancestral Recall
・Braingeyser
・Mind Twist

Beast of the BayのOld School EDHルールの推奨に従って、以下のカードは伝説のクリーチャーとして扱い、単色デッキの統率者として使用可能です。
・Abu Ja'far
・King Suleiman
・Sindbad
・El-Hajjaj
・Uncle Istvan
・Ali Baba
・Ali from Cairo
・Aladdin
・Pixie Queen
・Nial Silvain

OS BrawlはEternal Centralの再版カードの扱いに従い、オリジナルと同じ枠、オリジナルと同じイラスト、非Foilの再版カードが使用可能です。またCollector's Edition/International Edition、アーティスト・プルーフ、World Championship収録カードも使用可能です。イラストが変更されている《Serendib Efreet》、《Plateau》も使用可能です。1994年のブック・プロモ《Arena》、《Sewers of Estark》も使用可能です。

3.その他
OS EDHには優秀なキャントリップやライブラリ操作がほとんど無いため土地事故/色事故起こして何も出来ないまま負けてしまうこともあります。そのため私たちは以前目にした「アップキープに3ライフ払っても良い。そうしたならドローステップ最初のドローの代わりにライブラリから基本土地1枚を探して手札に加える。その後ライブラリをシャッフルする」オプションルールを1ゲーム1回だけ使えるようにしていました。何らかの同様のオプションルールを採用されることをお勧めします。

OS EDHは通常のOld Schoolと比較すると高額カードを必要とせず、その他のカードも1枚ずつで良いため、始めるためのハードルは低いと言えます。
またシングルトンであること、多人数戦であることで通常のOld Schoolで目にすることのないカードとの遭遇や多彩な展開も体験することになるでしょう。これが私がこのフォーマットを勧める理由の一つでもあります。ぜひ皆さんもこの魅力的なフォーマットで一度遊んでみませんか?

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