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都会の冷たさが心地よいとき

なんとなく都会は冷たいというイメージがあります。

「冷たい」と書かれると悪い印象を抱きます。でも冷たさが心地よいときもあって、それを書いてみたいと思いました。

冷たいと思われるのは、こんなときでしょう(あくまで想像です)。

月曜日の朝9️時に東京の人混みの中で人が倒れている。
誰も関心を寄せない。
近寄って声をかけることもしない、立ち止まったりもしない。

まあ、これは「冷たいな」と思います。

ただ、こういう冷たさが心地よいときもあります。
放っておいてほしいときです。

残業続きで疲労しきった金曜日。会社や上司、顧客など仕事に絡む人たちに怒りを覚えるものの、誰にも言えない日々を送っている。そんな生活に涙が出てきて止まらない。
周りの人は見ないふりをして通り過ぎていく。

一人で考えたいとき、ぼーっとしたいとき、涙を流したいとき。
家族にも友人にも知り合いにも会いたくなくて、放っておいてほしいとき。

そんなとき、知らない顔だらけの都会は、夏場のクーラーのように心地よいのです。


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