アルアル或る中国人(勤務初日4)其ノ7
シャネルのニュートラベルラインのトートバッグのピンク色を出品してくれと中国人にバッグを渡される。
初めての1人での出品。
最初にバッグの中にプチプチを入れて見映えを整えてからバッグの正面から写メを撮る。
次に底面、持ち手、バッグの中、シリアル番号のシールを撮る。
ラクマは4枚しか写真をアップロード出来ないので、Fotorというアプリで複数の写真を統合する。
バッグの中にはメモ用紙が入っており、中国人社長がその商品の情報を殴り書きしてある。
バッグのサイズを測り、メモ用紙に情報を追加。
ブランド品に詳しくない私が素人目に見てもジャンク品レベル(Dランク)だが、メモには目立つ傷や汚れありません(Aランク)と書いてあったので記述通りに出品する。
大体のフリマアプリは通常販売手数料が10%だがラクマは販売手数料が3.5%と安い。
なので例えばメモ用紙に15800円と書いてあればラクマはその値段で、メルカリやヤフオク、モバオクには一律プラス2000円で出品するのがこの会社のルールらしい。
一通り「マワス」作業が終わったところで中国人社長が私にこう言った。
「アナタ、バッグ汚れの部分写し過ぎテル。あともっと写真加工してキレイにしてくだサイ。これじゃ売れナイ。バカ正直イケナイ。」
ものすごい早口で怒られた。
その時ちょうど面接した時に働いていた女の人が出勤してきた。
「本宮さん(仮名)は素晴らしい出品者デス。教えてもらってアナタしっかり勉強してくだサイ。」
と言われたので本宮さんの出品をとなりで見せてもらうことになった。
-----つづく-----
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