アルアル或る中国人(勤務10日目)其ノ13

ハローワークの紹介で中国人転売ヤーの会社で働きはじめることになった私。

今日はメルカリ運営によって出品している商品を全削除された。

中国人転売ヤーのやり方はこうである。
まずラクマに出品をする。
ラクマはヤフオクやメルカリと違い出品した商品の画像をカメラロールに保存することが出来る。テキストも全選択してコピペがやりやすいのでラクマを軸にして他のフリマアプリに同時出品していくやり方だ。

ただ、メルカリのブランド出品には少しだけ気を使っているようだ。

メルカリでブランド品を出品する際、メルカリルールでどこで購入したのかを明記しないといけないらしい。

私が座っている机の前には貼り紙がしてある。

内容はエルメス新宿店とかルイヴィトン銀座店みたいなかんじで店舗がたくさん書いてある。

メルカリで出品する時はその中から適当に選んで追記した上で出品するように中国人に言われていた。

中国人転売ヤーはブランド品を扱うオークションから仕入れてるっぽいが、そのオークション業者はどこから調達しているかは不明だ。

実際にはどこで買われたものか分からないものを堂々と店舗名を記載して出品させようとするなんて私とは感覚がかなり違うと思った。

中国人に異論を軽く唱えたところ、

「ミナサンヤッテマス、ダカラコチラモヤラナイトウレナイ」
(皆さんやってます、だからコチラもやらないと売れない)
「モシカシタラテキトウニカイタテンポデカワレタモノカモシレナイ」
(もしかしたら適当に書いた店舗で買われたものかもしれない)

と声を荒げられた。

今日は出勤1番にメルカリからペナルティーをくらったと騒いでいた。
アカウント停止にはならなかったものの出品制限になったらしい。
でも話を聞いているとこれがはじめてのことではなくて、何回もあるような感じだった。

結局のところ、なぜ出品中の商品が削除されたのかはメルカリ運営は教えてくれないので分からなかった。

ブランド品を出品するのはこわいから今後メルカリにはノーブランドジュエリーのみを出品していくと言われた。

どこで買われたものかも分からない(そもそも本物かどうかも分からない)ブランド品を銀座本店で買いましたとか書いて出品するのが嫌だったのでその時は良かったと私は思った。

ただメルカリは1番売れるフリマサイトだったらしく、売り上げがどんどん落ちて行き中国人の機嫌が日に日に悪くなっていくのであった。

-----つづく-----


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