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ウーマントーキング(私たちの選択)

 割と最近の映画ですけど、アマプラで視聴できるようになりました。「ウーマントーキング」です。

 実話をもとにした映画だそうです。

 メノナイトという宗教コミュニティで起きたレイプ事件が、元の話だそうです。メノナイトっていうのは、アーミッシュみたいな昔ながらの生活をしてるキリスト教の一派だそうです。

 そこで、女性たちに牛馬用の麻酔薬を使って意識不明にしたところをレイプするって言う事件が起こります。中には4歳の女の子もいます。結局その犯人たちは警察に捕まりますが、しかし村の男たちは、すぐさまその犯人に保釈金を積んで村に帰らせることを決定するのです。
 そこで村の男たちが犯人たちを迎えにに町に出かけた隙に、女たちが集まって自分たちの身の振り方を話し合う。
 というような話でした。

 男たちに正義はないのか?

 みたいな話です(笑)

 性加害を、周りの男たちが「大したことない」ことにして軽視することとか、「男はそういう生き物だ」とか擁護することはよくあることで。これはずいぶん昔から批判されてきました。
 どれくらい昔かというと、1980年代にはすでに指摘されてました(笑)

 最近で言うと、韓国の女性アーティストがパフォーマンス中に胸を掴まれたりした、とかいう事件がありましたけど。もう、まさしくそのものズバリの「反応」がネット界隈のおっさんたちによって繰り広げれました。

 彼女がそんな挑発的な恰好をするから悪い。
 彼らは軽い気持ちでやっただけだ。
 運営の仕方がよくないだけなんじゃないか。
 たかがそんなことで反応が大げさ過ぎる。

 それこそ「世界標準」で行くと、とっくのとうに「解決済み」の論争なんですけどね…。

 そんな訳なので、今回の映画も「18世紀か19世紀」みたいな生活してる人たち。の話になっています。
 そんな前世紀みたいな感じなのに、だけど本当は「現代」の話である。みたいな。そういうレトリックのようです。

 正直、私の周りにいる男の人たちって、全員優しいし、私とかは「尊重されてる」って思うんですけど、彼らはそういう「ネット界隈のおっさん」の人たちとは別人なんでしょうかね?

 もしも同一人物だったら相当にショックなんですけど……。

 まあ、そんなわけで映画はほとんど色のない白黒に近いような、そういう画面でずーーーーっと。続きます。最後はまるで映画の「怒りの葡萄」を想起させる画面で終わります。

 村の女の人たちの中には、男の人たちを擁護したり、被害に遭った女性をなじったり、そういう人たちも登場します。
 たとえば現実社会も、そういう女性たちが一定数いますよね。しかし私はこの人たちを批判というよりは、物凄く可哀そうな感じに思っています。

 この人たちは、こんな理不尽な圧力に反抗できないほど抑圧されてる。ってことですからね。
 この21世紀の時代に……。

 うう。

 

 

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