見出し画像

カエサルのものはカエサルに

 ずっとマット・ボマーさんのインスタをフォローしているんですけど。

 マット・ボマーさんは、メジャーなのかメジャーじゃないのか微妙なラインのオープンゲイのアメリカの俳優さんですけど。
 インスタについては、ほとんど自分が出た映画とかテレビドラマの宣伝で、たま~に家族とスポーツ観戦したり、旅行に行ったりしてる写真があがってます。

 そんなわけで、マットさんが先だってあげてたのは「マエストロ」ってネトフリのドラマの予告でした。
 
 あら。「マエストロ」にマット・ボマー、出てたんだ。
 
 とか思って。まあ、ネトフリは加入していないんですけど、「マエストロ」はなんだか色んな賞にノミネートされてて、内容はふんわりと見知ってはいたんですが。
 なんでも、バーンスタインの半生を描いた作品で、バーンスタインは奥さんがいるけど、男の人の愛人もいたような話……。ああ~~。

 マットさん。バーンスタインの愛人役なんだ。とかすぐさま理解しました。

 それがマットさんなんですけど。
 以前にゲイで結婚していることを発表して、それ以来のドラマ出演が。もうね、ゲイの役ばっかりなんです。
 アメリカだと、ゲイのキャスティングにはゲイの人がつくべきだ。とかいう、そういうコンプライアンスがあるそうなんですけど。

 実際には、ゲイだとオープンにしてるそこそこメジャーな人が限られてる訳なので、もしかしたらマットさんにこの手の役が集中してるのかもしれません。
 もっとも、マーベル系のやつみたいに、もともとゲイ設定でなかったものもマットさんがやるときはゲイの設定になってたりもします。

 そんなアメリカのドラマ事情なわけなのですが。

 それに引き比べて日本のドラマ。

 テレビドラマでも、「きのう何食べた」とか「おっさんずラブ」とかやってるんですけど。
 第一シーズンとかは割と面白く見てたんですけど、第二シーズン。なんだか違和感が出てきてしまって。
 
 それは何でかというと、一方でゲイを演じながら、一方で「自分たちは本当はゲイじゃありません」とかアピールしながらやってるからですかね~。
 
 まあ、ドラマと現実が違うし、役者さんは役を演じてるだけなのは百も承知ですけど。
 特に「おっさんずラブが」酷い。

 もともと、ドタバタコメディだってことは知ってますけど。そこに林遣都が入って。彼はもともとメソッド式の演技をする人みたいですけど。要するに「なりきって演じる」ってやつですけど。

 その彼の熱演のおかげで、ただのスラップスティックドラマだった「おっさんずラブ」がとても良いドラマなったんですが。
 実際に、林遣都が出演しなかった前回のシリーズは、まったく元のスラップスティックドラマだったでしょう?

 このドラマが人気だった時に、続編に彼が出なかったのは、ゲイのイメージがつくのを嫌がったため、って言われていましたが。今回出ることになったのは、もう結婚して妻も子供もできたからなのかな?とか。

 思っちゃいますよね。

 実際、今回のシリーズにはシリアスな場面は全くない(私の見た回までは(笑))ですしねえ。
 もう、なんか。白けるっていうか。

 別にアメリカみたいに、ゲイの役はゲイにやらせろ!とかまでは思わないけど、少なくとも「本当はゲイじゃないけど」アピールはやめてほしいとか思います。

 あと~。

 「作りたい女と食べたい女」の第二シーズンがNHKでまたやってますが。たまにちょこっと見るけど、これまた!

 私が見たところは、お互いに告白しあう場面なんですけど。
「その好きは『友情』ではなく?」
とか、お互いに確認しあってるのが可笑しくってなりませんでした。

 恋愛の告白で、なんでそんな確認が必要なの?

 それはね、NHKがこのドラマでは全セクシャル排除してるから。全然セクシャルな接触皆無なので、ドラマ作ってるほうも見てる方も、え?それって『友情』?『恋愛』?とか混乱しちゃってるんだわ。

 もちろん私も混乱しちゃったよ(笑)

 

 

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?