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「虎に翼」と「おじゃる丸」

 「ブギウギ」に引き続いて「虎に翼」も観ています。

 まあ、朝の8時からテレビを見る暇もないので毎日録画して見てるんですけど。今回は、日本初の女性弁護士のお話だそうです。面白いです。

 というか、なかなかのフェミドラマで、弁護士だから当然「権利」のお話になっていくという。
 主人公の受けるあらゆるハラスメントがいちいち身につまされて。昭和初期のお話だというのに、なんだか切ないです。

 最近は若干ましだとはいえ、日本社会はちょっと前まで。(ヘタしたら今でも)昭和初期とあんまり変わらなかったんだなあっていう。

 職場で某有名大学卒の女性がいたんですけど。年のころは30代半ばといったところなのに。
 学生時代の「合コン」で、自己紹介に〇×女子大です。とか言ったという。〇×女子大っていうのは偏差値ごく普通の良くもないけど悪くもないっていう女子大なんですけど。

 その某有名大学の名前を出すと、引かれるから。だったそうですが!

 いや、有名大学って言っても、旧帝大とかそういう大学じゃないレベルなのに…。
 未だに女は賢く見られたら損だし、引かれるものなのか…。ほんの10年かそこら前の話なのに。

 結局その「合コン」で知り合った、有名大学卒の男性と結婚したんだそううですけど。それが良いと思う男性もどうなのか。

 よく、女性は自分よりも学歴とか収入が上の男性しか選ばない。とか言うけど、正直、実際のところは「自分よりも下」しか選ばない男性のほうが多いのでは?
 
 あと、ドラマでは「結婚を勧める母」の話が出てくるんですけど。主人公がその母に、どうして自分は今、見合い結婚をしたくないか。という説明をするところで。
 「男性の隣でいきなりスンとなるのがイヤ」
とか説明するんですが。スンとなるっていうのは、急に大人しくなるとか、控えめにするとか、そういう意味だと思いますが。

 そういう主人公に母が
「じゃあ、あなたは私の様にはなりたくない!って言うこと?」
とか言い返す場面があって。

 もう、本当に胸が痛くなります。
私はそうしたくない、と言うと必ず「自分が否定された」と感じて攻撃してくる女性がいるので。要は「あるある」なので。

 別にあなたを否定してるわけではないし、自分がそうしたいだけだ。

 と言っても聞いてくれません。そもそも、そういう生き方に自信があるなら、別に誰が何を言おうと関係ないはずなんですが。
 結局は「本当は内心忸怩たるものがあるのかな?」とか思ってしまうというか。

 私の世代は、専業主婦と職業女性が半々ぐらいな感じなので、仕事をしてる友達はやっぱり今でも仕事をしていて、いつ会っても「相変わらず」なんですが。
 専業主婦を選んだ女性の今は、本当に様々で、中にはかなり苦労した人もいます。

 相変わらず専業主婦で、のんびり暮らしている人。
夫がDVで離婚して、子供を育てるために働きながら資格を取って、やっと今は落ち着いてる人。
 または、仕事につくこともなく、またはついても長続きせず、ずっと家の資産を売っては暮らしている人。
 あるいは、夫と離婚して、職業について、また新しく結婚した人。

 結局何事もなければ、専業主婦で人生の最後まで行って、あとは「遺族年金」ですけど、そうでなければ、相当に苦労する人生になってしまうみたいです。

 それを「今の段階まで何もなかった専業主婦」に言うと、キレられるという(笑)
 なのでさすがに、言いませんが。

 しかし、そういう内容を「朝ドラ」でやるっていうね。

 「朝ドラ」誰が主に見てるのかはっきりとは知りませんが、朝の8時に暇そうにテレビ見てる人って、専業主婦か、定年リタイアな人ぐらいな気がするんですけど。
 そんな人たちに対するNHKお得意の「啓蒙ドラマ」なんでしょうか?

 ちなみに、早朝6時40分からやってる「おじゃる丸」は時々ベッドの中で見てるんですけど。
「おじゃる丸」けっこう好きなアニメなんですけど、考えてみたらジェンダーバイアスが酷い。
 カズマのママはいつも専業主婦でプリンを作ってるし、小鬼のアカネは、アオべえとキスケの食事とか身の回りのお世話をずっとしてるって、設定ですからね。

 NHK、そんなお年寄りを啓蒙するより、子供の見るアニメをさ。そもそもなんとかせんかい。

 

 

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