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奈良博に行ってきた [1] 特別展 空海

台風1号が温帯低気圧に変わった午後、時折パラパラと雨が降る。
奈良博は駅から少し歩くので、五月晴れよりもお天気のスッキリしない日を狙っていこうと思っているうちに、今日になった。
会期終了まで1週間で流石に混んでいる。
切符購入の列でロッカーまで行けない。しょうがないので荷物を持ったまま展示室へ向かう。

立体曼荼羅 五智如来坐像

展示室へ入ると光背を外した五智如来坐像(京都安祥寺)が、大日如来を中央に立体曼荼羅として鎮座、宗教的空間を醸し出している。そして、近づいてぐるりと拝することができとても贅沢。仏像は展示室よりもお堂で拝見する方が力を感じるのだけど、博物館の展示室であることを忘れる。宗教的な空気を伴いとても迫力があった。

五智如来坐像 安祥寺(絵葉書より)


今週末のお楽しみ

展覧会図録

神護寺の高雄曼荼羅

図録カバーにもなっている、修復後初公開の神護寺の高雄曼荼羅(紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図)が目玉。図録によると、空海が神護寺を創建時に赤紫色の綾地に金銀泥で描かれ安置されたものらしい。神護寺は学生の頃一度?行ったことがあるが、この曼荼羅を見たかどうかの記憶が無い。修復で絵柄が浮き上がったそうで、もしかすると当時は暗くて見えなかったのかもしれない。

文珠菩薩坐像

写真OKなのは唐の時代の文殊菩薩坐像のみ

美しい文殊様は蓮華座に座っておられる(阿倍野文殊院の文殊様は獅子に乗っている)


空海の直筆と伝わる書やインドネシアの密教仏像も立体曼荼羅を形成するように展示されている。醍醐寺で見たことあるかもの五大尊像など じっくり見ていくと、仏像館を見る時間がなくなった。17時閉館早すぎない?

登大路の往復は、結構インナー腹筋が鍛えられた気がします。

生誕1250年記念特別展
空海 KŪKAI
―密教のルーツとマンダラ世界
奈良国立博物館
6/9まで

若い牡鹿が凛々しい

混雑もあり、3時間近くかかったので仏像館は来週。

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