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声がデカくて仕事しづらい人間がリモートワークで救われた話

新型コロナウイルスでリモートワーク(テレワーク)が俄然注目を浴びている昨今ですが、ごく一部の人だけに当てはまる超ニッチなリモートワークのメリットについて、個人的体験談を書いてみたいと思います。
(リモートワーク歴3年のエンジニアです)

僕は、声がデカいです。「自分の意見を押し通す」みたいな例えではなくて、「物理的に声がデカい」のです。声を常に張り上げているわけではなく、地声が普通にデカい、いわゆる「よく通る声」という奴ですね。弟や娘もよく通る声なので、たぶん生まれつき、遺伝的なものだと思います。

これがねぇ、エンジニアやってると意外と仕事しづらいんですよ。大フロアに沢山のエンジニアが居るオフィスに常駐してた頃があるんですが、大きな声出すとフロア中に響き渡るわけですよね。隣の人と話したり、壁際のテーブルで数人で打ち合せしたり、電話したり、まぁ誰でもするじゃないですか。僕の場合、そういう仕事上の会話を自分なりの普通のテンションでやっていると、気付いたらフロア中に声が響き渡っていて「ちょっと声絞って」と言われることが日常茶飯事でした😂

他の職種の事情はよく知らないですが、少なくともエンジニアという職種は、ハイテンションな人間や、地声のデカい人間はそう多くありません。僕みたいな人間はめっちゃ目立つんですよ。部全体の飲み会に参加して、初めて話す人に「いつも元気いっぱいですよね」と言われたり… その程度なら笑い話なんですが、僕の声が響き渡ることがあまりにも続くと、まぁイラッとする人も増えてくるわけで… 「うるさいんだけど」と半ギレになられたことも数知れず…😭

なので、なるべくフロア内で会話するときは、声を絞って絞って話すように心がけていたわけです。和田アキ子さんは若い頃「デカすぎて邪魔なんだよ!」と先輩歌手にいじめられたらしいですが、図体だけではなく、声でも似たような問題はあるのですよねー。めっちゃ深刻な表現をしてしまえば「普通に生きているだけで人様に迷惑をかけてしまう」的な。特に音ってやつは、聞きたくなくても自然に聞こえてしまいますからね。大音量を「聞いて聞かぬフリ」って、そう出来るもんじゃないです。だって僕自身、まわりにうるさい人間いたら気になるもんw

俳優、アナウンサー、政治家みたいな「声が商売」な職につく場合は、きっと地声がデカいのはメリットの方が大きいでしょう。僕も学生時代は演劇部とかアマチュア劇団とかやってたので、そういう場では大きな武器でした。でも役者として食っていくのは声がデカけりゃ良いってもんじゃないですし、元々エンジニアになるつもりでしたし、プロの俳優とか、声が商売の職種につくなんて選択肢はなかったですからねぇ。それに「声がデカくてつらい」という状況は、学生時代は大して感じなかったですし。授業中は喋らんし。ゼミは1人ずつ喋るし。友達同士で喋るときはみんな楽しくやるわけで。

さてようやく本題ですが、リモートワークでございます。
僕は2017年に、フルリモートワークのSonicGardenに転職しました。リモートワークのいろんなメリットは入社前に考えていましたが、やってみるまで想像もつかなかった、良い意味で予想外の、僕にとって最強のメリット。それは、、、、

自分の声で周りの人に迷惑をかけることがない!!!

普段は自社で開発したバーチャルオフィス「Remotty」にログインして、テキストでコミュニケーションするのが中心です。当然、物理的な声は関係ない。
Zoom」でWeb会議をする機会もかなり多いですが、Web会議の場合は「関係者だけが参加する」わけで、僕が喋ってる時に、全く関係ないメンバーに僕の肉声が届いてしまうことはないわけです。(僕が喋るときはPCボリュームを数段下げる人もいるらしいけど、そこはご愛敬w)

あとは、自分が仕事をする物理的な部屋をしっかり選んで整えて、周りがうるさいと感じない場所で仕事すれば良いわけです。そこは自分の裁量なので、何とでも自由がきく。

もちろん、たまに合宿とかで物理的に会うことはあります。飲み会の席で数テーブルに分かれていても、僕の声は部屋全体に響き渡り、そんなときは「うるさい」と言われますw
が、結局こういうのは「程度、頻度の問題」なわけで、たまに発生する分には「すんませーん😝」でお互い済むわけです。

そしてそして、僕が2017年、2018年に登壇させてもらった「kintone hack」。
ああいう大きな場所でプレゼンをする場合は、自分の「よく通る声」が物凄い武器になりますからね。プレゼンの時は僕も「役者モード」にスイッチが入ります。生まれ持った自分の声に感謝😊

今はそんな感じで、自分の声のメリットを「いいとこ取り」できる環境に身を置かせてもらっとります。声がデカくて物理オフィスでは仕事しづらかったのが、リモートワークで救われました。いやはや、幸せなことです。

SonicGardenのメンバーの中でも、こんな悩み・メリットを感じている人間は流石に僕だけだと思いますw
ほんとね、「自分のデフォルトの音量で喋って良いんだ!」いう心理的安全性は半端ないっすよ。
書きながら気づいたけど、「sonic」ってまさしく「音」って意味ですね。色々と縁を感じます。ちなみに社名の由来はコチラ。

物理出社する会社でも、オフィス内で個室を与えてもらえれば解決はしそうですがね。個室ってシリコンバレーっぽいですよね。日本のプログラマーがそれを求めるなら、GAFAくらいしか選択肢がないんじゃないかなぁ?(個室事情は詳しくないので超テキトーに言っております。詳しい人いたら教えてください)

というわけで、ごく一部の人だけに当てはまる超ニッチなリモートワークのメリットについて、個人的体験談を書いてみました。同じ悩みを持つ人はあんまり居ないと思うけど、でもどこかの誰かにはきっと届くはず!もし届いたら、コメント頂けると嬉しいです😃

ただ、自分の職種がリモートワーク向きかどうかはまた別問題ですからね。当たり前ですが、仕事上の問題は「声のデカさ」以外にもたくさんありますから、その辺は自分に合った解決策を模索してみてください。
僕は「声がデカい人向きの職種」ではなかったものの、「リモートワーク向きの職種」だったのはラッキーだったと思います。

最後に、大好きな幽遊白書の仙水忍さんのセリフで締めたいと思います!

おや…こんなに力を抑えているのに……
もう大地に影響を与えてしまった
オレの唯一の弱点だ…ふふ
人間界では五分の力すら出せない
ストレスだよこれは…ふふふふ

人間界でストレスなら、
魔界からリモートワークだねっ😈
ではまた〜。

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