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note=情報商材

以前こんな記事を書いたが、予想通りの展開になってきつつある。note=情報商材の図式。クリエーターのためのnoteが質の低い情報商材まがいの記事で汚染されてしまい、noteというプラットフォーム自体を潰してしまうという展開だ。

何より運営側が情報商材まがいの記事を容認してしまったという事は大きい。運営としては使うユーザーを増やしたいのはわかるが、この対応にがっかりした人も多いだろう。特にnoteをこの盛り上がりが始まるより前から楽しんで使っている人は・・

中にはnoteを始めたブロガーのブログはもう見ないという人もいる。何もそこまで嫌わなくてもいいのにと思うが、ネット記事の有料化の難しさを思い知らされる。

なぜ拒否反応が出るのか

新しい事を始めると批判が出てそれまでのユーザーが離れていくというのはよくある事。今まで無料の情報が溢れていたインターネットの世界に有料を持ち込めば当然拒否反応は出てくる。

なぜ拒否反応が出てくるのか。答えは簡単で、今まで無料で受け取っていた情報と大差がないコンテンツだからだ。

結果で表していくしかない

有料記事の方が面白いコンテンツが書けると言う人は、結果を出すしかない。つまり、無料記事との圧倒的な違いを見せつけていくしかない。結果を出せばみんな黙るしかなくなる。前にも書いたが有料記事そのものを批判しているわけではない。いいコンテンツを書いている人に道が開けるような世界を実現するのは素晴らしい事だと思っている。だからこそ、質の低い有料記事が蔓延している現状に納得がいかなくなる。

有料記事を展開していきたい人は拒否反応にひがみだと感情的に反論するのではなく、客観的に分析して結果で表していかなければならない。

これは新規ビジネスを展開していく場面を考えるとわかりやすい。今までにないアイデアは必ず反論にあう。そこをどう乗り越えるか。本当に信念があるのならやり遂げれるはずだ。

価値がある有料記事

私が考える価値のある有料記事の条件を挙げると

・他では手に入らない情報である事
・他では手に入らないオリジナル作品
・再現性のあるノウハウ
・1次情報である事
・あらかじめファンをつけている場合

などが考えられる。

どれも当たり前の事だが、この条件を満たしていない事が多い。

調べれば大量に無料で価値のある情報が出てくる中で他では手に入らない情報を提供するのは難しい。他では扱っていないニッチな情報や自分で描いたイラストや詩、写真、音楽など。本来noteはこういう事のために使われていた。

これら以外で価値があると思えるのは、あらかじめファンをつけている場合。言うまでもなくこれは一部の人に限られる。例えば作家や芸能人が書籍ではなくnoteでコラムや詩などを書くようになればファンなら喜んで買うだろう。

色々言われているイケダさんやはあちゅうさんは元々ブログという土台がある。作家という一面もある。そこを勘違いしてnoteならすぐ売れると思っている人があまりにも多い。その浅ましさに嫌悪感を抱く人が多いのだろう。無料のブログでさえ結果を出せてない人がnoteなら成功できるというのはありえない話だ。

結局は面白いコンテンツかどうかは受け手側が判断する事であって有料の方が面白いという事にはどう考えてもならない。有料で買ったから面白いと思い込む錯覚はあるかもしれないが。

本やアプリ、音楽は買うのに何が違うんだと言う人もいるが、書籍などは信頼があるから買っている。あまりにも劣悪な本は出版社の信用が落ちるため販売しない。商売やビジネスの基本は信頼関係だ。先にも書いたが、そこを覆していきたいなら、圧倒的な結果を出し信頼を得ていくしかない。

ただ、結果をどうこういうのではなく、クローズドな場にするために有料設定するのはありだと思う。例えば、あまりネットでオープンにしにくい個人的な話など。もちろんこの場合は買ってくれない事を前提で。

ブログ→note

noteだけでは新しいファンを広げていくのは難しい。ブログで新規ファンを獲得し、信頼を得てnoteを買っていただくという流れが自然だと考えている。後はnoteで交流を深め信頼を得ていくかのどちらか。

私も好きな芸能人や作家、ブログの中の人がnoteで記事を販売するなら迷わず買うだろう。前述した2人にしても好き嫌いは別としてファンにとっては、それまでの信頼関係ができているから売れる。ただnoteに関してはその信頼関係を失う事もあり得るので注意が必要だ。例えば月額のマガジンが全く更新されなくなった場合など。

このnoteの流れはまだ始まったばかり。ブログと同じで続けれるかどうかが大事だと思っている。すぐに結果が出る世界ではない。今大声で有料記事を推進している人が長期的にどうなっていくのかじっくり観測していきたい。もうすでに落ち着いてきた感じはあるけど。

それと、ブログからnoteに拠点を移すのは人それぞれだから、好きなようにしたらいいと思うが、ブログはもうダメだとか、ブログの事を悪いように言うのだけはやめた方がいい。別れた女の悪口を言ってるようでカッコ悪すぎる。

noteを使っている人がみんなダメというわけでない

noteには有料でも無料でも読み応えのあるいい記事を書いている人もたくさんいるし、面白い人も多い。noteを使っている人全部をひとくくりにダメと思われつつあるのは悲しい事だ。

noteを使っている人を無闇に批判するのもどうかと思う。価値のある有料記事を提供している人ももちろんいるし、まだ盛り上がり始めたところだ。これからのユーザーとしては価値がある記事かどうかを判別する能力が求められる。

運営としては今後、購入者が安心して買う事ができるように有料記事の評価を購入前に確認できるシステムや有料・無料の区別が簡単につくようなシステムの導入など対応をしていく必要が有るだろう。最近では出会い系攻略法の有料noteまで登場している。運営は果たして本当にこれが望んでいた事なのか心配になる。この辺りはプレミアム機能が登場するらしいので楽しみだ。

私はこの記事のように思った事を書き残していく場所が欲しかった。その点でnoteはちょうどいい場所だと思っている。しばらくはnoteを楽しんで使ってみようと思うので、サービスが潰れるような事だけにはならないように祈りたい。

有料がどうとか無料がどうとかより何よりもまずは楽しむことが1番だ。使っている人が楽しんで使っていればサービスは続いていくと信じたい。

#note #コラム #雑記

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