スタンド・バイ・ミーのうた

私が初めて死んだ人間を見たのは
12歳の時だった

あれは1959年の夏 ずいぶん昔になる
だが私にはつい昨日のことのようだ

死体を見に行きたくないか

友達と一緒に騒ぎたかったけれど
できなかった
その夏 家で私は
内気な少年になっていた

4月に兄が自動車事故で
亡くなっていた
両親の心は何も変わらず
暗く沈んだままだった

すべてが自分の周りにあった
自分たちが誰であって
自分たちがどこに向かおうとしているか
わかっていた 生きてる実感があった