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転職活動初心者、再就職先が決まる。

有休消化期間を含めると、10か月間、会社という組織から離脱しておりましたが、先日、再就職先が見つかりました。

そして、明日から会社員第2章です。

まずは、大人のモラトリアム期が終焉することにノスタルジーがありますが、プロの初心者としては、きっちり初めての転職活動について綴っておきたいと思います。

1.転職活動と婚活は似てる

前々から言っていましたが、転職活動と婚活は似ている気がしています。
何よりも、「数がモノを言う」ところがあります。

私が思うに、少ない数で狙い定めての転職活動に成功する人たちは、2パターンあってですね、前職と同じ業界の同じ職種に転職する人か、熱烈に転職したい会社や業界があって準備をしている人ではないかと。

私は右も左も上も下も分からない状態で、転職活動を始めました。
結果的に応募した会社(ほとんどが転職サイトでポチッただけ)は60社になりました。

その中で面接までいった会社は1割程度です。

これでもまだ運が良かった方だと思います。タイミングが違えば、もしかしたらここまでたどりつけていないかもしれません。

転職活動、婚活(婚活って何の略?結婚活動?)、どちらも人生において大きな変化をもたらすものです。
そうなると慎重に選びに選んでしまいそうになりますが、逆に数で攻めていかないと、決まるもんも決まらない。

狙い定めて撃つ猟師ではなく、「セーラー服と機関銃」のごとく、ダダダダ!と撃たないと、この情報の山で自分を見つけ出してもらうことも、何かを見つけ出すことも難しいのではと思いました。

結果60社のうちの1割の6社と面接まで行きました。
内定は数社もらいました。

2.転職活動に本気になったきっかけ

今年に入ってから、ずっと一生懸命に活動していたわけではありません。
どっちかというと、フラフラ活動していた気がします。

そして、ある面接がきっかけで、適当にやっていてはダメだと思いました。

とある会社での一次面接。
会議室が空いていないということで、急遽通されたのが、廊下にある商談スペースのような場所でした。
個人情報も扱う面接において、人が行き交うその場所が妥当だったかということも含め、疑問の多い面接でした。

面接官はパーカーを着たお兄さんでした。
お兄さんは仕事を任されている立場なのか、なかなか上から目線の話し方でした。
おかげで、とても話しにくい状況が成り立っていました。

パーカー面接官の「なんで、前職とは全く違う業界を選んだんですか?」という質問に、スーツの私は「他の業界にも挑戦したかったからです」と答えました。

ありきたりな回答だったけど、これが本音です。
そのお兄さんは、履歴書を見ながら軽く「へぇ、若いっすね(笑)」と言いました。

さすがに、初めて会う人から言われたいセリフでも、シチュエーションでもなかったので、普通に「そうですか?」と返しました。
パーカー兄さんは「いやだって、なかなかできないでしょ」と。

「その年齢で新しいことに挑戦しようなんて」という含みを、誠に勝手ながら感じました。

ハッキリ言うと、ムカつきました。
挑戦を20代だけの特権と思っているのか、このステレオタイプがぁ!!
と心の中で思いながら、その時点で「この会社には入らない」と決めました。

帰り道、「あんな面接で時間も労力も取られたくない」と思った瞬間、スイッチが入りました。
すぐ近くの喫茶店に入り、持っていたノートパソコンを立ち上げ、その日の面接の議事録や、感想などを鬼のようにA4用紙3枚にまとめました。

これがきっかけで、私は面接の回答の準備を変え、面接後には忘れないうちに議事録、感想をまとめることが習慣になりました。

ここが、私が転職活動に本気になったきっかけでした。

3.面接で見られているのはどちらか

よく言われることではありますが、面接は応募者を見る機会だけではなく、応募者が企業を見る機会でもあります。

私も前職で、数多くのパートスタッフの面接をしてきました。
そして、自分が面接をする時に決めていたルールがありました。

①面接時間には絶対に遅れない(先に着いて待っている)
②応募者が話しやすい雰囲気にする(面接後も質問しやすいように名刺を渡す)

たったの2つですが、これをやってきたことで、面接される側になった時に、企業に対して違和感を感じるきっかけにもなりました。

この2つのルールに共通するのは、応募者に敬意を持つということです。
一緒に働いてくれる人を探しているわけですから、そこに上下関係は存在しないし、相手をよく知ろうと思ったら、話しやすくするのが一番です。

私の思う敬意ですから、その会社ごとに敬意の表し方は違うかもしれません。
ただ、そこが著しく違えば、その会社で働くのは難しい気もしていました。

先ほどのパーカー面接官は、私にとっては敬意が欠けていました。
だからこそ、ここで働きたくはないと思ったのです。
もし、その会社でそういう対応を取るのが彼一人だったとしても、その役目を任せているのは、会社そのものです。

他の会社でも、自社都合で30分面接が遅れるところや、応募者が話しにくくなるような圧力的な話し方をするところもありました。
複数人の面接官がいて、方向性がずれているのを感じることもありました。

逆に5分面接が遅れただけで、社長が「時間通りに来ていただいたのに、遅れて申し訳ありません」と始める会社もありました。
一次面接から、お茶を出してくださるところもありました。

応募者は、その会社に入るかもしれないけど、現段階では社外の人間です。お客様ではしないにしろ、社外の人間への接し方は、社内の人間への接し方と無関係ではないと感じています。

面接というのは、これほど社内が透けて見えてしまうものなのかと。
だんだんと、そっちの見方が面白くなってメインになってしまいましたが、おかげで、面接前に緊張が和らぐようにはなりました。

何度も言いますが、これは私にとって合わない会社の話です。
これだけが正しいと思っているわけではありません。

いずれにしても、面接を受ける度に、自分が仕事をする上で、無意識に大事にしていたことに気付かされる、いい機会になりました。

これも婚活によく似ている点です。

4.活動にエージェントはいた方がいい

当たり前のようですが、転職初心者はエージェントがいる方がいいと私は思います。
何も分からずに始める中で、やはりその道のプロが必要です。
山岳ガイドなしに、険しい山に登ってはいけません。ダメ、絶対。

中には、悪い人もいるかもしれませんが、私は運よく、いいエージェントさんに会えたと思っています。
アドバイスをもらったり、相談をしたり、時には自分の気付かなかった自分を表現してもらえたりして、なんとかここまで来ました。

エージェントがいるメリットはたくさんありますが、一番は企業と個人の間に入ってくれていることです。
勤務条件などの交渉事も、エージェントを通してできます。自分では言いにくいことを伝えてもらえるのは、大変ありがたいです。
もう少し細かいことを言うと、面接の日程なども、大きな転職エージェントなら、ネット上で日程を選ぶだけでオッケーです。

エージェントなしのサイトだと、結局企業と直接やりとりして日程を決めなくてはいけません。
メールの文面がめちゃくちゃ面倒に感じる人間には、これはかなり労力を取られます。1で話したように、転職活動は数がモノを言うのだから、こんなところでいちいち浪費したくはないものです。

そんなわけで、私個人としてはエージェントをうまく使えてよかったなと思っています。

5.結局どの会社がいいかなんて誰にも分からない

いろいろ考えた末に、私は前職とは違う業界の、休日の多い会社を選びました。会社規模も全く違います。

やりがいは、あとからついてくるものだし、私はそういう人間だし、働く前からあれこれ思っていても、どうせ人生は「思ったんと違う」で構成されているようなもの。なら、決めた後に考えたって仕方ないのです。

転職に、正解はない。でも、大きな不正解もない。
そう思うから、最終的にはエイヤーで決めました。ほら、斎藤工もCMで言ってたでしょ、「エイヤー、大事ですよね」って。

ここからどうなるか、何が起きるのか、分かりませんが、前職の反省を活かすとしたらひとつだけ。
健やかに働くこと。これが一番大事だと思っています。

とはいえ、働いてみて気付くこともあるはずなので、これからは転職初心者として、感想を話していきたいなと思います。

これにて、転職活動終了!

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