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学習初心者、ガチ勉強をする

前回の投稿から、何ヶ月経ったのでしょうか。
さて、この空白の期間に、私が何をしていたかというと、転職先で悪戦苦闘し、勉強しておりました。

遡ること、数ヶ月前。
転職したばかりの会社で、この資格取ってみない?と言われました。
勧められたのは、建設系の資格です。
資格については、何も考えずに喜んで飛びつく、大衆居酒屋店員系の私でございます。
入社すぐだったので、「私よりも優先的に受けられる方がいらっしゃるのでは」と一度はしおらしく遠慮しましたが、それでも提案されたので、乗っかりました。

はい、喜んでぇー!!

ですが、これが苦労の始まりになりました。

今回、試験が終わったので、己の記憶を信じず、記録に残しておこうと思います。


1.ベースゼロからのスタート

さて、資格試験にどう向かったのかの前に、どれほどの予備知識からのスタートだったかということですが、

ほぼゼロです。
0.5%くらいでしょうか。
銀行の金利くらいです。

しかも、建設業なので、試験範囲が広い!だだっ広い!
建設業というのは、業種だけでも29種あります。
それら全く自分の経験にない業種の知識までを、頭にスラムダンクしなくては太刀打ち出来ないのです。
まさに、だだっ広い荒野、いや、砂漠状態からのスタートでした。

2.学習初期 ~自分が砂漠に来たことに気付く~

この試験を受けるにあたり、会社側から、資格学習のできる学校を受講させてもらいました。

週1回、半日の通学。
テキスト類も全て揃っているので、ここに行って、講義を聞いて、テキストに線を引いて、それを覚えればいい。

今までの、仕事関連資格を取った経験から、そう思っていました。
でも、それは全く間違った認識でした。

講義は、ひとりずつ仕切られた机で、ひたすら講義動画を見るというものでした。

めっちゃ眠いし、何言ってるか全っ然わからないし、テキストのどこを説明しているのかもわからず、テキスト内で迷子になるし。
これ、意味あんの?

ここで初めて、私は気が付きました。
自分が全く理解できない、何もない砂漠へ来たことに。
もう戻ることもできなければ、どこへ向かえばいいかもわからない。
初日から、途方に暮れました。

3.学習中期 ~砂漠にいるとは、こういうこと~

そんな講義に通い1か月後、どうなっていたのかというと、心が折れかかっていました。
毎回とんでもない量の、わからない講義をシャワーのように浴びる。
しかも、半日ずっと座って聞いてないといけない。座っているのがつらい。
この時、ふと、こんな思いに駆られました。

「もしや、小学生で勉強が分からなくなるって、こんな感じなのかな。こんなに孤独で、こんなにつらいのか。」

私は、中学校までそれなりにいい成績でした。
授業が分からなくなったこともないし、授業で座っているのも、苦痛ではなかったし、なんなら居眠りしてても手を挙げて発言するくらいアグレッシブな生徒でした。
(内申点を爆上げする積極性を、でっちあげる天才でもありました)

こんなに大人になって、授業についていけなくなった子たちの気持ちになるとは…。
これは座っていられない。
7歳、8歳くらいで、理解できないことを浴び続けると、席を立ちたくなるのも無理ないことだなと。
大人みんなが、この体験をできれば、公教育も少し見え方が変わる気さえしました。

どれだけ覚えようとしても、何も頭に入らない。なんせ、言ってる日本語が理解できていないのだから。
砂漠に水を撒くような、穴のあいた船から水をかき出すような気分でした。

この時の心境をXで語っています。

勉強とは、「分からない」に耐える精神力のことである。

まめよしのXより

まさに、己の精神力を試されていました。
滝行なんかしなくたって、座禅を組まなくたって、鉛筆一本で自己研鑽できるとは知りませんでした。

4.学習ギリ中期 〜砂漠を渡りきる決意をする〜

実はこの時、簿記二級の勉強も並行してやっていました。
一回試験を受けに行ったけど、ダメで、しかも仕事の資格試験まで2ヶ月を切っていました。

ここでようやく腹を括りました。
建設の資格に集中しよう。
やっと分かりかけてきた簿記を中断するのは惜しい気もしましたが、仕事に対する野心に従い、決断したのです。

この砂漠、渡り切ってやる!
「VIVANT」の第3話くらいで、「死の砂漠」を横断すると決めた阿部寛もこういう決意だったのでしょう。

目標が決まると、目の色を変えてまっしぐらに走り出す。
私のイノシシ的性質がここから発揮され始めるのです。

つづく。

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