素人をどこまで楽しめるか
久しぶりに美術館に行ってきました。
「フランク・ロイド・ライト展」
建築家の巨匠ライト氏のデザインした建物の図面などが展示されています。
と言うと、建築にさぞ詳しいんだろうなと思うかもしれませんが、むしろ全く詳しくありません。
詳しくもないし、よく知らないけど、ここ1年くらい、建築物を見るのが好きで、県内県外いろいろなところへ行っています。
特筆すべきは、それまで「建築」というものが、逆にきらいだったということです。
こんな形で、ただひたすら名建築を観るだけというのが趣味になっています。
今回のライト展も、ライトさんがどこのどなたかも存じ上げずに行っています。事前情報ゼロ。
展示を観終わったあとで、どえらい有名な建築界の巨匠の、26年ぶりに日本開催の展示だと知りました。ただのラッキーです。
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じゃあ、知識もなく、どうやって建築を楽しむのか?
しかも、ひとりで行くことが多く、今回もソロ鑑賞でした。
そんな私の、ライト展の感想がこちらです。
また、入口に置いてある「出展作品一覧」の冊子も必ず手に取り、好きな作品に印をつけたり、感想を書いてますが、こんな感じです。
建築に携わる方にとっては、非常に無礼を感じるかもしれません。
想像以上に、ただの感想に思うかもしれません。
でも、そこには、確かな熱量が存在しています。
熱量というのは、知識や専門性に比例しないのです。
そして、どういう感想を持ちながら観たって自由なのです。
私は夢中で展示に食らいつき、気が付けば2時間も経っていました。
ここまでくると、こどもの夢中と同じです。
昼ごはんは、3時に食べました。
他のことは考えない、スマホが鳴っても気付かない、ひたすら作品にくぎ付けになる。
私は、この夢中になる時間が好きなんです。
(ちなみに、一人で鑑賞してても、感動が全て顔に出てしまうので、マスクは必須です)
他のアートを美術館に観に行っても、同じような感想になります。
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知識があれば、それはそれで楽しいかもしれません。
でも、別に何かを知りたいわけじゃない。
知的好奇心とも、ちょっと違う。
作品の意味や、理由もほとんど頭に入らない。ただの、好奇心。
大人が長くなってくると、どうしても意味を見出そうとしたり、理由がないとやってはいけない雰囲気に飲まれたりします。
だから、時々こうして、「夢中」と「自由」を詰め込んだ好奇心を、捕まえにいきます。
素人をどこまで楽しめるのか。
やってみると、案外おもしろいものに出くわすかもしれません。
2024年、素人になってみるのはいかがでしょう?
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