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甥っ子と甲子園に行った話(前日編)

先週の土曜日に、妹から連絡がありました。
甥っ子(小5。敬意をもって彼のことを球児くんと呼びます)が甲子園に行きたいと言っていると。
前々からふんわり言っていましたが、ついにリクエストしてきたか、という感じでした。

観たいのは、火曜日の試合。
高校野球ファンなら、よだれが出るほどの好カードの日です。

第一試合 大阪桐蔭ー能代松陽
第二試合 東海大菅生ー沖縄尚学
第三試合 東邦ー報徳学園(メインイベント)
第四試合 龍谷大平安ー仙台育英
※全て三回戦

全国選抜高校野球大会3月28日(火)

球児くんは自分も少年野球をやっていて、高校野球は毎年県大会からトーナメント表を書いて楽しんでいるマニアです。
私も、元高校野球マニアなので、気持ちはよくわかります。

私は高校生の時、どうしても、あの、甲子園球場で高校野球が観たい!!
その一心で、まだまだインターネット通信が遅い時代(クリックすると5分以上かかる)に、それでも情報をかき集め、友達と電車を乗り継いで甲子園球場に行きました。
その時の感動は、今でも鮮明に覚えています。

そんな経験から、どうしても連れていってあげたい、一緒に甲子園で観戦したいと思い、日帰り旅行をすることにしました。

平日ということもあり、球児くんの両親はお仕事。
そんなわけで、暇をしている母方のおば(私)と、父方の祖父(私の父ではない。野球大好き)の三人というヘンテコな組み合わせでの珍道中になりました。

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せっかく行くならと、私はまず前日に球児くんの家に行き、打ち合わせをしました。
彼にとっては、親がいない初めての旅行です。
しかも、自分が行きたい場所。
出発の時間、乗る新幹線、観たい試合、観戦したい席など、彼に決めてもらおうと思ったのです。

打ち合わせは、球児くん、私、私の妹の3人でやりました。
妹には、私の意向を伝えて、了承を得てからの打ち合わせでした。

新幹線の時間など、ネットで調べるのはだいたい大人がやりました。
球児くんがやったのは、調べた情報から予定を決めたり、出発時間や観戦チケットなどをおじいちゃんにも了解を得ることです。
彼が主催のツアーですから。

行きの電車の時刻やJRか私鉄かも含めてA4用紙に書いて、予定表も作ってもらい、観戦チケットを発行してもらうのも、一緒にコンビニ行って、手続きをしました。

いつもは、両親が旅行前に揃えてくれることの一部を、彼に一任したのです。

打ち合わせが終わり、私が帰った後に、彼は両親から旅行代金をもらい、私が預けた観戦チケットや、自分のお財布などをリュックに入れて、予定表を持ち運びやすい小さな紙に清書したようです。
(この予定表の清書というのが彼の性格を表しています。当日見て、意表をつかれました)

そうして、旅行前の準備という楽しみを、前日に詰め込み、ワクワクしながら当日を迎えたのでした。

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当日編については、明日書くことにします。
当日の彼が何を感じ、何を思ったのか、全ては彼の中にしかありませんが、同行者からの視点で書いてみようと思います。

そこには、叔母である私ですら、感慨深いものがありました。


つづく!




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