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【棚卸し】マネージャーは面白い④諦めから始まるもの

これは、自己理解がうっすい私が、過去を振り返り、人生を棚卸ししながら、自己理解を深める、私の、私による「棚卸しマガジン」です。

棚卸しマガジン序文より

前回は、2年生で膝の大けがを負って、それでもチームへの貢献を渇望した私の行動をざっくり記してみました。

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2年生のなっがい春休みに、手術と1ヶ月の入院をした私は、退院してほどなく3年生になりました。

もうチームの中でも中心となる世代です。
同期達はメキメキ実力をつけて、気が付けばもう追いつけないところにいました。
焦りや多少こじれる気持ちを抱えながらのリハビリが、一番つらかったのを覚えています。

練習に参加はできなくとも、新入部員は入ってきます。
そこで、私の気持ちを決める出来事がありました。

新入部員と言えど、基礎練習は必ず一緒にやってもらいました。
フリスビーを投げて、捕る。
とにかく楽しんでもらうことが、上級生の春の役目でした。

私もとにかく、1年生が楽しくなるような雰囲気をつくることを心がけていました。(今思えば、「初心者に対して楽しんでもらうことを優先する」このやり方は社会に出た時にも非常に役立ちました

そんなフレッシュで初々しくて、きゃわいい1年生の中に、最初からフリスビーを片手でキャッチした子がいました。
普通は両手で挟んでキャッチするだけでも十分上手と言えるはずなのに。
みんなびっくり。もちろん、彼女は初心者です。
上級生も接待的に褒めてた(おい)のに、全員本気で褒めました。

そしたら、他の1年生もこぞって、片手でキャッチし始めて、とんでもないムーブメントが起こるのです。

その時に、私はとても冷静に、選手として活躍する自分を諦めました。
復帰する頃に、この子たちはもっとうまくなっているし、控えとしても自分の出る幕はないかもしれない、と。

これほどまでに、今日入部した1年生に対して、清々しく負けを認められた自分にも驚きました。

ちなみに、最初に片手キャッチした彼女は、後に日本代表となり、代表を引っ張る存在となりました。
諦めて正解でした(笑)20歳の私、ナイス!

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どこか踏ん切りがついた私は、本格的にコートサイドでの動きを活発にしていきました。

特に、練習のビデオ撮影はベテランになっていたので、「ビデオの撮り方なら、この人に聞け」という感じになっていました。
なんでも、一生懸命突き詰めていけば、チームへ貢献できるもんです。
この小さな貢献は、後に「何もできない」と落ち込む選手たちを励ますことへも繋がっていきます。

雑用を教える中で、チームに馴染めていない1年生たちの中にいても、威圧的にならずに親近感をもってもらえる術も会得しました。
いや、本来もっていた、私の「人を緊張させない」というところが強く出たのかもしれません。

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私の学年は超個性派揃いでした。負けん気がつえぇ。
もともと言い争いも絶えなかった。
間に挟まれることもあったし、愚痴を聞くこともよくありました。

先輩や後輩からは「あの学年じゃなくてよかった」なんてことまで、言われました。

でも、私は思いました。
いろいろ意見が違うし、正直緩衝材として疲れることもあるけど、結局のところ、やり方は違っても、みんな「勝つ」ということへ強くベクトルが向かっていると。

そこを信じていたから、各学年とのパイプ役をしたり、いつも、チームの流れや雰囲気を敏感に感じとって、落ち込んでいる選手に声をかけて話を聞くということをやっていました。

今思えば、子どもの頃から、人よりも表情に気が付きやすかったことが、この時に活かされていました。
だいたい、「元気ない?」と声をかけられた人は、「なんで分かったの?」と言っていました。

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全ては、チームが勝つため。

私の頭の中は、それしかありませんでした。
その頃には、すでに自分が選手として試合に出ることなんてどうでもよくて、チームが勝つことが私にとって一番大事なことでした。

相変わらず、その想いだけで行動して、最高学年の4年生に選手として復帰していきました。

4年生になってようやく選手として復帰した私。ただ、試合に出ることは少なく、試合ではコートサイドを演出していくことに、さらに注力していきます。
次回、「マネージャーは面白い⑤コートサイドを演出する(仮)」です!

次回予告

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