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店主の考え

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2023年9月の記事一覧

会う頻度、会える距離

今年、お別れが確定してる人が何人かいて。 それはもう必死に引き止めたんですが、聞いてもらえず。 そりゃそうで、僕の話し相手がいなくなるからって理由で、大きな選択を変えてくれる訳がない。 でも、ショックだ。 楽しく話せる人は貴重なのに。 「また来ますよ」 そう言ってくれるし、きっと来てくれるとは思うんだけど、ちょっと違うんです。 何がって、頻度が。 頻度が変わると話す事が変わります。 過去にも、通ってくれてたけど遠方に行ってしまった人がいて。 年に何度か寄っ

先入観と期待値

先入観と期待値。 先日、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観たんです。 知ってますよね、アカデミー賞で作品賞や監督賞など、計7部門を受賞した作品。 それが冒頭の言葉に繋がるんです。 知らないほうがよかったなって。 アカデミー賞と聞くと、どうしても高尚なとか、感動とか、誰もの胸を打つ。みたいなイメージがあって。 見た人は分かると思いますが、『エブエブ』は人を選ぶ作品で。 TOHOシネマズというよりも、アップリンク寄りだし、アカデミー賞というよ

飲食の難しさ、想定外との遭遇

「味は美味しいのですが、液体を飲むと構造上、カップの半分がパサパサして飲めませんでした」 昨日、こんな口コミが書かれまして。 ちなみに星3です。 外国人だったんですが、覚えてるんです。 半分残ったピスタチオを下げたので。 お客さんは怒ってなくて、なんなら笑顔で美味しかったよと伝えてくれたんですが、「星3かい!」と、思ってしまった僕がいて。 ピスタチオ、正式名称ピスタチオフラッペラテ、通称ピスタチオフラペチーノ。 ピスタチオと牛乳と氷と色々を、ブレンダーに投入して

仕様がないとか、言葉とか

インボイス制度でSNSが荒れていますが、嫌だなと思ったのは対立構造で。 金稼いでる組 VS 稼ぎの少ないフリーランス 語弊のある言い方をすると、 頭の良い金持ち VS 学が無い貧乏 (めっちゃ語弊ある) (悪意は無い) エリート VS ポピュリスト とも言える。 これが嫌で。 あくまで僕が感じてる事なんですが。 インボイス反対って言ってる側の分が悪くみえます。 日本人は権威に弱いので、この構図は非常に良くないと言いますか。 インボイスが直接関係ない人か

程よく忙しく、程よく稼げればいい。は、駄目なのか

「インボイスのせいで廃業するようなフリーランスは才能がない」 インボイス制度が始まるという事で、様々な声が上がってます。 売上が年間で1000万円以下の事業者は、消費税を納めなくていい。 この制度が変わって負担が増える人が怒ってるんですが、制度自体の話は置いといて。 僕が嫌なのは、冒頭のような言葉を使う人で。 言いたい事は分かるけど、うるさいなと思っていて。 ルールが変わって負担が増えて廃業するかもしれないとなると、怒るでしょ、普通。 僕もお店を始める時に考えま

言わせないでほしい

週末は閉店間際のお客さんが多く、よくこんなやり取りをします。 「お持ち帰りのみですが大丈夫ですか?」 「大丈夫です」 作るじゃん、見送るじゃん、洗い物するじゃん、テラスを見るじゃん、座ってるじゃん、「閉店です」と言いに行くじゃん、ぶーたれるじゃん。 これって、俺が悪いん? 毎週のように繰り返されて、もう嫌なんだけど。 お店をやってる人が共通して思ってる事の一つに、言わせないでほしい。という事があります。 今回の場合は「閉店です」なんですが、他にもいっぱいあって。

あなたはいつから堕落したのですか?

昨日の問いに対しては「うわー」となったんですが、その前に考えていた別の問いがありまして。 「あなたはいつから堕落したのですか?」 映画『レインメーカー』のセリフなんですが、これを考えていたのです。 (良い映画) (オカダ・カズチカの映画ではない) きっかけはNewsPicksの特集で。 「N-NOSE」という線虫がん検査が、公表してるほどの精度がないのではないかという記事。 会社は反論しているので、実態はまだ分かりませんが、もし嘘だとしたら最悪だなと。 人の命

人が大切な理由

「人材育成に価値はない」 人気ラーメン店の社長の言葉が刺さりまして。 目から鱗と言うよりは、遂に言ってしまったなという感じ。 「大手の店に行くと、他のスタッフは良くないのに、一人だけ輝いているという状況をよく見る。人材育成に力を入れているにも関わらず、そんな状況になるという事は、人材育成にお金をかけるのは意味が無いのではないか。輝いてる人は元から輝いている」 本音で、正解だと思います。 そういう子はいる。 でも、そうではない子を考える事は大切で。 なぜなら、そう

なぜ差が出るか

”「お前が受けるサービスの質は、お前の態度と俺の気分次第だ」” 僕も接客に難ありと書かれた事がありまして。 記事を読んでもらうと、新規のお客さんと常連さんとの対応の差。期待値との差。最後はお客さんの被害妄想であると結ばれています。 冒頭に引用した言葉は、スコットランドのあるパブに掲示された張り紙に書かれた言葉みたいで、最高だったので引用しました。 良いサービスを受けたかったら、良いお客さんであれ。 胸に刻んどいてください。 世の中には、常連さんと一見さんの対応の違

遮る人

「今日も暑いですねー。この後はどこ行くんですか?」 いつも通り、ドリンクを作りつつ、常連さんと話していると。 ガチャ。 扉が開き、お客さんが入ってくる。 「店内で飲めないんすかー?」 あのな、ちょっと待て。 今はまだお前の番ではない。 僕はドリンクを作ってるし、目の前のお客さんとも話している。 それを遮ってまで声をかけてくる無神経さ、何よりも遮ってまで聞く事かね。見たら分かるやろ! 「ないです」 冷たく言い放ち、帰っていくお客さん。 話していた常連さんと

事故は起きる

SNSでも話題になっていた、これ。 起きた事故と悪い対応で炎上しましたが、飲食店で働いた事のある人は分かると思います。 事故は起きる。 漂白剤入りの水を間違えて提供する事なんてある? と、思う人もいるかもしれませんが、僕はなくはないなと思いました。 絶対にあっては駄目な事だし、普通に考えれば起きない事が、現場では起きるんです。 僕が前にいたチェーン店では、どこかで何かが起きると、全店舗にその情報が送られます。 どこどこ店でこのような異物混入がとか。 どこどこ店

阻むもの

昨日、一昨日と『続ける事』について書いていたにも関わらず、書き忘れてた事がありまして。 最大の敵というか、最大の難所といいますか、阻むもの。 時間。 下記はウォーレン・バフェットとジェフ・ベゾスの有名な会話です。 続ける事は、時間を早める事を出来なくて。 何時間営業しようと、一日で。どれだけ売上を作っても、一日。 一日の積み重ねは、何をどう頑張っても短縮出来ません。 だから、飽きる。 もしくは、投げ出してしまう。 早く成果が欲しくなる。 目の前の誘惑なのか

何が必要で、何が邪魔になるかを知っている

「続けるのって才能じゃん」 昨日も書いたんですが、たまたま見ていた動画で、KREVAさんが仰っていた言葉にわりと励まされて。 お店やnoteを続けてる事を褒めてくれる人は多いんですが、いまいちピンとこないと言いますか。 いや、自分でも頑張ってるとは思います。 もう意地でしかないんですが、これを才能と言ってくれた人はいなくて。 やってる僕は根性だと思ってるし、ある人は狂気だし、ある人は奇人だし。 (好き勝手に呼びすぎだろ) (才能が一番嬉しいだろ) 続ける事の難

続ける才能、書く必要性

昨日、あらゆる事を放棄して、体力回復に努めた結果、少し良くなりまして。 数々の差し入れ、ありがとうございます。 全てを飲み、全てを食べました。 きっと栄養過多だとは思いますが、2日間何も食べなかったのでちょうどいいかもしれません。 体重は1kg落ちました。 あと少しで正常値から外れてしまうので、今日からしっかり食べなくては。 そうそう、ヘルスメーターを買ったんです。 「そんな生活を続けてたら絶対に異常値が出るはず。見た目じゃ分からない所で何かが悪さをしてるはずだ