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店主の考え

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2023年5月の記事一覧

打算

打算で生きている。 昨日、お客さんとそんな会話になりまして。 揶揄でもなく、卑下でもなく、会話の流れでお互いに出てきた言葉がこれでした。 飲み会の話だったかな。 社内の人と飲んでる時、相手が何を望んでるか、どんな人なのかを観察して関係性を築き、これからの仕事に活かす。 みたいな事を話したら「いやー純粋に楽しんでました」と言われまして。 「マジで!?」と、返したら「はい、純粋に楽しかったー」みたいになり。 冒頭の"打算で生きている"に繋がるのです。 僕の打算は、

金、金、金、へっへっへ。ではない。

僕がカフェや経営の事を書くと、お金の話になる事が多い。 金、金、金。 へっへっへ。 みたいな性格ではないんですが、いや、そんな事もないか。 でも、意識して書くようにしていまして。 それは、誰も書かないからで。 読んだ事ないもん。 2店舗目を出すぐらいなら、投資信託を買っておこう。 とか、 高い機材を買って、低い単価の物を売る愚かさ。 とか、 ど直球に、借金のストレス。 とか。 お店を始めた人は絶対に何かしらで苦労してるはずなんですよ、お金の事で。

歳を取ってからのメリット

この前、「若いメリット、デメリット」を書いてる時、歳をとってからカフェを始めるメリットは何かと考えてました。 すぐに思いついたのは次の3つ。 自己資金で始められる。(貯金次第) スキルを身に着けていたら、副業が出来る。(スキル次第) 定年が無い為、働こうと思えばいくらでも働ける。(気力次第) 誰でも思いつく事かと思います。 ただ、これ以外にもう1つ大きな事があって。 僕が今、50歳になった時にカフェをやろうと思ったとして。 その時にどんなメリットを感じるかとい

自立する為に必要な場所

今日はこの対談から、自立について。 是非、動画で見てください。 僕が書くのと、熊谷さんが仰るのとでは重みが違うので。 何を言うかではなく、誰が言うか。 はっとさせられたと言いますか、自立の意味を考えさせられる内容でした。 以前、「ビジネスとプライベートの間。営利と福祉の間」というタイトルで書いた文章がありまして、お店をやる理由の一つはこれなのかなと思ってます。 "好きな人だけが来て、その人達の日常を支える為の機能を提供したい。" こんな事を書いたんですが、依存先

若いメリット、デメリット

「就活中なんですが、カフェをやりたいとも思っていまして」 昨日、こんな事を言われて。 「3年で半分のお店は潰れるから、若いほうがいいという考えはある。22歳で始めて3年で潰れて、500万の借金を背負ったとしても、まだ25歳なら余裕で返済できる」 と、返しました。 混雑してる時間帯だったので、かなりの説明不足になってしまいましたが、僕が一番に思い浮かんだのが、さっきの言葉でした。 夢でもなく、理想でもなく、現実。 こんな話を聞きたかった訳ではないと思いますが、きっと

理屈ではなく性格の問題

リスクとリターンを考えると到底出来ないけど、それ以外の視点を持つと多店舗展開をする理由は理解できる。 お店の認知度を広めたい、自分の作るコーヒーの美味しさを知ってほしい。という、認知拡大と承認欲求。 スタッフのポスト不足解消、給料を上げ続ける為に。という、雇用の部分と夢を見させる部分。 原材料の使用量を増やす事によるスケールメリットの享受と、生産者さんへの経済援助。 他にもいっぱいあるな。 「何の為にお店を増やしたんですか?」 と、聞いたら、全員の答えが違うぐらい

リスクとリターンを考えると

先を考えて、僕が何をしてるか。 これを書こうと思っていましたが、過去に何度も書いていて、考え方は変わってないから、一旦置いておきます。 飲食店が先を考えると言うと、それは多店舗展開だと思います。 プロデュースやフランチャイズでお店を増やしていく分にはリスクが少なく効率が良いんですが、簡単ではなくて。 他人のお金に頼る事になるので、引く手数多の人気店ならいざ知らず、普通のカフェで声がかかる事は滅多にありません。 あと、経営者の図太さも大事で。 (多分) 上手くいっ

先を考える

暑さにやられてしまい、帰る体力すら乏しくなっている今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。 (この始まりはネタがない時のやつだぞ) いつからこんなに貧弱になってしまったのか。 中学生までは真夏でも外でサッカーをしていたと言うのに。 バカだったのか、歳をとってしまったのか。 体力というのはゲームの世界でしか数値化してもらえず、気の持ちようでどうにでもなると思っていましたが、そんな事は無かったです。 疲れは疲れ。 でも、体の疲れと頭の疲れは別物でして。 体はへ

ごめん、ビル・ゲイツ

昨日、自分ではどうしようもない事で続けられなくなる可能性を書きましたが、本当はビル・ゲイツの言葉から思った事を書こうとしていました。 "「人生には仕事以上のものがある」ということに気付いていなかった。" これです。 傍から見ると、僕の人生には仕事しかないように映るみたいですが、そんな事は無くて。 なんなら仕事をしてる感覚すら最近は無いぐらいです。 友達が家に来たからコーヒーを淹れてあげてる感覚に近いものがあります。 僕には片手すら持て余すぐらいの友人しかいなくて。

続くうちは続く

「人生には仕事以上のものがある」ということに気付いていなかった。 ビル・ゲイツの言葉ですが、あそこまで行ききったからこそ言えるのかな。 誰よりも働き、誰よりも働かせ、世界を変え、残ったものは巨額の資産。 で? と、悟ったのか。 知らんけど。 日曜日、たまに平日の常連さんが来てくれます。 「休日出勤お疲れさまです」と、言うと。 「休んでない店主さんに比べれば全然です」と、返される事があり。 相手から見た僕は、立派なワーカホリックで。 そんな僕の、心からの「休

それとこれとは話が別

今日はこの記事から。 博報堂生活総合研究所が日本や中国、アセアンの8カ国11エリアでインターネット調査をした結果です。 リンク先に是非どうぞ。 引用した部分が全てです。 日本よ。 嘆けばいいのか、活を入れればいいのか、どうすればいいのか。 身も心も貧乏なのは誰のせいなのか。 悲観的な調査結果でしたが、自分がどう思うかが大切でして。 例えばこの項目。 「今後、自分の経済状態は楽になると思う」 日本以外の各国が50~80%台のハイスコアの一方、日本のみ11.3

さぼらない人

昨日、こんな人は採用しないという事を書いたので、今日はどんな人がいいかを書こうかと思います。 まず言いたいのは、この仕事は誰にでも出来るという事。 手先の器用さ、人当たりの悪さは基本的に関係ありません。 手先が不器用な僕がお店をやっていますし、人当たりが悪く、しょっちゅうキレていた同僚も、立派に大学卒業まで勤めていました。 1年働けば、技術の差はほとんど無くなります。 車の運転と同じですね。 慣れの問題。 ドリンク作成も接客も器用な人はいるけれど、不器用な人も数

一行DM

人を信用せず、人に厳しい僕の元に、たまに連絡が来る。 「アルバイト募集してますか?」「求人はしてますか?」 これ、簡略化して書いてる訳ではなく、この文章がそのままDMで来るんです。 一行だけ。 どう思う? 自己紹介もなければ、うちに通ってる人でもなく、フォローすらしていない。 本当に雇われたいと思ってDMしてる? そもそも雇う気もないけど、こんな人を雇いたいとは思わない。 例え人手不足で店が回らなくなろうが、確実に雇わない。 世代によって常識が違うのは理解出

人手不足で休業とか

何も考えずに分散した結果、それ自体がリスクになるという場合も多々ありますし。 昨日書いた一文なんですが、こんな記事がありました。 人手不足で営業できず。 こんな事は一昔前までは考えられませんでしたが、人手不足は確実に着実に来ています。 不祥事や事件が起きた訳ではなく、ただただ人手不足での休業ですからね、事態は深刻です。 きっと吉野家だけでなく、他のファストフードチェーンも人が足りてないのではないかと推測します。 解決するには、店を閉めるか、時給を上げるか、業務を効