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店主の考え

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2022年10月の記事一覧

理屈で説明は出来るけど、そういう事ではない

この前、二人で来て一杯はやめようね。 そんな事を書きました。 すると、こんなニュースがありました。 ラーメンを二人で一杯。 がっかりした店主の呟きが話題になり、賛否があり、今やフードジャーナリストに取材が入るまでに。 分からない。 なぜ、否があるのか。 なぜ、フードジャーナリストにコメントを求めに行くのか。 当たり前の事が当たり前じゃなくなっている。 たまに、感じます。 時代が違うという言葉で逃げてほしくないとも思っていて。 この記事でも、メディアによる

お店に行く意味

今日はこの記事から。 有名店の経営者は大変だ。 こんな事で炎上してしまうなんて。 焼肉屋だからか。 しょうもないぞー! 原価厨。 こんな言葉があります。 コーヒーなんて原価厨の人からしたら格好の的でしょう。 お店で売ってる豆は200gで2000円前後。 それをハンドドリップしてもらったら600円前後。 一度のドリップに使う豆の量は20gぐらい。 なんで600円するの?ぼったくってるの? こう考えてしまうのが原価厨。 お店側からすると困った存在。 た

暇な日にしてた事

暗く、寒かった昨日。 お店の外は閑散としていて、遊びに来てた近隣の人と苦笑い。 これは営業しててもしょうがない。 寒い店内で自分用のドリンクを作る。 次は何にしようか。 新しい商品を考えながら。 コロナのせいか、ロシアのせいか、インフレのせいか。 欲しかった物が手に入らなくて困っている。 代わりのものを取り寄せたけど使えるものではなかった。 スパイスとレモンのドリンク。 香りは期待通り。 エスプレッソを抽出し、ミルクを温め、その他ごにょごにょと。 全て

都合と欲のぶつかり合い

カップの資材が値上がりしました。 2022年で何回目だろう。 3回は上がってるな。 その都度、色々な所を探すけど、もう他にない。 ここが底値。 となると、単純に利益が削られる訳でして。 今回はフタとカップで約2円の値上げ。 たかだか2円と思うなかれ。 最低ロットは千個だから、2千円。 年間で計算すると、数万円。 という事で、数万円の利益が無くなる事になりました。 値上げが近いです。 頑張ってきたけど、さすがに厳しくなってきました。 さて、いつ上げるか

ルールじゃないとしても

「そんなこと、どこにも書いてないじゃないですか」と答えたといいます。 今日はこの記事から。 サムネイルの画像が劇的にださくて引用するのをやめようかと思いましたが、貼っときます。 リモートワークが定着し、その場所としてカフェを使う人が多いそうです。 っで、記事で書かれていたのがマナー違反のモヤモヤ。 隣の席でオンラインミーティングが行われ、ゆっくり出来なかった人がいる。 「カフェでオンライン会議はやめたほうがいいんじゃないですか?」 と、言うと、冒頭の言葉が返って

ご褒美

前に、平日と土日のお客さんは全く違うと書いて。 圧倒的に土日のほうがエネルギーを使うとも書いた気がします。 3キロぐらい痩せるとか書いたかな。 5キロだっけ。 どっちでもいいか。 ただ、この場所柄という事で、NHKの職員さんが土日に働いてる姿も見受けられます。 「テレビって土日休みじゃないでしょ、大変なのよ。」 と、今までに沢山のグチを聞いてきました。 なので、平日にしか来ない人が、たまに土日に顔をだしてくれます。 昨日がまさにそんな日で。 何でかは知らな

気づかせ、考えさせ、行動させる

丁寧に注文すれば1.9ポンド(約317円)でドリンクを購入できるが、ぶっきらぼうに注文した場合には2倍以上の5ポンド(約834円)を支払わなければならない。 この記事はイギリスのカフェの事ですが、たしか日本の居酒屋でもあった気がします。 店員への振る舞いによって値段が変わる店。 勘違いしてる人もいると思うんですが、これは腹が立つ人から暴利を貪ろうって事ではないんです。 この記事でも書かれていますが、5ポンドを支払った人はいないんです。 横柄な人にはルールが書かれてい

一緒に注文してくれたらと

「まだ決まってないから先に注文して」 二人組で来て、片方しか注文するものが決まってない時に起こります。 一日に何回も聞く会話です。 お客さんの意図として考えられるのは、 ・お会計を別々にしてほしい。 ・決まってる人のドリンクを先に作っててほしい。 ・私はまだ決まってないという意思表示。 こんな感じかな。 ただ、僕はあまり好きではないんです。 この言葉が。 というのも、ちょっと考えてみて。 カフェは置いといて、飲食店に行った時に別々に注文するかな? 二人

開店直後か閉店前に行くべし。とか、書くな

「開店直後か閉店前に行くべし」 『良い飲食店を見極めるには』みたいな本に書いてました。 わりとよく書かれてます、同じような事は。 言いたい事はよく分かります。 お店側にとってあまり良い時間帯じゃない時に、どれぐらい良いサービスが受けられるか。 これを試してるんです。 たしかに、その時間に良いサービスが出来る所は良いお店でしょう。 純粋に素晴らしいと思います。 でもね、ちょっと考えて。 さっき書いたように、お店にとってはちょっと嫌だなと思うタイミングなんです。

僕の活路は

つい先日、大きなコーヒー見本市が行われてました。 その間、僕のSNSにはそれにまつわる情報が沢山流れ込んできまして。 アルゴリズム恐るべし。 ですが、そういった情報を見るのはあまり好きではないんです。 凹むんで。 コーヒーに対する熱量の差に圧倒され、劣等感を覚えてしまうんです。 今や一般の人ですら沢山訪れるみたいですからね。 お金を払ってまで。 きっと僕よりもコーヒー業界に詳しいでしょう。 チャンピオンに淹れてもらったコーヒーを得意げにSNSにあげたりしてる

勘違いと距離感

女子大生にメッセージを貰ったと喜んでる場合ではなくて。 昨日、ださいおっさんについて書いたんですが、とある女性バリスタがこんなツイートをしてました。 「カフェをガールズバーと勘違いしてる男が多すぎる」 はい、ドキッとした男、今すぐやめましょう。 女性バリスタさん、お疲れ様です。 カフェで働いた事がある人は分かると思うんですが、どこのお店にもいます。 勘違いをしたお客さんは。 結構大きなトラブルになる事もあるので、本当に気をつけてもらいたい。 仕事を変える人、な

いつから甘えるようになったのか

体調が悪いと書くと、応援してくれる人がいて。 お客さんが来ないと書くと、遠方から来てくれる人がいて。 働くのが嫌になったと書くと、休んでくださいと言ってくれる人がいる。 僕はそれらの言葉が来るのを分かっているから発信している所があって、そこに狡さを感じてもいる。 ネガティブな時、お客さんに声をかけてもらい、なんのこれしきと奮い立たせる。 これでどうにかプラスに持っていってる気がします。 いつからこんなに甘えるようになったのか。 それはこの文章を書き出してからで。

「それで生活する」がくっつくと途端に難しくなる

自分でお店をやるべきなのか。 これを選択肢に入れるべきだと思う。 お店をやるというのは、プレイヤーの能力だけでなく、マネジメントの能力も求められます。 昨日書いた文章で、難しくない計算とか、未来からの逆算が必要と書きました。 誰でも出来ると思ってるし、やって分からないほど複雑な事はありません。 でも、出来ない人は出来ないんだよね、これが。 クレジット事故を起こす人は何度も同じ事をするし、浮気する奴は何度も浮気する。 管理というものは、出来ない人には出来ないんです

いつかお店をやりたいと言うけども

お客さんの知り合いが飲食店をやりたいらしい。 今はアルバイトをしつつ、間借りで店をやってるみたいだ。 「そうなんですねー」と色々な事を聞きつつ、あーきっとこれは上手く行かないなと思ってしまいました。 上手く行かないってのは、そもそも店を始めないだろうなってのと、始めてもって両方。 なぜなら本気じゃないから。 やる気の話をしてるんじゃなくて、何をすればいいのかを理解していない。 逆算で考えられない人が、店を開けるのは難しいのだ。 「仕入れ代が足りなくて、建て替えて