一番最初の記憶

「母親の体内に居た時の記憶があります」なんて神秘的な記憶は無い。
「父が聞いてたクラシックが今の自分にいきてます」なんてことでも言えりゃあいいけど、残念ながら音楽どうこうする仕事はしてない。

思い出すのは遊園地のジェットコースター的な乗り物の手すりに掴まって、小さくなって怯えていたことだ。
おそらく2歳の時と思われる。その年齢で乗れるものなので、たいした怖さも無い乗り物だと思うが、とにかく怖かった記憶がある。
そのあと園内を母の手を繋ぎ歩いてたはずだけど、気が付けば1人になっていた。
次の記憶が迷子。楽しいはずの遊園地はただの恐怖の地へ。
とりあえず泣いて、泣いて、気が付けば家族と合流したことだけ覚えている。

この迷子の話は大人になってから母に確認したらやはり事実だった。その時のことを話す母は他人事のように話してくれた(完全にあなた達親のせいだと思いますが。あといとこ家族もいたよね?)

思い出の写真があり、私が母に抱えられてるが、私の顔は泣き腫らした顔をしてる気がする。
この写真は夢の国で撮られたものである。

✱この話は記憶を元に書いています。

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