「エコか?機能か?」いえ、どちらもです Laundry Detergent #2
こんにちは。
THEの矢野です。
THE 洗濯洗剤を初めて使ったのは約6年前。そこから一度も他の洗濯洗剤を使うことなく、リピートし続けています。
他に目移りしないほどゾッコンなのは、何より洗濯洗剤としての性能の高さ。
この凄さをもっともっと色々な人に広めていきたい、そんな思いでこの記事を書いています。
矢野は、R&D部門のマネージャーをしています。
開発の主担当はリキッド分野。生産管理ではTHEの全てのアイテムを需要予測し日々調整中。その他、商品説明や画像の企画など、THEの商品にまつわる、ありとあらゆることに関わっています。
最近の趣味は古いフィルムカメラ集め&撮影。低山中心ですが登山も好き。美味しいお酒を飲むために日々全力で生きてます。
Twitter:https://twitter.com/asukayano_00
洗浄成分の界面活性剤の使用量を減らすことで、環境負荷を軽減したTHE 洗濯洗剤。
界面活性剤の量を限りなく減らしながら洗浄力を強くする、という発想で作っています。
どんなに環境に良いと言われても、使いにくいものや性能が低いものは定番とは呼べないと考えているからです。
今回は、そんなTHE 洗濯洗剤の機能のお話です。
前回の「界面活性剤は、本当に悪者なのか」はこちら。
海洋タンカーの事故処理研究を応用
THE 洗濯洗剤の生みの親は、製造メーカーであるがんこ本舗代表の木村正宏(通称"きむちん")さん。
1990年、インド・ヒマラヤのガンゴトリ峰及びムルキラ(要塞)峰にて日本人初登頂の公式記録も保持している元クライマーです。
そんな"きむちん"さんのがんこ本舗を作る時の思いが、WEBサイトに綴られています。
がんこ本舗の始まりは暫くヒマラヤ登山から距離をおこう、下界で暮らそうと思ったときに遡ります。
プロの登山家として世界の頂から見た地球の美しさを体感し、感動とともに脳裏をよぎったのは、私たちの日常の景色の荒廃でした。
つなぐのは「水」−標高4500mの氷河の底にも水は流れています。
そして、私たちの住む海抜0mにも。
『生命と海を守ることが、この星の未来の可能性を回復させる。』
そんな思いから、高い機能を持ちながら環境負荷の低い製品を開発し、ビーチクリーンなどの環境活動も積極的に行なっています。
1990年代、"きむちん"さんは、海を汚さない洗濯洗剤を開発する過程で、海洋タンカーの事故処理研究に着目しました。海洋タンカーの事故は、油が大量に漂流するため、海を汚す大きな要因の一つです。
この問題を解決するために開発された、大量の漂着油を細分化し、それらを水の膜で包み込むことにより、微生物が分解しやすいようにするという基剤を洗濯洗剤にも使用できないか。そんな発想で洗濯洗剤の研究を進めていったそうです。
基剤には、界面活性剤を微粒子化する技術が使われていました。
"きむちん"さん曰く、その当時はまだ「ナノ」という言葉自体がほとんど使われていなかったそうです。
『こんなに細かくなるならマイクロではなく「ナノ」のテクノロジーだ!』という、独特の閃きがあったと聞いています(おそらく諸説あります)。
洗濯のポイントは「洗浄」と「再付着」
ナノテクノロジーを利用したTHE 洗濯洗剤。
微生物が分解しやすくなっただけでなく、洗濯洗剤としての機能性を高めることにもつながっています。
洗濯洗剤の機能は「洗浄」と「再付着」という事象から紐解くことができます。
前回の「界面活性剤は、本当に悪者なのか」でお話しした通り、一般の洗濯洗剤は界面活性剤が油汚れに集まっていき、汚れを引き剥がしていきます。
これがいわゆる「洗浄」です。
汚れた衣服を水に入れて、界面活性剤を投下すると、この無数の分子たちは親油基の力で汚れにどんどんくっついてきます。汚れを取り囲み終わったら、今度は親水基の力が発揮されて、汚れごと衣服から水の中に移動します。
このようにして、汚れを引き剥がして水に馴染ませる洗浄の働きをするのです。
この時、汚れはあくまで衣服から水に移動しただけで、消えてはいません。洗濯機の水の中には汚れが浮遊している状態です。そのため、洗っているうちに、せっかく水の中に引っ張りあげた汚れが再び衣服に戻る「再付着」が起きてしまうことがあるのです。
つまり、洗濯洗剤には、汚れを衣服から水に引っ張り上げる「洗浄」力の強さと、汚れが衣服に「再付着」しないことが求められます。
THE 洗濯洗剤は汚れを水に移動するだけでなく、海洋タンカーの事故処理研究で開発された基剤による効果で、汚れを細分化し水の膜で閉じ込めることができるので、再付着することがほとんどありません。
そして、排水後も水の膜は壊れることなく微生物が分解しやすい状態にしているため、生分解性が高いのです。
これがナノテクノロジーのすごいところ。
洗ったお洋服が、なんだかゴワゴワすることってありますよね。
それは生地の繊維が落ちてきて、ふわふわした部分が抜け落ちてしまったという生地側の問題もあるのですが、汚れや洗剤が落としきれずに残留したり、汚れが戻ることによって繊維が硬くなることも原因の一つです。
では柔軟剤はどうでしょうか。
柔軟剤は、洗い終わった生地に付着し繊維が均等に並ぶことで、ふわふわした肌触りになります。逆にいうと、洗い終わって乾いても生地に柔軟剤が付いたままの状態になります。いわばコーティングです。
柔軟剤の使用は必ずしも悪いこととは言えませんが、THE 洗濯洗剤は再付着しないので、柔軟剤なしでも生地本来の柔らかさを保ちます。
そのため、肌が弱い方や赤ちゃんの衣類にも安心です。
高機能かつ環境に配慮した製品こそが、これからの定番
前回のお話では、THE 洗濯洗剤の環境負荷の低さについて説明しました。
しかし、それだけでは製品として不十分です。
何十年後、何百年後の地球環境のために製品をつくるのは素晴らしいことですが、一方で洗濯洗剤に関して言えば、出来るだけ多くの人に使ってもらえなければ意味が薄れてしまいます。
だから私たちは、人にとって便益があり、その上で環境負荷の低いものを生み出していきたい。
「"最適"と暮らす」というTHEのビジョンには、人にとっても地球にとっても、より良いものを作りたいという思いが詰まっています。
THE 洗濯洗剤の高機能の秘密、お楽しみいただけたでしょうか。
次回は、さらに洗浄力をアップさせるラベンダー精油のお話です。
赤ちゃんの使用に関する記事はこちら。
赤ちゃんの衣類も大人の衣類も、これ一本で洗える洗濯洗剤
THE REVIEWの記事はこちら。
"エコ"を習慣化するための洗濯洗剤
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