The Strokes / The New Abnormal

僕らの The Strokes が遂に新しいアルバムをリリースした。

シンプルに ”最高” である。

Ψ & co. である。

先行配信されていた Bad Decisions と At the Door だけを聴いたときは、
今までの延長 & Julian のエゴ、という印象を受け、果たして良いアルバムに仕上がっているか不安であった。

しかし、そのような心配は無用であったのである。
クソアルバムを The Strokes がリリースする訳がない。
クソに仕上がった時点でリリースしないだろう。

本当に捨て曲なしのアルバムと言って良いのだが、数曲厳選して
自分なりの聴きどころ、印象に残ったポイントを記録していく。

1. The Adults Are Talking

ひたすらループされるドラム。ファブは何をしている。

良くよく聴いてみると、ループに合わせて叩いている。

ライブの力が半端ないバンドなのに、ずーっとループを使うという、挑戦的なところが本当に好きだし、憎めない。

そして僕なりのこの曲のピークは、ギターソロである。

機械的で工業生産されたような SQUARE なギターサウンド。

その裏で鳴っている、ロボティクスな sin wave ギター。

絶対バカにしている。

3. Brooklyn Bridge to Chorus 

僕の中でこのアルバムのピークの一つと感じるこの曲。

Intro で食らってしまうのだが、曲としては非常にポップ。

コード進行が Tommy Feburary6 っぽい。

僕が中学の時に、兄の持っている CD をひたすら聴いていたことを思い出して
センチメンタルな気持ちにさせられる。

ギターサウンドもグニョグニョしていてとても良いです。

9. Ode to the Mets

後半の暗い曲ばかりの流れが好きだ。

世捨て人のような気分になるけど、孤独している人が他にもいる、ということ
を知ることによって孤独ではないことを知る。

暗い中での希望を感じる。

Intro のテンポがあっていないシンセが印象的。



ここまでである。

何箇所かでファブに対する呼びかけをしていて、ニヤッとしてしまう。

全9曲  45分という潔さ、変わっていない。

The New Abnormal 

量産化されたアブノーマルに対するアンチテーゼなのか。

タイトルに込められた "皮肉" を感じることができればできるほど、
味が出てくる素晴らしいアルバムである。

俺らに着いて来れるか?と常に問い続けるバンドである限り、
僕らの The Strokes はアートであり続ける。

#The Strokes
#The New Abnormal







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