【こえ #39】気にせず使える電気式人工喉頭(EL)を
佐野 榮さん
喉が「ちょっと調子悪いぐらいだった」と思っていたある日、淡に血が混じった。近所のお医者さんに行くと大病院を勧められ、『下咽頭がん』であることが発覚した。放射線治療や抗がん剤治療を1年ぐらい続けて「治ったと思ったけれど、調子が悪く」、愛知県がんセンターにかかった。その時は、「もう切るしかなかった」。
喉頭(空気の通り道であり声帯を振動させて声を出す働きもする)を摘出する手術を行うとともに、併せて一部切除した食道(食べ物の通り道)に対して小腸の一部を採取して