THE DAYな日常 DAY27

栂池ディガー遅刻ギリギリ

昨晩のコンパで夜遅くまで起きていたこともあり、寝坊してしまい、7時15分ちょうどにゴンドラ駅に到着した。もう従業員用ゴンドラが動き始め、最初のパトの方が乗り込んでいるところだった。ギリギリゴンドラの間をすり抜け、一応間に合った。隊長に怒られるかと思っていたがそんな暇もなく、隊長は1つ前のゴンドラに乗って行った。今日はディガーが多く、2台に別れて乗り込んだ。そしてなぜか今日は圭司さんが来ていた。今日はCOWDAYもあるし、そもそもPARKSのボスが直々に来ること自体なかなかないと思っていたので驚きだった。自分は圭司さんと一緒のゴンドラだった。イワスタぶりに会って挨拶したら、東大ストリートの話を覚えてくれていた。10時間以上かけて帰った話や、ZIZOさんが来てくれた話など、背景のストーリーを話した。圭司さんは、「今は、成績がいい選手もそれだけでは注目されない時代になっている。背景にあるその選手のストーリーにこそ注目がいく時代だ。」と話してくれた。だからこそこの東大ストリートの話が印象に残っていたのだと思い、嬉しかった。

今日は10〜20cmほどのパウダーでアイテムはしっかり埋まっていた。いつもの整備と違い、まず除雪からなのでかなり大変で、さらに降り積もる中、どこまで整えるのか難しかった。こんな雪の日でもパークを開けているディガーのありがたさを改めて感じた。

サークルの合宿に参加

サークルのメンバーは47を滑っていたので、ディガーの仕事の後、そちらに移動した。ジャンプもジブも入る後輩たちを見て、CLOUD NINEも変わったな…としみじみ感じる。自分が特別なにか大きなことをしたわけではないが、自分が目指したスノーボードサークルが実現しているのを実感した。

LINE Cクローズで林道は滑れず、ほとんどパークを回していたが、今日はCOWDAY予選が行われており、それを見ながら滑れるのは楽しかった。間近で見る最高峰の選手たちの滑りは、いい刺激になった。

林道モデルの硬さの確認

林道モデルを作る際に、板の硬さは、他の板と比較して、これくらいの硬さというように伝える。そこで幅が近いガラガラとアルプスを乗り比べた。

  • ガラガラ

板全体が均等にしっかり硬い
テールのキックが低く、オーリーでテールのエッジが当たる。

  • アルプス(としさんステッカーあり)

ノーズが柔らかく、真ん中とテールは等しく硬いが、ガラガラよりは柔らかい。

  • アルプス(ステッカーなし)

ステッカーありと同じく、ノーズは柔らかく、真ん中は硬い。ステッカーありと比べ、テールが少し柔らかい。

ルート8は滑れず、ゴンドラコースで確かめた。ルート8よりも緩斜面な林道な上、微妙に表面に積もった雪で板が走らず、想定している条件とは違い比較は難しかった。ガラガラは少し固く、細かい取り回しが少し難しく感じた。アルプスの2本は滑った時の違いはあまり意識できなかった。これまでに乗り比べたNITRO BANKERとの比較も考慮し、ガラガラのような全体が固く、ガラガラより若干柔らか目がいいのではと考えた。

平地でのオーリーのしやすさとしては、ステッカーなしの柔らかめアルプスが最もよかった。中央が硬くハリがありつつも、ノーズを引き上げると、途中まで板がしなることなくノーズが上がるが、重心がテールに差し掛かると適度にしなってくれて、オーリーがかけやすかった。一方でガラガラ、ステッカーありアルプスは全体が硬く、少ししならせるのに力がいった。ただ、壁でオーリーするときにそこまで踏み込んだオーリーではなく、パイプのようなスピードで抜けるオーリーに近いので、その硬さは今回の林道モデルにおいてはむしろ良いと思う。

シェイプ検討

昨日のとしさんのアドバイスも踏まえ、再度シェイプを調整した。
今回の壁遊びは、壁を駆け上がり、頂点で飛び、コースに着地する動きを想定している。この1ヶ月間、計26本の板に乗り、林道で遊んだ。初めは、47の林道壁遊びは、オーリー性能が求められると考えていた。段差にオーリーで飛び乗り、駆け上がった頂点でオーリーを当てる。しかし実際はオーリー性能の低そうなSTORM CHASERでもぶっ飛ぶことができた。また、オーリー性能を求めるならツイン形状でテールが長い方が有利だが、ディレクショナルでも十分飛べる。これは、直進性や走破性で勢いがあれば、オーリーはほとんどいらないことを示すのではと考えた。また、ツインよりもディレクショナルの方が、ノーズが長いことによる着地の安心感もあった。その長さの分、適度にしなってくれるので、壁で飛んだ後飛距離が足りず、壁とコースの間の半端な場所に着地しても、斜度変化に対応できていると考えた。このような設計意図で、ディレクショナル形状で設計し、各部寸法は次のような意図で決定した。

シェイプ図面
  • ノーズのワイデストポイント位置

GENTEN、KM4K、WHITE SPACEはノーズ側のワイデストポイントが接雪位置よりも先端寄りにある。確証があるわけではないが、壁を駆け上がる時のエッジの食いつきとオフロードの走破性が良いように感じた。その形状を取り入れて、ワイデストポイント位置を接雪位置よりも85mm先端寄りにした。

  • ノーズ形状

壁の雪塊を押し潰せる走破性を得るために先端はスカッシュに近い形状で、Rを大きくし、ワイデストポイントの幅も広くした。

  • テール形状

ディレクショナルな位置で乗りつつも、オーリーのために有効エッジはできるだけ伸ばしたいという意図で、テールのワイデストポイント位置を後ろに下げた。抜けをしっかり待ってデカく飛べる。ただ、テールが抜けで引っかからないよう、Rは小さめにした。また、着地の安定性を得るためテール幅も少し広めにした。

  • キャンバー

オーリーの弾く力を大きくしぶっ飛ぶために高め。また、林道の壁で飛ぶ時の着地はコースのフラットにstonp着地するので、衝撃吸収のためにも高め。
(デメリット:直進性能落ちる?)

  • ノーズのキック

壁の凸凹、47林道独特の段差を乗り越えやすいよう、キック高め。段差の角に衝突の際の衝撃を逃すために、接雪ポイントは後ろに下げ、キックを滑らかに。結局、ノーズがロッカーに近く、テールはキャンバーのS-キャンバー形状になるのかも。

  • テールのキック

オーリーで抜けの際、テール先端のエッジを雪面に擦らないよう、少しキック高め。接雪位置も少し下げて、ギリギリまで抜けを待てるようにした。
(キック下げるメリット、あげるデメリットある?)

  • インサートホール

自分のスタンスは50cm。設計で最善とされているスタンス幅より狭くすることで、人と違う設計されていないスタイルが出るのでは、というこだわり。ツインに近い位置で、テールを長くして乗るか、ディレクショナルに近い位置で直進性能を重視するか試したいので、テール側を中央に近づけた。
現時点で考える想定位置は、ノーズ下から2番目、テール上から3番目。

  • サイドカーブ

壁でぶっ飛ぶためには、直進性があり、スピードが出せる性能と、ある程度小回りが求められると考えた。正直ここは勘にはなるが、GENTENの8500は大きすぎるかなと思い、8000とした。

MEMO
天気:雪→曇り
ゲレンデ:栂池→47
メンツ:クラウド
コンディション:浅めパウダー→カチカチアイスバーン
イベント:ディガー・クラウド合宿・COWDAY観戦・シェイプ検討

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