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【on~】で「〜について」の意味があるらしいですね…じゃあ、【about】と何が違うんですか?

Q:onってaboutとおなじ「~について」という意味で使われることがあるかと思うのですが、この2つはどんな違いがあるのでしょうか?


A:ご質問ありがとうございます!onとaboutについて少し細かく解説していくので、ぜひ最後まで読んでそれぞれのイメージを掴みましょう。

たしかに、こちらの用例のように、onとaboutどちらも日本語にすると「〜について」という意味で使われています。

・a book on animals(動物についての本)
・a movie about animals(動物についての映画)

前置詞は日本語に訳すとそのニュアンスが取り残されてしまうケースがいくつかあり、onとaboutはその好例です。まずはそれぞれのコアイメージを見てみましょう。

on:接着のイメージ。表面に触れていること。

英語イメージリンクより転載

触れているというイメージから、以下のような用例が生まれています。

・posters on the wall(壁に貼られたポスター)
・apples on the table(テーブルの上のりんご)
・turn on the lights(電気をつける)

それぞれ、壁やテーブルに"触れている"ことが共通ですね。

turn onは、電源をつけると、電気回路が接触して電気が通ることから、やはり"触れている"という感覚を残した熟語です。

onが、「〜について」という意味で使われるときも、この接触のイメージがもとになります。

接触しているイメージから、内容が対象に接触するほど詳細に述べられているというイメージににつながるのです。したがって、onの「〜について」という意味は、「詳細にわたって詳しく述べられている」というニュアンスを含みます。

・ a book on animals(動物についての本)

この用例では、動物の絵本や雑誌などの簡単に読めるものではなく、図鑑や専門書などがイメージできます。

about:まわりのイメージ。何かを中心とした、その周辺。

英語イメージリンクより転載

aboutは、周りのイメージなんですね。中心となるものの周りのイメージから、以下の用例が出てきます。

・about 100 people(だいたい100人)
・about to go(まさに行くところだ)

前者は100人を中心として、その周りなので約100名。後者は、to go(いくこと)を中心として、その周りなので、もうすぐその行為が行われるという状態を表しています。

こう考えると、aboutを使う「〜について」の用例は理解できますね。

・a movie about animals(動物についての映画)

動物を中心として、その周辺という意味なので、動物そのもの以外にも、住んでいる環境、人間との関係、食べ物、などなど動物周辺の情報がたくさんありそうですね。動物についてのざっくり広く扱った映画であることが想像できます。

というわけで、onとaboutについてコアの観点から説明してみました。

onは、専門的な内容、aboutは一般的な内容

と覚えておきましょう。

noteをご覧の皆様もぜひご質問ありましたらお寄せくださいませ。

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