見出し画像

UNIQLOは何故『パーカ』なのか?を語る件

曜日ごとのお題、水曜日はオヤジのファッションに関する考察を。50代オヤジの服飾蘊蓄を語ります(笑)
是非バックナンバーもご一読いただければ嬉しいです
 
 
職場(某企業の名古屋オフィス)は駅ビルの高層階にあって、その中層階に『UNIQLO』と『GU』が同居しています。言わば、ファーストリテイリングフロアですね(笑)
私は、あちこちに書いている通り上から下まで、内から外まで筋金入りの UNIQLO派ですが、たまに降りるエスカレーターを間違えて GU売場に足を踏み入れるというか通り抜けることもあります。
その時にふと気付いたのが…
『パーカ』(UNIQLO)と『パーカー』(GU)の違い…!
 
というか、今まで日常生活で聞き馴染みのあるのは圧倒的に『パーカー』だと思っていたので、UNIQLOのチラシに『パーカ』と書いてあったのを見て違和感があったのです。
そうか、UNIQLOなりのこだわりがあって『パーカー』ではなく『パーカ』なんだな。
なら同じファストリ傘下のGUでは、何故普通に『パーカー』なんだろう?
そんな事を考えながらいろいろ検索してみるのが大好きだったりします(笑)
 
どちらが正しいのか?と白黒つけた場合、答えから言うと、英語のスペルが Parkaなので UNIQLOの『パーカ』が正しいということになります。
 
では何故、多くの日本人が『パーカー』と言ってしまっているのか?
恐らくは、昭和の頃に流行った舶来高級万年筆『Parker(パーカー)』に引っ張られたのでは?と推察します。
例えば、ハンバーガー等の簡単な食べ物を『ファーストフード』と表記してあるのをよく見掛けますが、英語のスペルは fast(速い)ですから『ファストフード』がより近い発音のはずです。それを『ファースト』と伸ばしてしまうのは、野球等によって先に日本に定着した英語 first(第一の)の発音に引っ張られていると思うのです。
 
『パーカー』のように、日本人が勝手に長音化してしまったものが他にないか?
探してみたら、『データー(data)』と発音するオジサンが居たような(苦笑)
いや、今やデータ入力・データ処理・データ分析…と、伸ばさないのが主流ですね。
 
逆に、伸ばすべきなのに伸ばさないものもありました。
室内履き(slipper)は、スペルの最後に r が付いているのに、スリッパーではなくスリッパですね。
同様の例としては、エスカレータ(escalator)・コンピュータ(computer)等は語尾を伸ばす伸ばさない双方とも正しいとされているようです。
 
話しが、ファッションネタから日本語ネタに変わってしまいました(苦笑)
『パーカ』のお話しでしたので、Wikipediaからの受け売りになりますがもう少し掘り下げておきます。

パーカ(Parka)またはアノラック(Anorak)は、衣類の一つで、首の根元に頭を覆うフードが付いている外套の総称。
Parkaはロシア北部のネネツ人が話す言語であるネネツ語で「動物の皮」を意味する。
Anorakはグリーンランド語の“annoraaq”に由来する。

様式
パーカーもアノラックも共にフードによって頭部を覆い、寒冷な気候に対応するもので、多くはフードの周囲に毛皮が取り付けられている。また元来はカリブーやアザラシの皮で作られていた。

パーカーとアノラックはどちらもフード付きの外套を指して使われる名称だが、厳密にはパーカーは前開きであるのに対してアノラックは頭からかぶって着用するため開きがない。

フーディー
フーディー (Hoodie) はフードつきのスウェットシャツを指す。日本でパーカと呼ばれている衣類はほとんどがフーディーまたはそれに類似するものである。過去には、スウェットシャツの別称であったトレーナーにフードがついたものとして、フーデッドトレーナーと呼ばれることもあった。

フーデイーは、1930年代にアメリカのスポーツ衣料メーカー「チャンピオン」が開発し、ニューヨークで販売したのが始まりである。

Wikipedia


書き出しは『パーカ』で、おっ!と思ったのも束の間、次の段落では『パーカー』に(笑)
執筆者が変わったのでしょうね。
別のサイトでは、エスキモーの人達が着ていた防寒着が原型とも書かれていました。
アノラック…、懐かしい響きですね。中学生の時に登山研修で初めて聞いた言葉です。
フーディーはChampionが売り出したと聞くと、映画『ロッキー(1976年)』で公園の階段を駆け上がりガッツポーズで雄叫びを挙げていたスタローンを思い出します(笑)
 
ただ、信頼すべきWikipediaの情報ですが、1つだけ気になることが…
 

日本で広く一般に着られるようになったのは、1990年代に流行したヒップホップファッションや、スケーターファッションの一アイテムとして取り入れられてからである。

Wikipedia

 
と書かれているのですが、1970年代後半から80年代にかけての『アイビー・トラッド』ファッションとしても広く定着していますし、当時の愛読誌『MEN’S CLUB』にも定番で掲載されていました。
アイビー系のパーカは、ボトムにLevi’s等のデニムやストレートのチノーズを合わせるのが鉄板でしたが、ヒップホップ系のパーカは幅広極太のバギーパンツやジョガーパンツ等を合わせるのが両者の違いですね。
 
長くなりました。
これを読んでいただいたあなたには、明日から是非、『パーカ』と伸ばさずに呼んでいただきたい!
そう願っております(笑)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
面白いと感じてもらえたら、『♡スキ』を押していただければ励みになります!
曜日ごとに様々なネタでほぼ毎日書き綴っています。フォローやコメントいただけたらさらに嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?