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『流れるウインカー』よりも、時代はダブルファンクションヘッドライト!である件

木曜日はクルマ談義。

先日、DRL(Daytime Running Light)のお話しを書かせていただきました。
もう1つ、最近のクルマのライト関係での話題に『流れるウインカー』があります。

DRLは安全性向上効果の一方でネガ評価はあまり聞かないのに対して、『流れるウインカー』は安全性向上に疑問符がつく上に『要らない装備』とのアンチ意見が多いという印象があります。
実際、幾つかのクルマ雑誌のアンケートでも、『流れるウインカー』については好意的な意見が2~3割に対して否定的な意見が7~8割と評判は芳しくなく、街を走る車両への装着も一部のメーカー・車種に限られているようです。

世界で最初に『流れるウインカー』を搭載したのは、2009年の AUDI (A8)。
その後、2014年には国内で正式に『連鎖式点灯方向指示器』として認可されるに至り、国産車では2015年の LEXUSの上位モデルに純正搭載。現在はAUDI・Volkswagenグループや JAGUAR、国産車でも LEXUSを含むTOYOTA・HONDAを中心に搭載設定車種が増えつつあります。
日本語では『流れるウインカー』ですが、一般的には『シーケンシャルウインカー』と呼ばれ、AUDI・Volkswagenでは『ダイナミックターン・インジケーター』と表記しています。

ただ、日本への輸入台数1・2位を競う M.BENZと BMW、或いは5位の MINIや6位の VOLVOが『シーケンシャルウインカー』を採用していない事で、世界的なムーヴメントにはなり得ていないという状況は否定できません(これら全てDRLには対応済)。

先に述べた7~8割のアンチ派の中には、『正直、欲しいとは思うのだが自分のクルマには装着できない』等のヤッカミ意見・羨ましい派も一定数は居るわけですが、大方の意見は、『目立ちたがり屋の自己主張』、『昭和のデコトラか!』、『そういえば昭和50年頃の子供自転車でフラッシャーが流行ったな』と、ハイテクウインカーをこき下ろしています(苦笑)

画像左から右へ。ウインカーに合わせて光が流れる

ところで私自身は、お恥ずかしながら『シーケンシャルウインカー』の大賛成派!
自身の愛車 Volkswagen Tiguanにも欲しかったのですが、純正オプションでもアフターパーツでも用意されていません。そこで苦肉の策で見つけたのが、サイドミラーの外側にある長さ15cm程のLED部分を『前から後方に流れるタイプ』に換装するパーツ
保安基準に対して合法ではありますが判定する人の主観で左右される部分もあり、VW社の正規ディーラーでも車検に通してくれる店と却下する店がありました。もちろん、通してくれるディーラーにお願いして車検を通しています。
VW社では 2018年の GOLF7.5 くらいから『ダイナミックターン・インジケーター』を前後のウインカーに搭載(ワゴンタイプは前方のみ)。Volkswagen Tiguanについても、2021年のマイナーチェンジ時に前後の『ダイナミックターン・インジケーター』が標準化されており、若干、いやかなり悔しい想いをしております(苦笑)

MINI のダブルファンクションベッドライト

さて、先ほど輸入車でも M.BENZ・BMW・MINI・VOLVO等には『シーケンシャルウインカー』が導入されていないとお話ししました。
これらのメーカーのうち幾つかの車種では、『ダブルファンクション・ヘッドライト』という装備の搭載が急増しています。

通常の走行時にはDRLとしてヘッドライトが点灯するのですが、交差点や車線変更時にウインカーレバーを操作すると、進行方向のヘッドライトが黄色く点滅します。ウインカーとして点滅している間は、白色のヘッドライトは消灯します。
これは、バルブによって発行色が決まっていたハロゲン灯やキセノン灯ではできない芸当であり、変幻自在に色を変えられるLED光源ならではのテクニックですね。

特に、ミニクーパーで有名な MINIが、真ん丸の白いDRLで走行しながら交差点で左右片っぽだけ黄色い真ん丸が点滅する様子は、あまりにもファニーで微笑ましい顔つきです。
国産車では、TOYOTA ハリヤー・ヤリス・ヤリスクロス、HONDA N-ONE、DAIHATSUタント等。

今後恐らく、『シーケンシャルウインカー』を採用するメーカーは限定される一方で、後者の『ダブルファンクション・ヘッドライト』が主流になっていきそうな予感です。

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