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じっくり観察して撮る

最近、自分の撮る写真が雑になってきている。携帯性と機動性に優れたGRを使い、絞り優先オートで撮っているせいなのか。ゆったりできていないせいなのか。

パパッと撮ることが多くて、観察することが抜け落ちてきた気がする。これだとスマホで撮るのとなんら変わらない。GRを使って1年以上が経ってきて、自分が何が好きで何を撮る傾向にあるのかは、なんとなくわかってきたものの、ここから先はどうすればいいのかわからない。なんとなく好きから先にいけない。正直、自分の写真に飽きてきた。写真が嫌いになったわけではない。

このあいだ、フィルムカメラのワークショップに参加してきた。ここで課せられたミッションは、「次会う時までにフィルムカメラを使ってマニュアルで36枚撮って来てね。」というものだ。

フィルムカメラを使うということは、撮る枚数が限られている。そしてマニュアルだから1枚を撮るのにかかる工程がオートより増える。デジタルだったら、とりあえず撮っておくことができるが、「本当にそれがいいの?」と一瞬問いが生まれる。選んで撮らなきゃいけないから、より観察する時間も生まれるだろう。

カメラは一長一短だ。GRはめちゃめちゃスマートだけど、そのぶん過程で得られることも同時に削ぎ落としてしまっていると、1回目のワークショップで感じた。

久しぶりにファインダーをのぞいて撮っているのだが、ファインダーってやっぱりいい。射撃をするように狙いを定めて撮っている感覚がある。GRだと出会った瞬間に撮ることが癖になっていたけど、一回立ち止まって、動くモノがどういう動きをするのか一度観るようになった。

ちなみにワークショップのとき参加者の方たちが、用意してもらったカメラのどれを使おうか、じっくり見て選んでいるのが、たのしそうでとてもよかった。

次回写真を持ち寄って、みなさんとどんな言葉が交わされるのか楽しみである。

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